saecotta's blog

折々の感動、思いをスケッチと作文で

柳緑花紅

2012年04月27日 03時15分03秒 | インポート
先週の日曜日、かこう会から三重県津市美杉町三多気にスケッチ旅行に行きました。風雨の激しい天候でしたが、山桜の古木の立ち並ぶ参道を登って行くと水を張った棚田に仄かに桜の影が映っていて、傘を差しながら急いでスケッチしました。

柳緑花紅、今まさにこの季節ですね。
この言葉、季節の美しさの表現として使われているとともに、もう一つ、それぞれが自分の色で良し、と言う意味にも使われています。
私は、後者の解釈が好きです。

大なり小なり、新たな出会い、発見に日々感動して過ごしていますが、ぜひ喋りたいマイビッグニュース!

先月末、ひょんなご縁で、奄美の高校生ロックバンド「寸止海峡」4人に一夜の宿を呈しました。
名古屋でのライブハウスでは、飛んだり跳ねたりの大熱演、客席は満員、総立ち。
私も一緒に音楽と雰囲気を楽しみました。
そして、家に来た子たちは、ホントに礼儀正しい、純真な若者でした。

ギターのフーガ君のご実家、奄美の「西平酒造」さんから「黒糖焼酎・加那」を頂きましたこれがまた!おいしいのなんのって!芳醇ふく郁!ストレート、ロック、お湯割りはもちろん、カクテルもデザートにもグー。嬉しい出会い。

「我逢人」 禅語の一つですが、出逢いこそ命 と意訳するらしいです。
これも、最近、とある出会いから禅語・万葉に関心を抱き、半世紀前の記憶を呼び戻しています。

心はロマンで一杯ですが、いっぽう世の中の動きは心の痛むことばかり。
福島第一原発は今も核反応が止まらず汚染水を排出し、海の幸を取ることもかなわない。数十年も人が住めない土地が日本の中に出来ています。この原因も判らず、責任も取れないのに、原発再稼働を推し進める動きが強められています。政府の中では良識派と信頼していた枝野氏は「電力不足が弱者に信仰な事態をもたらすことを痛感した」などと言って再稼働促進を表明、がっかり。電力不足が脅し文句となっています。脱原発で真に豊かで美しい日本を子孫に残したいです。
少し古いですが18日「中日春秋」、同感したので書き写しました。


4月18日中日新聞「中日春秋」

落語には多くの粗忽者が登場するが「近日息子」に出てくる息子も相当なもの/父親は息子の愚かさにあきれ「お前といると身体の調子が悪くなる」と言っただけなのに医者を呼び、医者は父親を診て何処も悪くないので首をひねっただけなのに、もういけないと葬儀社に走り、表に忌中の札まで・・・この息子とダブるのが、停止中原発の再稼動をめぐる政府の動きである/大飯原発3、4号機について、政府が再稼動の方針を決めたのは13日。ところが昨日になって、電力各社の今夏の需給見通しを、専門家ら第三者が検証する委員会を設けると発表した/電機は本当に足りないのか。足りないとしても節電などで対応でぬほど足りないのか。そうした点を精査すべきなのは当然だが、需給見通し逼迫も理由に再稼働を決めた後で、需給見通し検証とは、まるで順序があべこべである/滋賀県と京都府の知事は昨日、共同提言で政府に「脱原発依存」への工程表を示すように求めたが、本来はそれが第一にすべきこと。次に短期需給見通しの精査、それから再稼働の判断という順でなくてはおかしい/それを「まず再稼働」とは、父親は存命、病気でさえないのに、まず「忌中」の札を出すようなもの。まったく、こんな政府を持つと体の調子が悪くなる。落語じゃないのだから怖い話だ。


P.S: 5月21日朝の金環日食。前夜新大阪発の夜行バスに乗って南紀海岸に観に行きます。JTB西日本企画旅物語。まだ残席あるかも。

咲きにほへるは桜花かも    巻10-1872

2012年04月12日 01時39分24秒 | スケッチ

地下鉄今池駅2番出口を上がると、すいどう道の桜並木満開。
立ち止まってボールペンでスケッチ、家に帰って色をのせました。
桜の花の美しさは言うまでもありませんが、花のあいだに見える幹の黒々としたコンポジションが好きです。

山崎川など、川辺の桜が水辺に枝を伸ばしている姿も好きです。

もう一つ好きな桜は、わが家の桜。
今年も、二階の窓一杯に迫って咲いてくれました。

今朝は、風も無いのに花びらが散り始め、小さな庭に降り積もっています。
「俊基卿あずま下り」の文頭、落花の雪に踏み迷う交野の春の桜狩り・・・が口の端にのぼってきました。
「ブログ見たよ」とお越し下さい。桜吹雪を楽しみましょう。