早川書房から出ていたハヤカワSFシリーズには、5冊の著訳書があります。
刊行順に2冊を紹介します。
『宇宙のあいさつ』HPB3053 昭和38年8月31日発行 250円
装幀:内藤正敏
裏表紙を追加します。NASAの正式な宇宙服を着用しています。
『妖精配給会社』HPB3071 昭和39年7月31日発行 240円
装幀:真鍋博
☆コレクションする上で注意すること☆
このHPBのシリーズには書名が印刷された函が付いています。函の裏に「お手許に綺麗なままの本をお届けしたくこんな簡単な函をつくってみました いわば包装紙がわりです お買上げ後にはお捨て下さい」とあり、素直に捨ててしまった人が多かったのか、書名が印刷された函付きの本はあまり見かけません。しばらく後になってからは、書名が印刷されていない函が付けられ、さらに後にはビニールカバーが付けられるようになりました。
元々の函かどうかは、本の巻末広告のS-Fマガジンの定価と函の広告の定価が一致しているか(もしくは、函の方が定価が安くなっているか)で判断できます。『宇宙のあいさつ』の函にはS-Fマガジンの広告はありませんが、絵柄が印刷されているのが元の函です。
『妖精配給会社』は巻末広告のS-Fマガジンの定価は190円ですが、函に印刷されている定価は180円です。