市は説明責任果たせ、竹腰氏放射性廃棄物漏出ただす
さいたま市議会で2日、一般質問が行われ、竹腰連市議が、三菱マテリアルが市内で保管する放射性廃棄物が漏出した問題で、市の認識をただしました。
9月市議会の決算委員会では、昨年12月にJRさいたま新都心駅近くの三菱マテリアルの施設で、地下に保管されていた放射性廃棄物が容器から漏出していたことが明らかになっていました。
竹腰氏は、市は今年1月下旬にこの事案を把握していたにもかかわらず、市民には公表
しなかったと指摘。不安の声が広がっているとして「市は説明責任を果たしていると考えるのか」と追及しました。
瀧口智環境局長は「発生後の管理区域内の放射線量は通常であり、原子力規制庁は事故の報告対象ではないとしている」と答弁しました。
竹腰氏は、さいたま新都心は新庁舎の建設も予定されるなど、市にとって重要な場所だと強調。今後の対策と、独自の安全基準、監視体制や対応指針を設けるべきだと迫りました。
瀧口氏は「原子力規制庁の指導のもと、事業者により情報開示や安全管理、リスク対策が実施されるものであり、市は指導する立場にない」と繰り返しました。
竹腰氏は、無責任な市の対応を批判しました。
松村氏削減計画撤回求める、プール削減「自宅近くに」
さいたま市議会で2日、一般質問が行われ、松村敏夫市議が、市のレジャープール削減計画をやめるよう求めました。
松村氏は、義務教育学校建設のために廃止された南区の沼影市民プールの代替候補地について、車で行くことが前提になるほど離れた場所であり、地理的な偏りがあるなどの問題点を追及しました。
佐藤久弥都市局長は代替候補地について、対話型個別説明会(オープンハウス)で出た市民の意見を取りまとめ、理解が得られるようにしていくと説明しました。
松村氏は、市はプールを利用する子どもの意見を聞くことを検討するとしていたとして、どう貝体化したのか質問。佐藤氏は、オープンハウスに参加した子どもたちから、プールは「自宅から近いところが良い」との声が多く出されたと述べました。
松村氏は、現在地から遠い代替候補地は、子どもたちの要望からもかけ離れていると批判。「市民の憩いの場と子どもたちの笑顔を奪うレジャープール削減計画は撤回を」と迫りました。
佐藤氏は、計画撤回について明言せず、引き続き代替地検討を進める考えを示しました。