最終回文庫 ◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されない不具合があります。ご容赦ください。

私のコレクション 最終回文庫特装本(1) 高橋啓介『珍本古書』(限定12部)

2011年10月19日 | 最終回文庫特装本





最終回文庫で何度か特装本を造りました。

特装本と言っても、印刷から始めるのではなく、市販本を改装したものです。そのうちの1冊を紹介します。

高橋啓介著『珍本古書』は、保育社カラーブックスを元にしています。文庫本ですから、ソフトカバーで角背です。
それをいったん折丁をバラバラにし、綴じ直して丸背、ハードカバーに仕立てました。

左が函、右がハードカバー版。



左が函の背、右が本の背。



自筆のタイトルと署名。もともと署名入りで販売されていた本を神保町で購入しました。



さらにもう1枚の署名紙が入っています。

その訳は……高橋啓介氏の遊び心で、造るのだったらと署名入りの和紙を12冊分送っていただきました。
1冊に2枚の署名紙が入っています。


通常の奥付の対向ページに貼り付け奥付を。



拡大すると……


12部作成して、1番は高橋氏に贈呈し、最終番号を手元に残しました。

10部は世の中に出て行ったわけですが、一度だけ古書店の目録に出たことがあります。