歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

[2013英国旅日記:6-2] Lake District (At Last)

2015年04月24日 | 英国 -england-
あれからもうすぐ、丸っと2年を迎えてしまいます・・・

2013年の夏、約2週間のイギリス旅。

満を持して、おもむろに再開します。

前回の「6日目・その1」はこちら >> ☆☆☆
(要約:コッツウォルズ地方を離れ、高速道路をぶっ飛ばして、途中ランカスターに立ち寄りつつ、湖水地方へ。)

* * *

7月25日(水)

「もう、ここ、大好き!」
足を踏み入れるなり、たちまち愛が爆発した湖水地方。

ついに来ました、湖水地方。


夕方17時。
グラスミア湖(Glasmere)近くのユースホステルに到着。今日の宿です。




森の向こうに、ちら見えする、ユース。
やだちょっと、もう何か、やばい。



入口。やばい(高鳴)。



アプローチ、そして見えるは、超ド級にウルトラシックな色の石積みの外観。

やばい(激震)。

ネットで外観を見て選んだから判っていたとはいえ、
実物、やばい。

格好良い・・!!


「まだ明るいから、散歩できるな」と踏んだので、
取り急ぎチェックインを済ませ、荷物を下ろし、

ダッ!と外に駆け出しました。



目指すは当然、



湖です。


ここは、グラスミア湖。

湖に触れたい!と駆けつけたかったのですが、



石積みが邪魔をします。

ふんわり苔むした、美しい古い石積み・・・。



でも邪魔・・・。

どこか近づけるポイントがきっとあるはず。と願って、

湖の周囲を、付かず離れず巡っているっぽい道を、てくてく散歩。




こんな感じの道幅です。



一向に近づけない模様の湖。

その反対側は、





こんな感じで、
別荘みたいな家が点々と現れたり、



放牧地+小さな集落だったり。

とりあえず手前はずーっと石垣で、



で、その向こうは、森や、小さな山に囲まれており。。。




とにかくとにかく、美しい!牧歌的風景。

道の両側には、なんとも美しいグレーの石積みが、
とにかく延々続く。



紅っぽい、紫っぽい、碧っぽい、青っぽい、そんな色が混ざった、グレーの美石です。

ハチミツ色が特色のコッツウォルズ地方では見なかった色。
これはかなり大好きな美色。



乱雑な天端(てんば)並べがまた、ワイルドネスでクールネス。

ほんとに ずーーーっと、この石垣が続くのです(荒鼻息)。



しかも、



途切れること無き、美しい緑と共に!





湖畔ゆえ、しっとりとしたモイスチャーな甘い空気。



空気中の水のつぶが見えるような気さえする、キラキラした湿度。

ゆえに緑もしっとり、キラキラ。

場所によっては、



これですよ、これ。

苔マニアを悶絶卒倒窒息死させるほどの、美苔。


当然、



さわります。

ふわ〜んって、沈みます。
で、もにゅ〜んって、またふくらみます。

ファーファです、ファーファ!
めちゃめちゃ柔軟剤使ってる感じです!

たまりません。もふもふです。



ちびっこが居ました。



こちらを見つけると、

「Save the Frog! (カエルを救って!)」って、カエルの絵を見せながら。

なんだろ?学校の課題か何かかな?

とりあえず可愛くて、ふふっと。微笑まざるを得ないじゃないの。

それにしても、大豪邸じゃなかろうか。






近づけそうで、あと少し、近づけず。




く〜〜〜う。

半周あたりで、町に行き着いたので
湖タッチは明日に賭けることにして、
小さな町にも入ってみることに。



まずは

毎町恒例、教会へ。



風格。

St.Oswold Church




木造の梁がやさしい、内陣。




白い漆喰の壁。


旅の無事を祈る。






やさしい光の降る、墓地。




墓地の苑路。敷石の一枚一枚に、名前が刻まれています。




続いて、



家が居並ぶ界隈へ。




どの家も、やっぱり同じ、この渋い、美しい石。




ぜったい金持ちの家。





モダーン!
ギャラリーっぽいけど、個人邸っぽい。




かわいい小学校。紅い石が多めね。


古いのはもちろん、




新築も、ちゃんと同じ石。



ちょうど、鋭意石積み制作中の現場がありました。

新品でもこの素敵っぷり。石ならでは。



こんなアンティークショップもありました。

石積み壁じゃない場合は、こういう白塗りが主流。



屋根は苔むし。スレート葺かな?



願いを叶える井戸。らしい。



とにかく町全体、
統一した地場の自然素材や特定の色によって、完璧に整えられているわけです。



そりゃあ、美しいわけです。

今回 何回「美しい」って言ってるか、もう数える気にもなりません。



バッグ屋さん。店内はこんな感じで さすがにカラフルなのもあるけど、
それでも品良く洗練されていて、見せる色も揃えられている感じ。

ごちゃごちゃ感は、無い。




そうそう、
さっきから写真の空の色が、白かったり青かったり、
ころころ変わっているの、お気づきでしょうか?



そして、路面や緑に、モイスチャーっぷりがあまりにも滔々と溢れているので 気づかれたかもしれませんが、

このしっとりモイスチャー度の高さは、湖の御蔭のみならず。

この日、実は、けっこう雨が。




いきなり降ったり、パッと止んだり、の繰り返しだったのでした。



晴れてたのにいきなり劇しい雨が!(逆もまたしかり)という感じなので、
みんなあらあらって感じで、雨宿りしたり、しなかったり。



で、



バンッ!て、ひっくり返したように晴れたり。


庭の世界では、「石は濡れると、美しさがより際立つ。」といわれます。
雨に濡れたおかげで、石で出来たこの町の美しさが、より鮮明に。




そして、結局ちゃんと、綺麗に晴れてくれて。

濡れた町が、青い光を浴びて、より輝く。



緑もまた、同様に。

これは、
ものすごいラッキーな、、、
ものすごいベストなタイミングを与えてもらった気がして、

「オー、サンキュー・ゴッド!ありがとう神様!」
っていう気持ちが湧いて来ました。




ホームセンター付属の小さな庭。



日本っぽい立石。



これも。



ふふ。絶対意識してるよな〜。
なんか微笑ましい。


あと、




アーティスティック噴水とか。




リスに注意!(スピード落とせ!)の標識とか。


そんなこんなで、

夕方なのに、



こんな空。

夏のヨーロッパに来て、
一番 (日本と違っていて)びっくりして、
一番 「素敵!」って思ったのが、

(日本じゃ)「夜」のはずの時間でも まだ、ずいぶんしばらく明るい、っていうこと。でした。

「夕方」の感覚が、全然違うんです。



17時、18時、19時になっても、
「今日はもう終わりか・・」としんみりすることなく、

「まだいける!まだ遊べる!」っていうウキウキした熱い感じに、じんわり浸っていられるのです。


まあ今日は、とりあえず、宿に戻ります。




あ、羊。





ハッ!



 >>続く。>>


[2013英国旅:extra(番外編)] あの事件に、新展開。

2015年04月11日 | 英国 -england-
昨年末からパッタリ途絶えて、早4ヶ月(早ー!;;;)。

不定期断続連載中の英国旅、もう1年9ヶ月前くらいのことになってしまいました・・・。

今日こそ、今日こそ、って、心に決めてるのね、帰り道で。結構、毎日。

で、
帰宅して夕飯作って食べながら音楽聴いたりして、一息ついたら眠くなって、ああ、もう今日という一日が終わろうとしている・・・明日も仕事で朝早いからもう寝なくては・・・と考える余裕も無くいつの間にか寝ちゃってて・・・ハッ!!えっ!!?朝!!?

の、ループ。

そんなことを繰り返しておりましたら、


去る、2月20日。


日付が変わったばかりの深夜に突然、英語だけのメールが。(チロリ~ン♪)


 フロム‘Lindsey’・・・て、だれや?迷惑メールか?

と思いきや。


[Please can you contact the Metropolitan Police Service ...]


なんと!!

ロンドンの警察からではないですか!!

まさか、あの事件のことで!





はい、さて、

「あの事件」とは。

更新が途絶えすぎて すっかり(本人以外は)忘れてしまっておられると思われますので、説明しますと、

イギリス旅2日目にして遭ってしまった、チーム・偽ポリスによる、現金(ごっそり)窃盗事件のことです。@ロンドン。

(※上のリンクから、その「事件」の巻に飛べます。)


そんなことも、ありました・・。




メールの本文は短く、わずか2文。上のに続いて、次の1文で終わりでした。

[There has been a suspect arrested today and we need to speak with you urgently.]


そして電話番号。


要するに、

「あなたの事件の容疑者が今日捕まったから、“至急あなたと話さなきゃいけない”ので、ポリスの方に連絡してもらえませんか?」

ということでした。

この

‘need to speak(=話さなきゃいけない)’

と、
‘urgently(=至急、緊急に)'

という2つの緊迫フレーズに、とりあえずおろおろ、動揺するミー。


英語で電話て。ハードル高いわ。しかも「至急」って!この脅迫的なフレーズったら。英会話の特訓期間とか、心の準備期間とか、全無視モードだし。


とりあえず、、、でも、、、でもでも、だって、、、でもって、、、

いや、とにかく。「至急」って言ってんだから、おろおろしてるヒマもなさそうだから、

一念発起!ドッキドキ国際電話、かけてみる。えい!


ぷるるるるる。ぷるるるる。わたしぶるぶる。

・・・・

「ハロウ?」


ぎゃーー!出たーーー!


イギリス男ポリスメン(おそらくイケメン)の低い声。そしてペラペラペラリンコ。早口。


えっと「This is シィンペ~イ・ノグゥウ~チュイ~(←マイネームを、英語っぽい言い方で)、フロム、ジャペィン!(←ここ、ジャパン強調)」

で、それから、担当者の「リンズィーをお願いします。」

っつったら、


「どのLindsey?」

って。えっ、どの?しかもリンズィーっつーかリンゼイっつーか。

ああ、ファミリーネームを伝えればいいらしい。


えっと、苗字のほうが、Vieira....ヴィエイラ? ん? ヴィエラ? んん? まさか、ヴァイエイラ? んんん?

