アリーナより憩いの場
さいたま市議会竹腰氏が批判
さいたま市議会竹腰氏が批判
15日の代表質問で、竹腰連市議は、中央区の与野中央公園へのアリーナ建設計画を批判しました。
竹腰氏は同公園について、旧与野市では水と緑が豊かな市民の憩いの場となる公園にする計画となっていたのが、現在のさいたま市の計画では5000人規模のアリーナ建設が持ち上がり「この計画のギャップが市民の反発を招いている」と強調。同公園の土地は軟弱地盤であり、防災拠点として使用することも想定されるアリーナ建設にはリスクがあることなど、問題点を指摘しました。
高橋篤副市長は「整備予定エリアは、液状化の可能性は低いとの地盤調査の結果が出ている」と述べました。
竹腰氏は、「さまざまな懸念や不安があるにもかかわらず、トップダウン的に進められたアリーナ計画に、多くの市民が反発している」と強調。計画に反対する市民団体は清水勇人市長との面談を4回要請しているものの、実現していないとして「市長が直接、市民に説明をする機会をもつべきだ」と求めました。
清水市長は答弁に立たず、高橋副市長は「自治会の会合などで、市長が計画の意義や検討状況を説明してきた。事業の進捗(しんちょく)に応じ、市民に丁寧に説明したい」と述べました。
プール削減撤回せよ
さいたま市議会松村氏求める
さいたま市議会松村氏求める
15日の代表質問で、松村敏夫市議は、市民の声に耳をかさずに進められているレジャープール削減計画の撤回を求めました。
市は、老朽化や市の財政負担が大きいことを理由に、市内の五つのレジャープールを集約・再編する「レジャープールのあり方方針」を策定しました。
松村氏は、市が方針策定にあたって実施したパブリックコメントでは反対意見が多かったにもかかわらず、削減方針を見直さなかったこと、プールの利用が多い子どもの意見を聞かずに進めたことを批判し「今からでも子どもの意見を聞く取り組みを」と迫りました。
小川博之副市長は、市がインターネットで実施したアンケートでは、子育て世代の回答も得ているとして「子どもの立場の意見も反映している」と答弁。しかし、松村氏が繰り返し要求するなか、「今後、各施設の(集約・再編)計画の検討にあたり、子どもの意見も聞いていきたい」と述べました。
松村氏は、「市民の願いと真逆のプール削減を進める方針は撤回すべきだ」と要求。小川副市長は「パブリックコメントなどで頂いた意見は、今後の検討に生かしたい」と述べたものの、方針の撤回はしない考えを示しました。