映画「パガニーニ」
ふとヴィスコンティをみたくなり、最近 ビヨルン・アンドルセンも話題だしと、広げたもの、わたしがもっていた「ルードヴィヒ」は、ヴィスコンティ版でなく、2012年にワーグナー生誕200周年で作られたものでした。ところがこれが面白い!
フランス革命とナポレオン以降のヨーロッパで、どのようにドイツができて第一次世界対戦やナチ
が生まれていくか、その前の世界が大変分かりやすくまとめられていて、歴史を勉強する受験生にもおすすめです!
登場人物も、ワーグナー、エリザベート、ビスマルク、等々、歴史に名を残す人物が次々出てきて見だしたらとまらないです。
久しぶりに山川の世界史総合図録を取り出してみながら、楽しみました。
また、ルードヴィヒは、しばしば精神病とされますが、これはこじらせた発達障害だと感じました。彼の感性は現代人としてとてもわかります。彼がなければバイロイト音楽祭はなかったし、ノイヴァンシュタイン城も、なかった。政治はむかなかったけど、劇場プロデューサーだったら完璧だったのでは。
外交的には、せっかくビスマルクに好かれていたみたいだから、仲良くして助けてもらえばよかったのにね。シシー(エリザベート)の妹と婚約破棄したのがケチのつきはじめ。
19世紀初頭にはオーストラリアにとても及ばないプロイセンが、ビスマルクを得てついにドイツ帝国を形成し、バイエルン王国は地図から消えていきます。
50年後、日本が地図から消えないよう、私たちは外交にも皇室問題にも歴史にも、もう少し敏感でいるべきだと思います。真面目によその国の話ではないと思ったのでした。
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