って幾通りかの間違いネームをあれこれ混ぜこぜで答えたもんだから、向こうも「ん?んんん?」ってなってて、

やだもー。

なんだかんだで、何かのタイミングで何かが通じたみたいで、
「オケ。ウェイ。」っつって、サッと変わってくれて、


出たリンズィーさんが、


「ハッッロ~~~ウ**」


って、

なんかぶち抜けて明るくって、超楽しげな。お昼モードな。なんか花見えた。アージェントリー(至急)の言葉に感じてた緊迫感とか、全然無かった。

で、こっからが大変で、

「ペラペラ早口ペラリンコでペラペラなんかのなまりでペラリンコ」

と、

ほぼ全体的に聞き取れない事態。まさかこれほどまでとは、、という恐るべき事態。イマージェンスィー。


で、

「ソォリ~~、プリーズもっとゆっくりスピークしてください・・・」とお願い。


するとリンズィー、「オゥ、ケ~~~ェェ~ィ*(もうここから早速ゆっくりの、やさしいリンズィー)


で、


リンズィー「ペラリ~~~~ノ、ペラ~~~~~リノ、ペラリノ~~~ペラ~~~~リノ。」

って、

・・・うーん。

・・・えー?

ほんと、ちょっと、これほんとに英語?どこの訛りなのこれ、わっかりにくい~;;

っていう。もう単語一個一個から確認する展開に。ソーリー連発。



リン「なんちゃらかんちゃらヨーアンベロプ」

ミー「ん?ヨーアンベロプ?」

リン「イエス、なんちゃらかんちゃらアンベロプ。、、アンベロプ。」

ミー「アンベロ・・・あっ!ユア・エンベロープ(Your envelope)!!イエス!!マイ・エンベロープ、イエス!!!ENVELOPE(封筒)!!イエス!彼らは私のエンベロープを取りました!そしてマイマニーを取って、戻しましたよイン・マイ・バッグに!!」

どうやら当時の調書の内容の一部を再確認したいらしい。

緊張もしてるし、そもそもうまく喋れないから、四苦八苦。(お互いに。)

で、向こうも辟易してきたのか、


リン「オッケオッケもうわかったからじゃあ今後やりとりはメールでね?はいオッケーよ終わり!終わりよバ~イ*サ~~ンキュゥウ~~*バ~~ハハ~~イ*サァ~~ンキュウウ~~~(花)」(←って、ほんとにこんな感じ)

と、

バツッ!と終わってくれた。


手に汗握る深夜の緊張テレフォンは、バツッと終了。



しばらくしたら、メールで

「この調書に必要なこと書いて、スキャンして送り返して下さい」っていう段取りでした。
ちなみにそこには、容疑者の名前とかも書いてあった。ドミトリィ。だって。


ということで、

冒頭の写真が、その調書。

「自宅にスキャナーが無いのでお待たせしてすみませんが明日事務所で作成してすぐ送りますのでとりあえず今夜はグッドナイト。」とメールして、


翌朝、

『イギリス 調書 書き方』をググりつつ。
「今ジャパンで働いてるから、裁判とかで証言台に立つとか出来ないので、諸々お任せします。そして連絡は絶対に電話じゃなくてメールで」的なことを記したりして、

返送。

そして、

ノルマ終了の模様。



・・・ああ・・・まさか、、、

もうすっかり自分の中では‘終わったもの’になっていたあの事件に、こんな進展があるとはなあ、、、

って、感慨深く想いましたことでした。



そして、


時は流れ。


再び、

忘れかけ。




桜が咲いて。





今日も桜が綺麗だなーー

って、のほほ~んと、夜桜をたっぷり吸い込んで帰宅した、

3月31日の深夜。



日付変わって、4月1日になった直後のことでした。



再び、英語メールが来ました。



今度はMatthewから。(マテューというかマシューというか、そのどちらでもなくて、マthゥー。)


Matthewの名前に見覚えあり。

彼は確か、事件直後の調書取りのときに来た 2人のリアルポリスのうちの1人で、背が高いイケメン。
渡された「被害者カード」に、彼の署名があったので、間違いなく覚えている。

(※追記:間違いなく覚えてる(キリッ)とか書いておいて、なんと、すっかり間違えていました!
  事件の時来てくれたのは、マイケルでした。マイケル・エヴァンスでした。バカ〜;
  「事件」の記事でしっかり書いてたのに、完全に思い込みミス。ソーリー;
  ということで、マシューには多分会った事ありませんし、名前に見覚えもあるわけないっていう。)


そういえば、もう1人の明るいおばさんポリスが、、、ああそうだ、あの人が、Lindseyだったんだわ。「本物のポリスはまず警察手帳を見せるのよ!」って見せてくれた。あ~、そして確か、すんごく訛ってたわ。

で、取調べのとき、「あ、これ犯人の指紋が付いてるはず!」って思い出して、抜け殻になったエンベロープ(銀行の封筒)、渡したのでした。


で、マthゥー曰く、


「裁判終わりました。」

と。


「窃盗とポリス偽装の2つの罪で、その容疑者(ルーマニア人)の刑が確定した」

とのこと。

そして、

「あとの2人は、残念ながら見つからず仕舞いですが、この事件は以上で終了(クローズド)となりました。」

と。



そうか。そういうものか。

まあ、約2年前に盗られたマネーがそっくりそのまま残っているはずも無く、ゆえに、戻ってくるはずも無く、

ゆえに、万歳!大喜び!っていう気分になるでも、なく。


事件って、こういう感じで終わるんだなあ。ふーん。

という、
存外さっぱりするわけでもない、
なんだか ずるずるっと、なんかを引きずらされてるような、、、うっすら軽い重たさ(数グラムくらいの)を引きずらされているような感慨と、共に。


なんだか、終了した模様です。






ということで、

まさかの新展開を迎えたので、番外編というかたちではありますが、晴れて再開と相成りました。

この調子で、イギリス旅日記の本編のほうの連載リスタートも、頑張るぞ!!

と、やおら気合が入っております2015春。

どうぞ(適当に)ご期待下さい。









[2013英国旅:6-1] On the way to Lake

2014年12月14日 | 英国 -england-

「待たせたな。」


中途半端なまま、すっかりご無沙汰してしまいました。
2013年夏のイギリス旅日記。リ・スタートです。やおら。



7月25日

優雅な目覚め。



身の丈知らずなセレブホテルで(with クマ)。

朝食で、



念願の「キッパー」を頂きました。

Kipper
これ、英国在住経験のあるお客様から、「ぜひお試しを!」とおすすめされてた料理。
しかし、今まで泊まってきた所のメニューには見かけず仕舞いでした。
満を持して、ついに登場。

要するに、魚(主にニシン)の開きの塩漬け燻製の焼いたもの、だそうです。
あついバターが肉厚の魚にとろけて交わって、ふっくら。美味しかったです。

骨が多いので、無心で・無言で、黙々頂きました。

はてさて、



このセレブなマナーハウス・ホテルともお別れ。

よくよく見ると、ツタがすげー。窓周りとか、入口の左半分とか、ギリギリのラインできちんと剪定してるんでしょうね。



この日は移動日。一気に大移動します。
うろうろ延々周遊したコッツウォルズ地方をついに離れ、いざ、
北の「湖水地方」へ向かいます。

車で高速ぶっ飛ばしても、5時間くらいかかる見込み。

レッツ・ゴー!




その前に。

高速(Motorway)に乗る前に通りがかった小さな村が気になって、
あっけなくストップ。



コッツウォルズ地方のラストスポットはここに、と決め、
車を降りて、散策することにしました。

コッツウォルズ北部の、小さな村。



年季の入った風車が、現役でゴトゴトゴト...と、回っています。




村の中心を、おだやかな川が流れているのです。



ここは、Lower Slaughter(ロウアー・スローター)という村。



売り物の絵葉書みたいな美しい風景ショット。

ちなみに、すぐ隣の村は、Upper Slaughter(アッパー・スローター)。


何に惹かれたかっていうと、とにかく



この流れる水の、美しさ。

音も無く、そろそろと流れている、澄んだ川。そして、映える緑の美しさ。

川沿いに続く遊歩道を、歩いてみます。



前方にカップルだとか。

間を詰めないように、ペースを落としつつ、
どんどん村のはずれへ。。。



対岸は、ホテルの庭。フェンスとか無くて、苔むした石臼が転がってるだけ。
川は浅いので、侵入しようと思えば出来ちゃう、無防備なあけっぴろげぶり。

良いなあ。ピリピリ・トゲトゲしてなくて。




延々続く川に沿い。



乗馬少女に、出会った〜。(懐かしのうるるん風)

微笑んでくれたので、ほっこり。
ヨーロピアンのスマイルって、子どもからすでに完璧だなー。

馬とこんな至近距離ですれ違うって、普段はあり得ない経験。





遊歩道は川を離れて、




グランジファームって書かれたお家の私道みたいなところの、さらに奥深いところへ、続いて行くの。

入って行って、いいのかしらん・・?



って、
こんな感じの、人気の無い静謐な遊歩道(Pedestrian path)が、どの村にも巡っている、この国。




素敵。

森の空気が、いつも近い。


そんな小径は



ゲートにぶつかる。

このゲートは、開閉できて、



さあ、どうぞ。とばかりに、
どどーーーんと開けた、芝のきれいな放牧地。

ちょっと、果てしなすぎ。

遊歩道は、放牧地の端っこの柵沿いなら通って良いよ、っていう感じで、
まだまだ延々、続いて行くのです。

簡単な標識を見る限り、放牧地ゾーンとか、農地ゾーンを抜けて、次の村まで。

その次の村から、さらに隣の村へ、、、

、、エンドレス!!

