教育出版の教科書は問題
さいたま市議会鳥海議員が代表質問
さいたま市議会で12日、代表質問が行われ、日本共産党の鳥海敏行市議が道徳教科書さいたま市議会鳥海議員が代表質問
の採択についてただしました。
鳥 海氏は、8月10日に開かれた市教育委員会臨時会で、市の小学校で来年度使用する道徳教科書に教育出版社版が採択された問題で、「教育出版の道徳教科書は政治的にも意見が分かれている。(市の)教科書選定委員会からも推薦されておらず、採択したのは県内63市町村中4市のみだ」と指摘。昨年までの教科書採択は出席委員の挙手で行われていたものが、今回は無記名投票で行われたことや、賛否同数で教育長が採択に賛成したことに触れ「過去にも賛否同数だった例はあるが、教育長は教科書選定委員会の推薦などを尊垂していた。このような採決がまかり通れば今後の選定委員会の推薦活動などに禍根を残す」と批判しました。
細田眞由美教育長が答弁に立ち、「選定委員会などが、それぞれの立場で調査・研究し、提出した報告書を十分に参考にして採択した。それぞれの今後の活動に問題が出るとは認識していない」と述べました。
教育出版社版の道徳教科書は、「国旗・国歌」を他社と比べても異常に大きく偏った取り上げ方をしており、5年生教材「下町ボブスレー」では安倍晋三首相の写真が掲載され、教育関係者から「このような形での現役政治家の掲載は、教育の政治的中立を侵す」などと指摘されています。