梶山俊夫さんが79歳で亡くなられたのは2015年6月16日ですから、もう1年以上が経ちました。
人づてに体が弱ってきておられることは聞いていましたが……。近親者だけの葬儀に入れていただいてお見送りしました。
お元気な時は長野や浜名湖などに旅行したこともあり、疎開先の常陸太田にほど近い北茨城でアンコウ鍋を食べるのが恒例行事のようになっていました。一緒にテニスも楽しんだり、骨董屋めぐりをしました。
昭和54年7月30日に限定60部刊行された『梵盆栽緣戯』(宮川 健著 梶山俊夫繪 終日閑房)。
布製の帙に『梵盆栽緣戯』と『阿ッ方齋夢残』の2冊が収められています。
布製の帙。木版の題箋が貼りつけてあります。
『阿ッ方齋夢残』肉筆画に木版の題箋が貼りつけてあります。
『梵盆栽緣戯』肉筆画に木版の題箋が貼りつけてあります。
奥付には、こう記してあります。
本書ノ記番ハ、子丑寅
卯辰巳午未申酉戌亥ノ
十二支(著者刊行者本
十二部)ト、東西南北
ノ夫々十二支(一般頒
布四十八部)ノ限定六
拾部ニ、梶山俊夫自刻
印版ヲ以テ押捺シタ。
尚、限外本ハ一切製作
セズ。
茨城の常陸太田に疎開していたころの話をまとめた本を上梓するお手伝いをしてから、もう20年も経ちました。