さすがにそこまで行ってられないので、ここで引き返します。

残念半分。ほんとはもっと、行ってみたい。
いっそ住みたい。しばらく暮らしたい。
いつかそんな機会が持てるなら、こういう小径を延々歩いて、行けるとこまで巡ってみたい。

今はまだ縁遠い憧れが、叶わない夢みたいに、胸を翳めるばかり。



今来た30分ばかりの道を戻って



元の村へ。


これにて、コッツウォルズ地方とも、しばしのお別れ。



この後、高速道路(Motorway:通称M道路)に乗り込み、
百ウン十キロでぶっ飛ばして、一路、北へ。

さすがに3時間くらいで休憩した方が良いかもと思えてきたので、
M離脱。

途中で降り立ったのは、



ランカスター。Lancasterって、なんか知ってた名前だったので、なんとなく。

下りてすぐ思ったのが、



「石の色が違う!」
ということ。

もう完全に、コッツウォルズストーンのやわらかなハニーカラーではありません。
もっと厳かな、ゴシックな、砂岩ぽい感じ。幽霊でそうな感じ。

町並みの家々の雰囲気も、



明らかに違う感じが。



違う石、違う仕上げ。



ヨーロッパらしい石敷き。

「ランカスター」

と言えば

「大聖堂」

としか連想できなかったので、

ランカスター大聖堂へ。



尖ってる〜。



入口。



芝庭。



見上げ。




内陣。

旅の無事を祈る。




そうそう。アジサイの咲いている季節でした。
梅雨っぽくない、夕立は結構あるけど、さっと晴れてカラッと軽い、
涼しい、優しい夏でした。

ランカスターを後に、

再びMに乗り込んで、またしばし、延々運転。




さあ。

お待ちかね、
湖水地方(Lake District)入りです・・!

もう、
入るなり、



「ここ大好き!」
って想いが、爆発。



車の窓を開けたらば、

ああ!苔!
コケの香り!!
萌え〜〜!!




しっとり甘い、
静かで優しい、ふわふわの森が、待ち受けて居ました。








 >> 続く。 >>


[2013英国旅:5-3] Monor Hotel で petit-Celeb

2014年09月13日 | 英国 -england-
イギリス5日目、午後の5時すぎ。まだまだ明るい、黄昏時。


コッツウォルズ北東部:Stow-on-the-Woldの郊外:Fosse Wayにある、マナーホテルに到着しました。




貴族(領主)の邸宅(=Manor House)をホテル化したところ。





ツタが、がっつり。





宿泊棟は、別の入り口。

外庭を眺めながら、ぐるりと周回して、、




宛てがわれた部屋は、、、



フッフー~~♪

シンプルだけどにじみ出るリッチ感!

清潔なカントリー風の、気取らない、品のある感じ。

お一人様にはもったいないお部屋でございます。



ふと、ベッドの枕元に目をやると、




、、、テ、、、





、、、テディ、、、!


これはいったい、どういう計らい?

お独り様の慰め役ということかしら(自虐)


今までかれこれ、テディベアに触れたことも、いわんや関心を持ったことなども、一瞬たりとも無かった人生だったけど、

初めてテディベアというものに触りました。


、、、、、




まあ、確かに、和むわねえ。





窓の向こうは、



庭が広がっています。



各部屋専用の外テラス付き!


出るよ、出るよ。




ど広い庭に面しています。




柵があるけど、その外まで領地かしら。


この雄大な風景を見ながら、優雅なティータイムとか楽しめるということだね。良いね。


ちなみに、部屋の方に振り返り見れば、



ツタがびっしり。



中にまで ちろり。




ヒルガオも絡まり。


ちょっと離れて見ると、



お隣の部屋とは、石敷きテラス部分だけが仕切られているだけ。

テラスから出ない分には、プライベートに庭を観賞して楽しめる、というかたちですね。




各部屋ごとに見える庭の風景がちょっと異なるように、変えてあります。

良い感じです。リッチな感じです。



庭に、もっと出てみます。





広い芝。



隅っこの方には、



あずまや。
ウェディングとかにも使われているみたい。





足にからまる白いバラと
白いラベンダー。





木陰のベンチ。オークの木の下で。




あ~、こんなところで優雅に茶ぁ傾けながら、静かに読書とか、、、、素敵やね~






部屋側から見える、こんもり植栽の列は、



ラベンダーなど。

この植栽の下は、




部屋からは見えないよう、石垣が積まれている仕組み。

段差がついているのです。

庭をさらに広く奥までつながっていくように見せる、イギリス近代以来の造園テクニックです。


石の天端を小端立てにして、花壇風に仕立ててあります。
建物側から見た場合と、庭側から見た場合と。どっちから見ても良いように造ってあるのも、
大事なポイント。


おや、柵の向こうに、、、




なにやら





ゆっくり 近づいてくる




牛の群れ あり



超 ゆっ く り


 
超  ゆ   っ   く   り





ち  ょ   ぅ     ゅ         っ         く






    り





草を 食み 食み


ただ 黙々と もぐもぐと





スロー モーーーー    ション.






やばーーーーい






ぱなーーーーい




癒しのタイム感









部屋に戻って



Blenheim Palace(ブレンハイムと書いておいて、ブレナムと読む)の水とやらをちょっと飲んでみつつ、

たっぷり、ひと呼吸。

ブレナム・パレスっていうのは、ランスロット・'ケイパビリティ-'・ブラウンっていう造園家が壮大なランドスケープ造成を手がけたお屋敷のこと。あのチャーチル首相の生家でもあります。オックスフォードの方にあります。

以前、ブラウンのことをがっつり調べる機会があったので、覚えていました。現代につながる自然風庭園のさきがけです。

機会があったら行こうかな。



そんなこんなで、

ひと休み。フーー。





それから、


バーラウンジへ行って、
早めのディナーに。


まずは、お、おお、おワインから。(そういえば、この旅始まって以来、初のワイン。緊張;)



おロゼが一番好き。

ちなみにこれ別料金。追加料金。




優・雅。

つーか、水がうめー。

レモンが入った水がうめー。






蒼がだんだん褪せてゆく窓辺の席にて




き、きたわ・・・(ごくりんこ


チキンのなんとかのなんとか添え、とかなんとか、です。(メモし忘れた)


シャッっと
こっそり写真に収めて、

ゆ~っくり、味わいました。



ひとくちひとくち ンウ、ンウ、、ンフーーー。って、鼻ため息漏らしつつ。


デザートも頼んじゃうの!





だって、こんな機会、無いじゃない?ええ、追加料金ですけど。



ンフーーー。





瞬殺。




濃・厚。



つーか、

これを食べたあとの水が、超うめーー。

レモンの入った水が 超うめーーー。

水のためにこのデザート食べた、みたいな。






そんなこんなで、ようやく長い日も落ちて。




じっくり堪能したコッツウォルズ地方をついに離れ、

明日は、大移動です。

ガソリンも、さっき入れました。イギリスガソリンスタンド、初体験。


北へぶっ飛ばして、憧れの「湖水地方」へ!!





このセレブホテルとも、一晩だけでお別れ。

やっぱりね、こういう風に思い切って、せこせこしない時も必要ね。大人だもの。





眼に納める。


ああそうそう、

ここのホテルは、

「Fosse Manor Hotel」というマナーハウス・ホテルでした。


 ※HPはこちら >>☆☆☆




フォッスィー。






部屋に戻ると





よう おそかったじゃねーか


さっさと寝ようぜ



く、くまったら






優雅な夢が見られそう。


おやすみなさいまし。





 >>続く。>>






[2013英国旅:5-2] Quaramawari continues

2014年09月13日 | 英国 -england-
イギリス5日目・7月24日(水) 午後



コッツウォルズ地方の南西部に居ます。

ラベンダーファームに行って
ひとつもラベンダーを拝めず
羊のカップルに出逢えました。




コッツウォルズストーンで出来た村の風景が、あまりにもどこもかしこもコッツウォルズなので、だんだん馴れてきちゃって、だんだん飽き始めているところ。

そんなモチベーションの低下が原因なのか、空回りの続く、この日。

「この際、さっさとマナーハウス・ホテルに行ってしまおう!」
と、決心しました。


・・・と、思いきや!

「やっぱりまだ早いわ。」

と、あっさり チェンジマイマインド。

貧乏性なのか、あきらめが悪いのか、
天気も良いし、午後もまだ早い時間なのが、やっぱりどうしても、もったいなくって。



せっかく来たコッツ南西部、もう1つか2つの村くらいはせめて、廻っておこう。


ということで、
コッツウォルズ地方南西部で、小さくまとまってて、良さげなところ:



「Castle Combe(カースル・クーム)」へ、やって参りました。

村へ続く、鬱蒼とした森の中の一本の下り道に、


みなさん路駐。ずら~~~っと。



私も真似て、一番後続へ。

村まで歩いて入ります。



大きな木に包まれた道。
うっとりする森の空気。

森が途切れるところ、
村の入口なり。




早速現れる、



パーフェクトにオーソドックスな、コッツウォルズ・コテージスタイル。

ここは「最も古い家並みが保存されている村」として広く知られている、そうです。(『地球の歩き方』調べ。)




こんな感じの、スモールな村です。

「combe(クーム)」っていうのは、= coomb =谷間(たにあい)という意味だそうです。

「castle」っていうから、お城があるのかと思ったら、ほんとにこじんまりとした、山間の小さな村でした。



整然とした古き良き家並み。
経年変化のグレートーンが、とても良い感じです。
補修工事中の家もあり。新築じゃなくて、補修工事。



積み塀も、グレー。そして、石の隙間から生えた花。


村の中心にあるのは、



マーケットホール。今まで通って来た町のそれとは段違いにちっちゃなホールです。

その周りに



こじんまりとした店もちらほら、家並みにまぎれて。



小公女セーラチックな、屋根裏の小窓。



白っぽいハニーストーン。




こぼれんばかりの花。




教会、発見。



St. Andrew's Church.



小さいけど、



内陣はさすがの迫力。立派。

塔にある鐘は、


この天井の上に。

この教会の鐘は、



この自動鐘つきからくりマシーンで制御されており、自動で打ち鳴らされる仕組みです。
古い町並みで出くわした、意外な文明機器。



村には、川が流れています。山を背景に。



お~、煙突から、午後のけむりが。


ちなみにこの川、バイ・ザ・ブルックという川。



この川沿いに、上流方向へ、歩いてみます。



美苔。




美緑。



美影。





橋の上から。

湖みたいに静まり返った川。

このまま川沿いに伸びていく道は、山(というか丘)へのハイキングコースになっている模様。



森が誘う。

行ってみましょう。



どきどき。




柳が、道にしだれかかる。



しだれ柳の‘のれん’や~ って、かきわけたら

「バチッ!!」

っっつった!

葉に触れた手に、鋭い衝撃が!

