酒田では先日30mを超える強風が吹き、駐車場で隣に止まっていた車のドアが煽られ、ウチの車のドアにガツン!、なんてことがありました。
(自分の負担ではないとは言え、近年の車の修理費用は高いようで・・・)
さて、前回も含めこれまでいくつかの花唐草の品を紹介してきましたが、文様が花唐草文だけの、いわゆる「総花唐草」は一度も登場していません
残念ながら典型的な総花はウチにはありませんが、「ほぼ総花唐草」という品がありましたので、今回取り上げてみました。
「花唐草文五寸小鉢」

見込み中央の二重圏線の外側に蓮弁文がありますので、「総花唐草」とは言えませんが、文様のほとんどが花唐草です。

花唐草の部分を拡大すると、かなり繊細な描き方がされていますので、江戸中期、業者さんなら「元禄古伊万里」として扱うでしょうか

なかなか手の込んだ成形がされていますが、裏面は典型的な中期の唐草繋ぎですね

落款は「宣明年製」、中期の品に時々見られるもので、それほど珍しいものではないようです。
今から20年ほど前、地元の骨董市で総花唐草の見事な七寸皿(上り、発色とも抜群)を見かけましたが
当時は花唐草も蛸唐草も随分と高かった時代で、到底ワタシの買える値段ではなかったことを思い出します。(十数万円だったような・・・)