掲示板に貼ってある法語です。
この法語は、私の友人である雪山俊隆さんが7歳の時に書いた詞が原型にあります。
「アミダさま」
ぼくがぼくであることを
認めてくれてありがとう
そのままでいい
といわれて
このままではいけない
と思うようになった
「凡夫」という言葉があります。
「ただびと」という注釈がされますが、実際は否定されるマイナスな印象の濃い言葉です。
そして親鸞聖人は自らを「罪悪深重の凡夫」と表されました。
自分で自分をそう評することは、なかなかあることではありません。
この表明は、阿弥陀さまに照らされ映し出された自身の姿を指しているのだと思います。
照らされて表れ出た自分の闇。
その闇をも包み込む阿弥陀さまの慈悲。
あなたはあなたのままでいい。
そのままのあなたを包み込もう。
そう言われると、逆に我が身を省みる。
自らの内なる闇に気づき、凡夫の我が身に気づく。
このままでは本当はいけない自分に気づかされる。
その自覚は、「ただびと」からの立ち上がりを促します。
立ち上がろうとも、私たちは凡夫でなくなるわけではありません。
でも、凡夫でなくならなければ救われない、ということでないことも私たちは知らされています。
このままではいけない自分であるという痛みを伴いながら、その痛みをも包み込む阿弥陀さまの温かな眼差しを感じさせていただく法語です。