「・・・蜂だ!」

ぎゃっ!と思って、あわてて先へ走る。



ふと見ると、



やられまくっとるやないの・・・じんじんするやないの・・・

スズメバチに次刺されたら死ぬことになっている私、今のがスズメバチだったら、やばい、今ここで、死亡!?
周りにはさっぱり人も居ないので、孤独死の気配が濃厚。超ドギマギ。やべーやべー。

あわてて手にしていたミネラルウォーターをばしゃーっと浴びせかけ、刺されたポイントを噛んだりして、

ドキドキしてたけど、クラクラはしてないので、なんとなく大丈夫そう。と思って、

先へ進むことにする。



ずんずん、森の道。

左手に見えますのは



丘でございます。

そっちに登りたいのを、「いや、そっちに登り始めちゃうときっとエンドレス(というか道に迷いそう)」と、ぐっとこらえて。

まーっすぐ伸びてゆく、丘の裾の道を行きます。

たまに



ぐちょぐちょの沼ゾーンがあったり。



パッと現れる明るい草原に、ハッとしたり。

そんな風にして、

ところでこの道、どこまで続くのかしら・・・30分行ったら、引き返すべきかしら・・・とかだんだん不安になりながら、歩いていくと、

標識が現れた。



いやしかし、これ、どっちに行けば。。。斜め上とか、、、

どの道に行っても先が長そう、、、
というか、
もう次の村に行っちゃう勢いっぽい。ので、

引き返す事にしました。



今度は右手に見えます、丘の肌。誘い道が、ちらほら。。
たま~~にちらほら、ハイキングの人が。


そして、



さっきのヤナギ・トラップ!

今度は触れてたまるものか!

ものすごい低い姿勢ですり抜けるようにして駆け抜けた。

そういえば、死んでない。
どうやら、スズメバチじゃなかったみたい。ほっ。



再び、川。



再び、村。




再び、家並み。



ラブリーな、エリゲロン。





ラブリーな店先。



ラブリーな、窓辺の猫たち!



ああ、だんだん上り道になってきた。
ということは、
村の出口へ近づいている。



ありがとう。可愛い村でした。



カースル・クーム。
「蜂に刺された村」として、マイメモリーにインプット。



続きまして。まだまだ、もうちょっと行けそう!
ということで、
カースルクームから程近い、「Winchcombe(ウィンチクーム)」に行ってみました。

カースルクームよりだいぶ大きいけど、小さめの町。

「シュードリー城(Sudeley Castle)」というお城があるということで。

そう言えばまだ行ってなかった、お城。ここら辺で、一個お城も行ってみようかな、と思って。



車を停めた町中から、なんだか、ずいぶん歩きます。



ちょっと、、、



遠いです・・・。




やっと出て来た、ゲート。

ゲートだけで充分住める感じ。ていうか、家っぽい。だれか住んでるっぽい。

道はそこから



まだ続く。

さすが、城。広いです。



途中、公園ぽいところもありました。


そして辿り着いたエントランスで。


「ノー。」

って言われました。

え、まだ4時ちょっと過ぎたくらいじゃん?5時までオープンでしょ?

ってビックリした顔してたら、

「ここ広いからね、巡るのに1時間以上かかるから、閉門の1時間前にはもう入場ストップなんです。」

ていうことだった。

ショーーッック!



元来た長い道を とぼとぼ帰る。



さっきのゲート。

結局見れたの、これだけ・・・。

とぼとぼ。



何の思い出もなく、ウィンチクーム終了。

やっぱり今日は、空回りの日だったっぽい・・・。

もうさすがにいくらなんでも、あきらめがつきまして。
いい加減、宿を目指す事にしました。
目指すは、マナーハウス・ホテルです。貴族の館をホテルにしたやつ。この旅一番のお高い宿ざます。

ということで、
Stow-on-the-Wold。コッツウォルズの北東部へ、舞い戻ります。




ヨーロッパの夏の昼は、とても長い。

もうすぐ五時になろうといえど、まだまだ昼下がりのモード。黄昏はまだまだ先の話。

この頃には だいぶ車にも慣れてきて、熱唱したり、景色ものんびり楽しんだりしながら、ひとりドライビング。

そんな道中で



出くわした、美しい風景。

思わず「わっ!!」って、車を停めずには居られなかった風景。





電柱が無い、広い広い空の広がる、田舎の田園風景。

写真一枚じゃちっとも収まり切らない、パノラマの風景。


美。
なにがとりわけ凄いっていうんじゃないけど、美。



こんなシーンが拝めただけでも。ね。
よく考えたら、空回りしたっつったって、泥棒や強盗に遭ったわけでもないし、素敵な村にも行けたし、なにより平和、平和。五体満足。

平和が一番。








蜂には刺されたけど。







 >>続く。>>




[2013英国旅:5-1] Quaramawari day

2014年09月11日 | 英国 -england-
イギリス5日目。2013年7月24日。



Gloucester郊外の可愛らしく傾いた宿にて起床。
イギリスの朝は、静かで、しっとりしている。




まずはしっかり朝食を頂きます。



イギリスの朝食、大好き。毎度同じパターンだけど。

食後の紅茶(ちゃんと大ぶりなティーポット一式で出してくれるので、たっぷり何杯も飲める)が、やっぱり嬉しい。美味しい。



それから、
速やかに旅支度。
移動しっぱなしの旅なので、ほとんど一日ごとに、新しい宿へ。





1階のパブは、結局、チェックイン/アウトの時に立ち入っただけで、利用せず仕舞い…。

全体的にこじんまり、小さい建物なので、
当然、天井も低め。あんまり体験したことのない低さでした。




泊まった部屋は、奥に見えているツタがびっしり壁に張っている棟の2階の、小さな部屋でした。
屋根にかかった小窓のある、あの部屋です。



小さすぎて、写真撮ってみたけど、うまく撮れなくて。1、2枚で断念しました。

室内は傾いてなかった。



昨夕、サヴァーン川(River Severn)の海嘯(Bore)を見に連れて行ってくれた:ベルギー在住日本人のKさん一家とは、
ここでお別れ。

Kさんは「わたし朝起きるのが遅いから、もう会えないと思うので」と宣言していた通り、この朝は会えず。
昨夜のうちにお別れ済み。

Kさんのご両親夫婦(福岡在住)や、旦那さんのフランス(という名のベルギー在住のオランダ人建築家)さんとは、朝にもお別れ。



う~~ん。やっぱり、ゆがんでるわ~。縦にも、横にも。

そんな素敵な宿:The Little ThatchのHPはこちら >> ☆☆☆




この日も、まだまだしつこく、コッツウォルズ地方を巡る予定です。というのも、
この日の宿に予約していたのが、コッツ地方のマナーハウス(=貴族の邸宅をホテル化したところ)だったので。

「せっかく行けるんだもの、一日くらいは、しっかり贅沢なホテルも体験しておかないとね!」
と予約したのは、日本でウキウキ準備中だったときのこと。当然、現金を半ば喪失するとは想像もしていません。

そのホテルはそこそこお高いのだけど、確かクレジット払いだった(はずな)ので、現金出費にはならない(はずな)ので、安心(なはず)。



でも、

昨日までの段階で既に、コッツウォルズ地方はもはやだいたい巡り終わった感があり、正直なところ、もうさっさと次の風景に行きたい気持ちでした。
なので、この日の行き先は、困った。
昨夜のうちに、近場のめぼしそうなガーデンやパークを選んで、行く事にしました。



が。

ナビにちゃんと入れてるはずなのに、なぜか辿り着けず。

あれ~?
ま、いっか。違うとこにしよう。

と、また違う目的地を、ナビに。

・・・

これまた。

うまく正しいルートに入れず、辿り着けず。

一個先のラウンドアバウトでぐるーっとリターンして、、、

あれ?無い?

また先のラウンドアバウトでぐるーっと廻って、、、


あー、やっぱり行けない。


どうもこれは、なんかおかしい。なんか空回りしてる。


時間がもったいない。

良いお天気がもったいない。




ちょっと仕切り直して、気を取り直そう。


ということで、
たまたま通りすがりに出くわしたロードサイドのホームセンターへ、とりあえず駐車(駐車場が広かったから)。



せっかくだから、ホームセンター見物。

マルムスベリーというところのホームセンターでした。



ハチミツ色のコッツウォルズストーン、売ってます。



土いろいろ売ってます。



砂利いろいろ売ってます。



花苗いろいろ売ってます。




常緑のものコーナーはこちら、とか、アルファベットごとのボックスとか、目当てのものがある人は、すんごく探し易いです。



人工芝も売ってます。もちろん、リアル芝も売ってますけども。
イギリス人みんなが、プライドを賭けてリアル芝の手入れにしっかり専念してるのかと思いきや。



この日泊まる予定の宿があるのは、コッツウォルズ北部、Stow-on-the-Woldの郊外。
Stow-on-the,,って… そう、コッツウォルズ地方に最初に降り立った時に泊まったユースホステルのあった、あの町。

旅の最初の3日間ほどは、コッツ地方の北部をがっつり・ゆっくり・丹念に堪能しよう、という心づもりだったのでしょうね、私。
まさか2日目くらいであらかた満喫し終わっちゃって ぶっちゃけ飽き始めてるとは、露にも思わず。

旅の終盤、もう一度コッツ地方に戻って来て、その時に南部をがっつり巡る予定だったのですが、
もういいや、先に行っちゃえ。ちょっと遠いのだけど、思い切って、南部の方に足を伸ばす事にしました。



ということで、はや11時。
辿り着いたのは、Tetbury(テットベリー)という町。




とにもかくにも、まず教会へ。

「旅がうまく廻りますように」とお願い。



テットベリーの聖母マリア教区教会。
少なくとも681年からキリスト教の礼拝が行われている教会。1777年にこのとんがり尖塔と塔以外のすべてが取り壊され、1781年に現在残る建物が出来たそうです。(が、その後もちょくちょく改修を繰り返して今に至る。)ジョージ王朝時代のゴシック様式です。

って、なぜやたら詳しいかというと、
なんと、日本語の解説パンフが置いてあったからです!助かるわー。




テットベリーの中心にある名所は、
マーケットホール(市場)。



現役で使われてます。



八百屋のほかには、カバンとかも売ってたり、



お花屋もあったり。



すぐそばの道路は通行止めになっていて、人に優しい感じ。





マーケットホール周りに掲げられている三角の旗。
空に映える三色。



コッツウォルズ丘陵地帯でとれる石(石灰岩Limestone)は、北東部~中部~南西部と、それぞれで色が違うそうです。

今まで廻ってきた北部は、ハチミツ色。
中部は、黄金色。
南西部に下るにしたがって、柔らかい白色に変化してゆくそうです。(『地球の歩き方』調べ。)

