おくやみの
先ずその前に
金勘定
by M
先日、作家の渡辺淳一が亡くなった
というニュースを聞いた時、
喜怒哀楽の感情よりも、金勘定が先なんだろうなぁ……
と、ふと思った。
するとやはり民放では、
早速、生前のインタビューを流していた。
本屋でも平積みにして、コーナーを作ったとか。
失楽園がめっちゃ売れているらしい。
てか、失楽園よ??
作家が亡くなったとたん、ありがたく買っちゃうんだ……。
失楽園がどれほど文学的な価値があるか、
悪いけどMには全く理解できない。
メディアの音頭で大衆は踊る。
いや、ホント呆れるくらい踊らされてるなぁ……。
Mはこの人の昔の作品は好きだった。
ダブルハートなんかは、今読んでも面白い。
でも、中高年の恋愛かなんか知らないけど、
この人の追及していた愛のカタチは、
なんだろう? 生理的に受付けない……。
恋だって愛だって、年齢に関係ない。
だから年寄りが恋したり、愛したりすることはアリだ。
若い人や、恋愛からリタイヤしちゃった人は、
気持ち悪いとか言ったりするけど、
Mはそう思わない。
だからといって、脚光を浴びることでもないでしょうが……と、思う。
彼の作品は、それを特別なものにしているようで、
違和感たっぷりでMテキにはNG。
というより、主人公の男が作家そのものになってしまう。
作品よりも本人が出張るから、
本を読んでいると、どうしても本人出演みたいに思えてしまう。
だから気持ち悪くて読めなくなるんだよね……。
てか、それってダメじゃん。
まぁ、それはそれとして、
亡くなってから出てくる新たな価値がありまして……。
色んなカンジョウの渦巻く春でゴザイマス。
ご冥福をお祈りいたしマス。