Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 81(染付扇面皿)

2020-09-20 00:20:09 | 古伊万里
 いつも素晴らしい品を紹介していただいている、故玩舘のご主人、遅生さんのところで重量級のガラス花瓶が紹介されています
そこで、負けてはならじ(?)と、ウチで一番重い伊万里を引っ張り出してきました。
「染付扇面皿」


横が30cm程ある大きな扇面形のお皿で、なにやら中国風の意匠の絵付けがされています
こういった形の宿命なのか、分厚く成型されており、縁の部分は5mmほどの厚さですが、底の部分は1cmもの厚みがあり
まるで、初期~前期藍九谷のような厚底の成型になっています。どちらかと言うと、お皿というよりは水盤のごとき品のような印象ではあります。


見込みの人物は明らかに中国人のようで、清朝磁器の影響が見られることから、江戸中期末~後期の品の可能性が高いように感じます
(業者さんは元禄伊万里や!、と言っていましたが・・・)



側面には中期古伊万里に見られる連続文様が施されており、そこそこ手の掛かった品であることが判ります。


裏面はいわゆる「ベタ底」で、座りは悪くありませんが、側面は若干の歪みが見られるようです。
この品が単独で作られた品か、あるいは組皿で全部揃うと丸くなる品(ちょっと大きすぎますが)なのかは
判りませんが、以前にこれと同じ位のサイズで見込みが牡丹唐草になっている品を見たことがあります。
コチラのサイトにも似たような品が掲載されていますが、こちらはウチの品より一回り大きなサイズのようです。

今から10数年前に滋賀の業者さんから購入した品ですが、意外に珍品なんでありましょうか。