ということで、ここらへんは



確かに白っぽいです。厳密に言うとグレーっぽい。




教会の尖塔が見えます。方向音痴にはありがたい目印。

あの教会の位置を気にかけながら、散策します。



やっぱりハンギングバスケット。グリーンの柱の白い回廊沿いにこの素敵な3色の取り合わせ、もう全部がラブリーすぎて悲鳴を上げそう。



こういう坂道、好き。



三角のとんがり具合がきつい家が多い気がします。そしてグレー。ハチミツ色のよりもシックな雰囲気。



この町は、アンティーク屋さんが多いみたい。

入ってみました。



いろいろ。



あるある。



外にあるのはたいがいデカい。



セットで買いたくならざるを得ない、きれいな椅子。この色彩感覚ったら・・!
ここに見られる色の取り合わせの感性は、シックともキュートとも通じる。スマートとも、コケティッシュとも。また、モダンとも、クラシックとも。なんとでも通じる色彩感覚は、おそらく「普遍性」に通じるツボを突いてるに違いなくて、それはすなわち、とても素晴らしく、理想的。




天使。天使像を見ると、どいつもこいつも同僚の子のSくんにそっくりなので、どうしてもSくんのことを思い出さずにいられない、というか、Sくんは実際にリアルに天使(断言)。




弊社で扱っているのと同じものも、ある。
初めて見るものもある。
その中でも、



『FIRE』と書かれた赤いバケツは、初めて見たし、なにこれかっこいい!と思った。
消防用でしょう。

建物の中は、



インテリア用アンティークの数々。ウシの首。





鏡写し。



当然ですが何も買わず。
出る。












また、アンティーク屋さん。



奥まった中庭にある入口へのアプローチが、素敵。

細いアプローチを抜けたところにある、ぽっかり開けた、囲まれた(感じの)庭。いつか作りたい、こんな空間!

ツルアジサイも、いつか使いたい。



町の散策は続く。



旗も続く。



家同士がくっ付いてる。

ドアや窓の枠に、個性あり。赤と白が隣り合っていても、衝突感ゼロ、違和感ゼロ。



紫出て来た。ちょっと、こんな色、なかなか使えませんわ。

どんな色でもフィットするのは、明るいグレートーンのベージュが地になってるから、だろうな。





石積みじゃなく、砂利を塗込めたタイプの壁も。たまに見かけます。






パーキングが無い場合、車は基本、路肩にずらずら~、縦列駐車。
向かい合わせの停め方。小さな道だからこそ。




おや、



さっきのとは違う、小さな教会発見。



親しみの湧く、木造感。



素敵エントランス。石の腰掛け待合。

中も、



素敵な。

静かな、ちいさな教会。Church of St. Saviour

さすがにここには、日本語パンフは置いてなかった。

また、旅の無事を祈る。静かに、じっくり。





再び、町中へ。リアルRPG気分は続きます。




よくディズニーとかのおとぎ話のお城の絵でみた、城壁の天端の凸凹の、あれ。

今改めて見ると、なるほど石をああやって組み合わせて作っていたのかと、納得。





向こうから人が来た!

超狭い道は超緊迫。








庭、作ってました。



まな板、売ってました。



そんなこんなで、



再びあの、目印の塔のふもとへ、戻って来ました。

コッツ地方南部(の中では比較的北の方)にある町、テットベリーでした。



この後、「あ、これはものすごく癒されそう!」と、
「ラベンダーファーム」なるものを目指しました。




車一台しか通れない完全田舎B道路を、ドキドキでひた走り、


到着したらば






ラベンダー農園は、お休みだったのか、そもそも開放してないのか、人の気配さっぱり無く、入れず。

あー、ああ。
今日はどうやっても、空回りの日らしいや。


若干途方に暮れる午後。





今日はもう、いいや、さっさとマナーハウス・ホテルに行っちゃおう。早めにいって、お高い宿で、たっぷり寛がせていただきましょう。


ということに決めて。

でもでも、せっかくだから(というか何も無いまま帰るのもあれだから)、
今来た田舎道でも、記念に写真に撮っておこうかな、、



こういう道も、素敵だな~

、、、と、そこに!




ふああっ!




脱走兵だあああ!

イギリスといったら羊。羊に出逢うたび、テンションあがっちゃう私。
特に、不意打ちの脱走兵との遭遇とか。



脱走兵その1 は じっと こちらのようすを うかがっている。


お互いに 完全静止。

お互いに 完全に沈黙。
息を殺して、お互いにお互いの様子をうかがい合ったまま、
微動だにせず



沈黙の時が流れます







やがて

痺れを切らしたか

脱走兵は むこうに脱走した。





かわいく寄り添い合いながら*




うふふ。

良いもん見た。

良い時間、もらった。



大した収穫も 記念すべき感動も無いけど、これでいい。

そんな午後。







 >>続く。>>






[2013英国旅:4-4] Evening Bore ~海嘯~

2014年09月01日 | 英国 -england-
7月23日(イギリス旅:4日目)夕刻。



「川の逆流?」

Gloscester(グロスター)のはずれにある、ちょっと傾いてるB&B「The Little Thatch」にてチェックイン中のこと。

同じタイミングでチェックインしたのが、日本人の女性でした。

「この近くの川が、年に一度の大潮で逆流するのを、見に来たの」
とのこと。

オランダ人の建築家と結婚し、現在ベルギー在住の方でした。
バケーションの家族旅行中で、小学生の男の子と、日本のご両親と共に、ここに着いたところでした。

逆流する川の話なんて、もちろん初耳。

「良かったらあなたも一緒に、どう?」

と誘って頂いたので、喜んで便乗!


宿に荷物を置いてすぐ、出発。

オランダ人の旦那さんの運転する、スピードメーターが壊れてる車にみんな無理矢理乗り込んで、
向かったのは、西に流れる'River Severn'(セヴァーン川)という川。

イギリスで最も長い川だそうです。354kmだそうです(wiki調べ)。



近いと思ったら意外に遠くて、30分くらいかかったのかな。

ご子息は、ものすごく元気が良くて威勢が良くて愛嬌あふれる男の子。ミントのキャンディーをもらいました。



今まで通って来たコッツウォルズの農村地帯とはまたちょっと毛色の違う町や村を抜けて、

到着。



こんな感じの、蛇行して膨らんでいるあたりの岸辺に。




美しい草むら。



船が横たわっています。


逆流が始まる前に、簡単に腹ごしらえをしましょうか、、って狙っていた有名な河畔のレストランに入れず、
やむなく、空腹を堪えて見る事に。



このサヴァーン川、大潮の時に海からの逆流が起こるんだそうです。
英語で「Bore」(ボア)って言うそうな。
日本語だと、「海嘯」(かいしょう)だって。

「海嘯」っていう、詩的で格好良い言葉。漫画版ナウシカ(=myバイブル)に出て来た「大海嘯」で知っていたくらいで、
まさか、こう現実に目の当たりに出来るものとは思ってなかった。

たびたび起こるようです(たまには災害になるほどだそうな)。
が、この日のは、一年のうちでも一番大きい大潮だそうな。



今は川が、ずーっと向こうの方に、10分の1以下くらいの細さで、浅ーく、ゆーっくり流れています。




川底の泥(mud)が露わ。

草むらの向こうは崖みたいに切り立っているので、デンジャラス。先の方まで行きたがる坊やを牽制する大人達。
うっかり落ちたら、やわらかそうな泥にどっぷりハマって、一人じゃ脱出できなさそうな気配です。


黄昏時。

対岸の教会の尖塔が、逆光でシルエットになって。

これもまた、綺麗な光景。





じわじわ人が集まって来ました。




見物する人と、



サーファーたち。

このボアの波を狙って、サーファーがやって来るのです。

スタスタ、歩いていきます。(底なし沼状態では無いみたいですね。)



次々に、



あっという間に、向こうまで。



どう制止したって無駄で、やっぱり近づきたがる子。もう仕方ないので、「草をしっかりつかんで!落ちても助けられないよ!」っていう大人達。





限界に挑戦したがる子。ハラハラするばかりの大人達。


そろそろでしょうか。



あ、なんか、下流の方まで行っていたサーファーたちが、

波に乗って戻って来ました。



想像してたより、かなり静か目で、控えめな感じ・・・。




ズームアップしてみるけど、
ちょっと遠すぎて、、、この伝わり難さ・・・。

ここで、動画アップ!
波乗りの模様(遠いんですけど)です。ちょっとは伝わるかな。

   ↓
I




戻って来るサーファーたち。



下流の方からスタートして、最初に来る第一波を楽しんだら、サッサと切り上げ。
さらに上流へ、車で移動していくのです。これを繰り返していくみたい。

この地点は大した第一波が来なかったみたいで、さっさと退去していきました。




話によると、第一波の後に、大物が来るらしいんだけど。
今のところ、静か。

波が来るはずの方をじーっと眺めて、待つ。




黄昏迫る。空も美しいので、上を見たり、下を見たり。たまりません。

そういえばこの時、写真を撮ってもらっていました。



逆光です。まあね。しょうがないね。

ちゃんと顔が映ってるのはやっぱり、偽ポリスにお金盗まれたあの事件の直後だけでした。




あら、



なんか、じわじわ来ました。



急に、じわじわ。




じわじわ迫って来たかな、と思ったら、

どんどんスピードアップしてる模様。

波が立って来ました。ざわざわして来ました。

あっという間に、



サーファーたちの足跡が呑み込まれて、消えてゆく。

 諸行無常の響きあり



誰かの飼い犬。飛び込んだ。



はしゃいで泳いでる。

しばらくして戻って来た。

その頃には、



もう、さっきまでの川幅の細々しさを忘れてしまうくらい、

満ち溢れてきました。

ここでまた、動画アップ!
クライマックス、満ちていく様子です。

River Severn Bore no.2 -climax-



あっという間に、




たぷたぷです。
じわじわじわ、、、ひたひたひた、、、という、静かな感じなんだけど、気づかぬうちに押し寄せているその勢いが、なんか空恐ろしい感じ。

あの津波のこと、想いを馳せずには居られませんでした。









夕日の桃色が沁み出して来ました。



静かに逆流して、満ちていく川と。夕焼けと。深い黒い影。


壮観。





肌寒くなってきました。


帰りましょうか。







ずーっと靴を履きたがらない子。手を焼くほど、無邪気です。ははは。


最後にもう一度、振り向きざまに。




beautiful.






