本日、本山にて法統継承式が執り行われ、新門さまが第25代のご門主となられました。
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10時から始まった法要では御影堂・阿弥陀堂ともに満堂で、参拝者が入りきれず境内に設置された仮設のテントで参拝される方も大勢いらっしゃったとのこと。
数十年に一度のご勝縁に遇おうと、全国から大勢の僧侶やご門徒さんが上洛された様子でした。
新たなご門主になられた専如さまは、私と1歳しか違いません。
30代半ばと言えば、会社の中では中堅とも言えますが、定年のないお坊さんの世界の中では十分若いくくりに入ります。
その若さで宗門を背負うということの重責を思うと、同世代として私自身も発揮していく決意を新たにさせていただきました。
今この時代において、「若さ」は「動力」にはなりますが、「説得力」にはなりません。
同じ若者を動かすことはできても、視野を変え、引いては人生を変えるほどの重みの伴う言動は、若さを共有する者同士の間にはなかなか反映されるものではないように思います。
何より「ご門主の言葉であるから有り難い」という価値観は今すでに薄れつつあり、この先は更に薄れていくという指摘が公然とされている現状にあり、またその危惧を否定することはできません。
けれど、その主語は「ご門主」だけに当てはまらず、「僧侶」にだって置き換えられる指摘だと思っています。
それら全ての危機感は、新門さまの頃にお聞きしたご講義で専如さまもご自覚のご様子でした。
御消息にもあるように、時代に即したご法義の伝え方を模索することも大切です。
ただ最後は、専如さまの御名の通り、専らにお念仏申す道へとつながるご縁となる言動を日々心がけていくことが大切なのだと改めて思いました。
法統継承に際しての消息 http://www.hongwanji.or.jp/mioshie/kotoba/gs20140606.html