帰りの車内。

さっきよりも紅を濃く美しくした夕焼け雲、
「わあ~~!見て見て!」と騒ぎながら。



ドライブ旅行中って、いつだってそうですが、
運転手さんだけは、こういう時、何にもマトモに見れないんですよね。前を見てなきゃいけないから。

一人ドライブ旅だと、移動中に出逢えるこういう絶景が全然撮れなくて、悔しい想いをするもの。

一方、
「ほら、見て見て~!きれ~~い!」って、乗ってる他の人は、はしゃげるし、写真も撮れるんです。

こういうふうに賑わえること。一人旅じゃ味わえない、醍醐味ですね。




この後、宿に戻る前に「お腹空いた!」ということで、
一緒にファミリーレストランに行きました。

人生初・イギリス名物の「フィッシュandチップス」、食べてみました。

要は、白身魚のフライと、フライドポテトです。ケチャップとかタルタルソースとかを付けたりして食べます。
まずいと悪名高いけど、そんなことなくて、普通に美味しかったですよ。

ロンドンでお金をごっそり盗まれたっていう話をしたら、ここの食事代をおごって下さるという流れになってしまい、いやはや、申し訳なく思いながらも、有り難くご馳走になってしまいました。

そんなこんなで、
4日目の夜は、期せずして日本語で語らい、優しく愉しい家族にまぎれ込ませてもらって、
にぎやかに更けていきました。

(写真、撮っとけばよかった。。)



 >>続く。>>









[2013英国旅:4-3] Arboretum Rocks!

2014年08月30日 | 英国 -england-
7月23日・英国4日目。時刻は15時すぎ。

ヒドコート・ガーデンで たっぷり満ち足りた時を過ごした後は、
夕方までの残り時間消化のつもりで、ガーデンガイドマップで見つけた「樹木園(Arboretum)」に行ってみる事にしました。

閉園時間から考えて、園内を巡れるのは1時間半くらい。たぶん、駆け抜けることになりそうです。



ものすごい広い駐車場。閉園まで1時間ちょっとなので、人少なし。



マイ・カシコイ、



ぽつん。



エントランスまでも、ちょっと距離ある。
もうここから小走り。
長~い木造スロープの橋を下っていきます。



まだずいぶん、新しい感じ。

もう早速、木が、どでかいです。ユーカリでしょうか。




エントランスを兼ねたビジター・センターへ。
ここらへんの植栽もまだ植えたばかりの感じがチラホラ。

まず待ち受けるのは、
外のガーデングッズ売り場です。




鉢。
手前の、シックで小洒落たグレーの石張り風プランター、ありそうで見かけない。輸入したい。
奥の黄色っぽいのは、コッツウォルズストーン製の石彫り鉢。



小さめのオーナメント(飾り物)。多様です。
あらまあ可愛らしい、、、なんて油断してたら!気持ちわるめのものが、ちゃんと紛れ込んでいます。
ヨーロッパのガーデンオーナメントって、トロールとかガーゴイルとか、妙に気持ち悪い悪魔っぽいものが多いんですが、魔除けなんでしょうか。



チビ・マッシュルームストーン。8ポンド。なんとなく手が届く値段・・いや待て!だがしかし!されど待て!
旅ではケチるなというものの、事情が事情。資金難な旅の序盤で、散財するわけにはいかんわな。うっかり買いたくなるのを、ぐっと堪えて。




コッツウォルズストーンで出来た、マッシュルームストーン。ハチミツ色は、新品の証。
やや小ぶりの中型で、これなら扱い易そう。



そして、
エントランスやカフェを兼ねた、ビジターセンター。

まず何よりも、おしゃれな屋根に目がいきます。



後で調べたら、この木造の建物、2011年に出来たそうです。あの橋も同時期かな。サステナブルな建築だそうです(漠然)。
窓の外は、カフェのベランダテラス席。

あー、もっと早く来れていたら!



そしてガーデングッズ。膝マットとか、長靴とか。

大丈夫大丈夫、買わない買わない。
そもそも時間も無い。

なので、そそくさ、いざガーデンへ!
まず出迎えてくれたのは、



ワイルドなネギ坊主みたいな。
アリウム・ギガンテウムの花が終わったやつかな?だとしたらネギの仲間なので、「ネギ坊主」で間違いではないですが。


そして、
樹木園ですから。



木です。
ワイルド猛々しい株立ち。



大きい樹木だけでなく、小さい苗も。
ところどころ網で囲われて、保護されています。

入って早々、広くゆったりした歩道沿いには、けっこうな森が展開されていきます。





鬱蒼とした森に包まれた滝。
作られてからまあまあ時間が経っている感じがします。

このガーデンの前身は、19世紀後半に創設されたそうな。
第二次大戦頃に一度廃れて、今のかたちに復興されたのは、戦後。



滝の流れの、行く先は、谷。その先はどこまで行くのか、いろんな緑が重なりながら、深く深く続いています。
よくよく見ると、谷の上にどーんと据えられた石の、ま~でかいこと。




森の中に、浅い小川が。波も立たないくらいにゆったり、そ~っと、ちろちろと。瀬音も、ほんとにささやかに、流れています。
シダがでけー。良いですねー、良いですよ。

これは、、、森好きな自分にとっては、とても好ましい環境。来て正解だったと瞬時に悟る。


しかし、とにかく相当広そうなことが判明したので、
駆け足気味で!

残り時間は1時間。目標は、全域踏破!







フェンスとかによく使う、ウェスタン・レッド・シダー。原木、初めて見ました。



モンキーパズルの苗木たち。




狂い咲きの紫木蓮。

木だけじゃなく、



野性味溢れる花の群落も、ところどころに。


この樹木園には、色んな植物の他に、
ちらほら、目印になるオブジェやスポットが点在しています。

A,B,C,,,,,,と、地図に所在地が記されているので、それを辿りながら園内を巡る手助けになっています。



例えば、Pは、



狛犬。中国の'Foo Dog'と標してあります。




Qは、二頭の鹿。Japanese Deerと標してあります。



ひらけた山頂の方にある「O(オー)」は、、、

丸太?ただの丸太?




あら、ベンチになっています。



ここから眼下を見下ろせますよっていう、見晴らしスポットだったのでした。

木が茂り過ぎてて、先がちょっと隠れちゃってるけど、、、



森の中ほどに行くと、



小ぶりの家が。
離れのような建物でしょうか。

 J =「Thatched House (Private)」、つまり茅葺きの家(プライベート)と記されているので、
この園の主か誰かが今も現役で使っている、別荘のようなものなのでしょう。



本邸宅はもっと山裾のひらけた方に、ありました。



貴族っぽい邸宅です。遠目に。
Batsford House (Private) とのこと。




森の中には、氷室:ひむろ(= Ice House )もありました。ちなみにGです。
雪とかを貯めて、氷を作って貯蔵していた竪穴らしい。
貴族っぽいです。




森深いところもあれば、



いろんなゾーンが広がっていて、




ダフネの像があるところは、自生種の保存ゾーン。(ナンバーはH)

ダフネっていうのは、ギリシア神話に出て来る綺麗系の妖精です。色々あって、月桂樹に姿を変えられてしまったので、
この像を裏から見ると、月桂樹を象っていました。

そんなヨーロピアン神話的なものもありますが、
特徴的なのは、




こういうやつ。
休み処的な、建物。中国風です。

が、L = Japanese Rest House とあります。





そして、その向かいには、



仏像が・・!


このガーデンの創設者は、19世紀の後半頃、中国や日本に訪れたことがあったそうです。そして、そこで見たオリエンタルな庭に衝撃を受け、インスパイアされて、この庭を創ったとのこと。
ペリーの黒船が1853年だから、たぶん、開国して間もない幕末~明治になるくらいの時期ですね。

故に、オリエンタルなオブジェが、ちらほら点在しているのです。

木も、モミジや桜が妙に多い感じがします。



で。

ここからが!
造園に携わる者として、一番心震えたポイント!




最初の方で見かけた



この小川を辿って、上流の方へ向かう事にしました。

すると、


池に行き着きました。睡蓮が覆っていて、




真っ赤なアスチルベがほとりを彩っています。

そして、




中国風の、真っ赤な橋が架かっています。


それよりなにより気を引いたのは、池のど真ん中にずんと据わっている、


この巨岩。



この、巨岩!!
コッツウォルズ産ハニーストーンの、巨岩です。

半分くらいに割れて見えるんだけど、、これはあえて割ったのか、経年で割れたのか、、
そもそも、この岩、元々ここにあったから使ったのか、どっかから運んで来たのか、、、、

色々謎がぐるぐるしますが、それよりもとにかく、どでかくて、格好良くて。
しばし、はあ~~~、と、うっとりしてしまいました。
草が生えちゃってる感じとかもま~~、格好良いったら。

これは、石に興味のある造園関係の人にしか通じまいが。

橋が架かっているところに据えられた石たちがまた、



いちいちでかいんです。

つーか、

この切り立った状況、削ったのか?積んだのか?運んで来たのか?
いずれにせよ人工的に造られた感じですが、
このでかい岩を、なんやかんやで人力でどうにかしたんだと思うと、胸が、ぐっとくるんです。

「大変だったろうな・・」とか、「出来た時は、さぞ嬉しかったろうな・・」とか、そういう、
職人的な共感的な感慨というか。

だってほら、、、




とにかく超デカいんですもん!


あー、時間がないので、先へ行かねばね。

この橋の下をくぐって、流れは続いています。せっせか、辿っていきます。


辿っていくと、、、




どんどん、



めくるめく、
やばい光景が。。。


なんかもう、コケなんか完璧に萌えちゃっていて、
石の配置なんかも、太古の昔からこうなってましたけど?みたいな素振りでしょ?



人為とは思えないほどの完璧な自然さ。




見てコレ!これ上から見た感じ!見てコレ!


や~~、良いものみたわ~~ と

さらに登っていったら、



一枚岩の滝が。。。(生唾ゴクリ)


そして。



滝のある、流れの石組、あらわる。

美しき、流れの石組。

ここら辺、もんどりうって発狂レベル。

こう、くの字に折れてその先が見え隠れて、岩が複雑にかみ合って居る中に吸い込まれていき、
どこまでも無限に続いていきそうなスケール感、といいますか。




美石組!

あらなんか、穴から筒が!そっから水がちょろちょろ出てるやないの~!



ズームアップ!

うわ~~!!!超・重層的!!!




もう、うわ~~言いながら、左手のデジカメと右手のiPhoneとで連射しまくりです。

こんなに凄い名スポットなのに、番号は振られていません。

以上、
石を愛する人以外は完璧に置いてけぼりにして突っ走ってみました。



で、
御覧の通り、水がここで地下に潜ってしまったので、
山の中の歩道を登って行きました。


すると、

森の奥の奥の奥の、奥のほうに、、、



やだ何あれ(怖)




洞窟だ。

地図には、N = Hermit's Cave と記してあります。 

中、真っ暗。

インしてみる。




真っ暗だ。

これ、どっかから石を運んで来て積んだのか?それにしてはでかすぎ。元々あったのか?あるいは切り出したのか?

色々凄すぎ。

色々と、ミステリー。

他に人も全く居ない森の奥。曇り黄昏。しーーーん・・・。

ぞくっとするスポットだったので、そそくさ退避します。


そんなことしてたら、うおおーー、閉園まで時間が無い!急げ!

ということで、、この洞窟と真反対のほうの端っこ目指してひた走ると、



なんかすごい開けた芝の大斜面があって、



(やべー広すぎーー!と心の中で絶叫しながら)
それを駆け下りたりしながら、

また目の前に出て来た森にまた飛び込んだらば、



ハッ!




ファッ!?





脱走兵やー!
(デジカメとiPhone 両刀使いで)



ゆるやかな敷地境界の柵の向こうは、放牧地になっておりました。

逃げ込む脱走兵。




見てる見てる

うふふ




ゆるいわ~~。羊、ゆるいわ~~。

癒し系だわ~~。




そんなこんなで、

そうこうして居られなくなってきたので
慌ててビジターセンターの方へ!



と思ったけど、
完璧主義な性分なので、しっかりギリギリ最後まで、くまなく巡り抜ける。



なんか滝落ちを抜ける道があり、



池が広がっていました。釣りとかしてそうな感じの。

これがあの小さな長い長い流れの、行き着く果てでした。
(最初に見た森の中の滝が、あの石組みと流れの行き着く末端。この池につながるポイントだったのでした。)

このほとりにあるのが、



主の邸宅でした。


そして、



出口。すなわち、入口、ビジターセンターへ。


文字通り、駆け抜けました。

AからRまでのキースポットを、全部。
そうやってだいたい全域巡り倒して、閉園の5時寸前に帰還。ちゃんと間に合った。

いやーーー、

感動した!!

やっぱり、日本の庭の石組に影響されて創られたんでしょうか。想定外に出逢った、格好良い流れ、恰好良い石組。
素晴らしい穴場でした。

 ここのHPは、こちらでした。>>Batsarb.co.uk




さて、日中の時間いっぱい、巡り倒し、
今日はまた新しい宿へ。

緯度が高いから、夕方っつっても、まだ空は青く、明るいのです。



天気は曇り。ひんやり、肌寒いくらい。



コッツウォルズ丘陵地帯を下りた西側、大きな町Gloucester(グロスター)のはずれにある、
'The Little Thatch'という宿に泊まります。B&B(Bed & Breakfast)です。



なんか、、、傾いてます、、。



こっち側も、、、傾いてます、、、。

この宿に着いてチェックインしていると、

「日本人ですか?」

と、声をかけられました。

日本語で。

あらなんと。日本人の女性でした。

そして、

「あなたも、河の逆流を見に来たの?」

と。

河の逆流?なんでしょうそれ?


 >>続く。>>


[2013英国旅:4-2] Fwa-Fwa Flowery Garden

2014年08月19日 | 英国 -england-
7月23日:英国4日目。昼。

可愛い村:チッピング・カムデン(Chipping-Campden)を発ちまして。



樹々が覆い被さるB道路を、ひた走り。(対向車来ないでー!と必死に祈りつつ)

コッツウォルズ北部、
村のはずれの 静かな郊外の中にある庭園にやってきました。



入口はこちら。



ヒドコート・マナー・ガーデン(Hidcote Manor Garden)。

「ヒドコート」っていうのは ここら辺の地名(=Hidcote Bartrim)で、
「マナー」っていうのは、荘園とか領地とかいう意味。

 (※公式HPは >>☆☆☆



早速迎えてくれる、フワフワしたボーダーガーデン。

20世紀初頭、アメリカ人のローレンス・ジョンストン(Lawrence Johnston)によって作られたイングリッシュ・ガーデンです。1948年以降、‘ナショナル・トラスト(National Trust)’による管理の下、公開されています。

 (※National Trust:英国の歴史的文化遺産や自然遺産を保護するボランティア団体。)



大きな建物は、領主の邸宅だった名残り。というかこれ、チャーチですよね。



立派な暖炉のあるリビングに、



美しい本棚。

そして、
扉の向こうに、



さあ。
庭が待ち受けています。



この庭園の特徴は、
Outdoor 'Rooms'、つまり、屋外の‘部屋’と称される空間が、25‘部屋’あること。

ツゲなどの植栽の刈り込み壁で仕切られた‘部屋’ごとに、色や性格を異にしており、



「扉」をぬけるごとに、





がらっと新しい風景が待ち受けています。



メリハリが利いていて、楽しい。

そして何より、



花が豊富で、



大きくてワイルドで、



だけど、しっかり絶妙に配色構成が出来ているので、
すっきりしていて、



しっかりまとまっていて、



でもキツキツしてなくて、



とても柔らかい。




とてもフワフワしていて、

心地好い。

部屋を仕切る壁はキッチリ作られているし、



きっちり整形された大陸的な庭も、もちろんある。



けど、
全然堅苦しさを感じない。






ひとつひとつ展開される部屋の‘中’の、解放感の賜物か、



花の妙か。




道はひとつではなくて、あっちへこっちへ、迷路のように張り巡らされてゆく。




迷路を楽しむように、お客さんはめいめいの好む道を直感的に選びながら、
愉しくさまよう。




植物は、ほんとに生き生きしてる。



ワイルドで。



どこをとっても絵になるので、
ぞわぞわする。



撮り過ぎざるを得なくて、困る。



あっちもこっちも、格好良い。



赤のボーダーガーデンゾーン。とか。



真っ赤なダリア。

とっても広い庭園の中、
しばしば、ぱっと姿を現すベンチとか、

シンボリックなガゼボとか、



風景を切り取って、



元来た道を、またガラリと違う様に見せてくれたりして、




また戻りたくなったり、そこでのんびり座って、360度を満喫したくなったり。




良く出来た回遊式庭園は、
同じ道のはずなのに、往きの道ゆきで見せる見え方と 帰りの見え方とが、がらっと、別物のように見えたりする。
いちいち、新しい発見があるのです。

だから、行ったり来たり・出たり入ったりすると面白く、あまりに奥深くて、卒倒しそうになるほど。

さすがにここは、どこまで続いてるんだか 途方に暮れるほどの長い道とか、



さらに脇道があっちにもこっちにも伸びたりしているので、もう、どっちに行ったらいいやら。
一周で精一杯ですが。


とりあえず、先へ先へ、まだ入ってない部屋へ。



きっちり仕切られた庭園ゾーンから、



いつしか、
ゆるやかな、自然な森ゾーンへ。



いろんな木。





いろんな花。



いきなり



深い森になったり。
川が流れてたり。



ネタが多すぎてクラクラしそう。



日本では自生してないアストランティアが、森の木陰でそよそよと群生している様は、
妖精が出て来そうな、幻想的な雰囲気。



道もいろいろ。



花は大きく奔放に伸びているのに、どれも倒れたり潰れたりしてない。

ちゃんと生きてる。






庭の外の世界。

そのままつながっているように見えて、



こっそり境界がある。



石積みの段差で。

あちら側とこちら側。



どこまでも続く、雄大な借景。

周縁部は、借景と融けてつながって、スケールがゆるやかで、森状態。







コッツウォルズのハチミツ色の石がゴロゴロ。
ロックガーデン。



このでかい石、ボルダーって言うんだけど、結構お高いんですよ、日本だと。
それがまあ、あっちにもこっちにも、贅沢にゴロゴロと、、、

、とか、現実的な目で見てしまう職業病が嫌。






キリッとした、シンボリックな風景もあり。






ぐるりと廻って、



栽培ゾーンに来ました。



育成用のケージ。



野の花(ワイルドフラワー)育成用のゾーン。



のぞくポピー。


花苗畑。




果樹ゾーン。ヒメリンゴ。






ちゃんとリストもあり。学名で書かれてる。


その傍らには



唐突にテニスコートがあったり(しかもちゃんと目下使われてる)。

その奥には



ミツバチボックス。

ミツバチは草花にとって大切な存在。



デルフィニウム。


イギリスで見る花の中でも、特に青い花は際立って美しく映えて見え、
とても印象的でした。



いや、ピンクも黄色も、軒並み綺麗。



白ももちろん、完璧です。(エリンジウム=マツカサアザミが、格好良い)




紫も緑も。

ぜんぶ淡くフワフワして、綺麗でした。



色の取り合わせ、
花の種類のまとめ方、
量の加減、

とにかく、上手い。
全然、とっ散らかってない。
(日本のバラクラガーデンは、正直、花がぎゅーぎゅー詰め込まれてて、色もとっ散らかってる感じがあった。)

「本物のイングリッシュ・ガーデン」ここに見たり。という感じ。



凄い。



色々、全部揃ってる。

初日に訪れたキューガーデンは、ここと比較するなら、
どちらかというと「植物園」という感じでした。
しっかり作られた植物の‘博物館’みたいな。

ここはもっと、より「イングリッシュ・ガーデン」っぽくて、
そして、とにかくソフトでナチュラル。
気楽な感じ。

ロンドン近郊とは違う、カントリーの長閑さが漂ってる気がします。




植物好き、特に花好きなら、飽きないでしょうね。
季節を変えて、何度も来れたら。

しかし



なかなかさすがに、広いです。




コケにも触れました。

余は満足です。




ぐるりと廻って、

再び、出入口の方へ。




最初スルーしたけど、
入口には、必ず通らざるを得ない構造で、カフェゾーンとお土産ゾーンが固まっています。



花苗ももちろん売ってるし、



オーナメントも。フクシアとウリ坊。



鳥とか。
銅(かなんか)で出来てる動物があちこちに。展示の仕方に遊びがあります。




ガーデングッズも。
このバッグ、広げるとマットになります。すげー欲しくなったけど、マネーのことを考え、欲望を断ち切る。



素敵ソーラーライト。輸入したい。



綺麗なダリア。


庭に出入りするためには必ず通らねばならないゾーンに、誘惑のお土産コーナーを設けるシステム。バラクラはここを参考にしたのかしら。

それはさておき、




再び出入口。





しかし、
良~く出来た、良いガーデンでした。なにより、メンテナンスしてるスタッフさんに感動。


スタッフ様々です。

満喫。ありがとうヒドコート。



トイレの建屋には、香り佳き白いバラがもっさりかぶさっていました。




というわけで、
イングリッシュ・ガーデンを堪能し、さて次は、、、

どうしよう。

あちこち閉園してしまう夕方まで、まだ微妙に時間がありました。

ユースでゲットした、ガーデンガイドマップを広げる。

、、、また別のガーデンに行く?、、、さすがにあちこちに色々あるけど、、、でも、同じようなガーデンは、もう食傷気味かも・・・。

おや。




「Arboretum」

すなわち、

「樹木園」を発見。

これはちょっと違うテイストかも。

地球の歩き方にも、もう一冊持って来たガイドブックにも載ってない。


気になる。


よし。


とりあえず行きましょう。迷ってたら閉まっちゃう。


、って、
時間つぶしくらいの軽い気持ちで向かった次の「樹木園」で、

ヒドコートを上回るほどの 衝撃的な感動をずがんと食らうことになるのです・・・


・・・が、



 >>続く。>>







[2013英国旅:4-1] 'GHIBLI'tique Town~ジブリチック~

2014年08月17日 | 英国 -england-
7月23日:イギリス4日目。

劇しいカミナリを伴う雨で起床。

肌寒いくらい。

昨晩の、からだの某部分からの謎の出血は、無事、止まっていた。謎は謎のままに。

6人分の部屋(専用トイレ・シャワー付き)を借り占めして良かったな~、と、しみじみ思う。結果論だけど。




ユースホステルの食堂にて、ブレックファスト。

簡単に済ませたい人は、トースト数枚と、お茶と、オレンジジュースとか。
いわゆる「コンチネンタル・ブレックファスト」。

シリアル(コーンフレークなど)とか、ヨーグルトとかフルーツも、付けられます。

お好みで朝食レベルを選べるのですが、ボリュームMAXの「フル・イングリッシュ・ブレックファスト」を頼みました。




ベイクド・プレートが付いて来ます。

温トマト、スクランブルエッグ、太ソーセージ、ベーコン、豆のケチャップ煮、マッシュルーム、ハッシュドポテト。
これにプラス、トーストとお茶とシリアルとヨーグルトとオレンジジュース。全部頂きました。

イギリスの料理はまずい と悪名高いのですが、
全ッ然!美味しいじゃない!(キューガーデンでランチ食べた時も思ったけど。)
イギリス住める!って思った。

FULLでした。
・・お腹いっぱい!



出立前に、このStow-on-the-Woldの町を少し散策。
雨はまだ少し、ちらついています。



まだ早朝。静かです。



店もまだ開いてません。

アンティークの町として有名だそうです。



教会。
町にぐわんぐわんと響き渡る鐘、どこで鳴っているのかな~って思ってたけど、
宿から程近いところにありました。




チムニー(煙突)を花鉢に。



ハンギングバスケットはほんとによく見る。
それにしても、色遣いのセンスには目を見張ります。
ハチミツ色の壁に、対照的な青い色の看板、金の文字。そして、白・紫の花。



モザイク状のアレンジファサード。
建物が、やっぱり可愛らしい。



建物のすきまに、細い道。人だけが通れる道。



あっちから入って、あら、こんなところに出るのね。っていうところに、つながっています。
歴史ある町は、歩いて周るだけで楽しい。




チェックアウトして、いざ出発。

今居るのは、南北に伸びるコッツウォルズ丘陵の、北部。
(旅の終盤で再びこのコッツ地方に戻り、南の方を巡る予定。)

この日は、コッツウォルズ北部の小さな村を車で点々と辿りながら、「ヒドコート・マナー・ガーデン」という庭園へ向かう予定。



で、



早速、気になる村があったので、ちょっと周回してみることに。

車上荒らしが居なさそうな & ポリスに路駐切符など切られなさそうな、ヒトケの無い村はずれの広めの道路肩に、カシコイを停めて。

雨が霧のように降っているので、レインコートを羽織って。



石積みだけではなく、レンガ塀も現る。
元々は石積みの塀で、赤レンガで拡張したっていうのがよくわかる塀。



新築の家も、コッツウォルズ式のスタンダードスタイル。


弊社でアンティーク商品として扱っている赤ポストが、現役で使われていました。



芝生はどこでも基本スタイル。
ここはデイジーが混ざって。


家につる系の植物が絡まってるのも、よく見るスタイル。
見事なフジです。


売りに出されてる家も、けっこうよく見ます。でも、
植栽もぜんぶ引っこ抜かれてまっさらな裸地に、、、ていうことがなく、ちゃんとそのままにしてあるのが、大変好感。
丁寧に育てた植栽も、家の価値の一部なのですね。良い文化です。




新しく修景された石積み。ラベンダーと砂利の、シンプルな前庭。
ちょっとだけ日本庭園を思わせる石組が、ちょこっと配されているのが気になります。



やっと出くわした、現地住民。
ささやかな雨の中、お散歩中。





すっかりグレーになった石垣。
古びた石垣にモリモリした植栽が乗っかって、馴染んでいます。
そして、しっかり手入れされた花の列なり。(色はピンク系一色で合わせてある、シンプルなスタイル。)
こんな優雅なアプローチの家、良いですね~。



ラベンダー。がっつり。はみ出してなんぼ。




飛び出してなんぼ。


さあ、ここからです・・・。



可愛い家が見えて来ました。





可愛い家、登場。



うわー!

なんだか、ジブリ映画にそのまんま出て来そう!

私、震える。



ふるふる。

だいたい、この屋根の可愛らしい造形、なんなんでしょう。




もう、完璧。



こっちも素敵!モリモリ!




藁葺き屋根の家。thatched (roof) house=草葺き(屋根)の家、というみたい。
売りに出されてますね。
誰か・・・





広いお屋敷もあります。



アプローチ沿いに、マッシュルーム・ストーンが点々と据えられています。



レンガの家。


外塀を解体中。

こんなに背丈のある沿道の塀なのに、鉄筋も通してないみたい。地震国ではありえません(法規的にも)。





‘Pedestrians Only' =「歩行者オンリー」

家の傍らに、気になる細い誘い道。もちろん、誘われるままに行ってみます。



茂みの中に消えていく道。

ほんとに立ち入って良いの?ていう雰囲気。



どこまで続くのか、細く、まっすぐ伸びる、静かな道。



えっこれ大丈夫?ほんとに大丈夫?って不安になるくらい、伸び続ける道。



まだ続く道。鬱蒼。

突き当たりを右に曲がる。

何処ら辺なのかもう、さっぱり。



延々続く道。鬱蒼レベル、アップ。
不安レベルも、アップ。




出た!やっと出たー!

出口は入口。



宿屋発見。
リアルドラクエ気分。





ブッドレア発見。



森への誘い道発見。

先が全く見えなくて、さっきの細い小径より不安レベルかなり高いけど、
抗し難い誘惑。


一歩踏み入れると



イバラが・・。トゲだらけなので断念。




なんで撮ったのか忘れた、出窓の写真。自分が写り込んでいたので、記念にアップ。




そんなこんなで、なんとなく村を一周したので、そろそろカシコイの元へ戻ります。

ガイドブックにも載っていないこの小さな村は、Stretton-on-Fosseでした。





さて、次の村へ。



ゴミ箱。




雨の中運転していて気づいた、「カシコイ」の‘賢い’という名の所以。

なんと、雨の量に応じて、ワイパーの動きが自動的に、絶妙に変動するのです!

急にドザーッと降り出したり、またしょぼしょぼっとなったり、目紛るしい降り方をする雨に、完璧に対応して、
ゆっくりになったり、速くなったり。その段階もかなり細やか。

「ほんとに‘カシコイ’!」本気で感心。ゲリラ豪雨とか増えてる日本の車にも導入して欲しい機能。もしかして、プリウスとか先端車にはもう標準装備されてたりするのかしら?


と、


車で走る事、十数分。

「ひゃ!?」

って、驚きの声がつい出てしまったほど、可愛い家が。
すぐさま近くに停車。



これも凄いけど、




これ!

ブリブリ!



もこもこ!

なんなのこの村は!?




さらにこう来たか!

もこもこ・ぶりぶり仕立ての生け垣。有機的。こんな可愛すぎる仕立て、なかなか見ない。



ここも、ふわふわ。
一部のもりもりがくりぬかれてて、勝手口になっています。(左の奥)
まじジブリ。可愛すぎる。





ここは、Chipping-Campden(チッピング・カムデン)という町のはずれの、小さな集落。

町の中に入ってみます。





歴史ある、まあまあ大きめな町です。(人口は2千人くらいだそうです。)
中世に毛織物の町として栄えたそうな。


羊毛ですね。



町の中心には、
Market hallという、市場が開かれたホールがありました。



中に敷かれてる石畳は、長い歴史でたくさんの人に踏みしだかれて、ぐにゃぐにゃ。



マーケットホールそばの雑貨屋さん。



庭に刺すオーナメントとか。



ちっちゃいものが、ごちゃごちゃっと店先に。



アンティークでしょうね。
カタツムリが人気なんでしょうか。



マーケットホール、外観を望む。





賑わっている町です。



「コッツウォルズ・ウェイの終点(にして基点)」の標識。

コッツウォルズ地方の南端の町=バース(Bath)からこの北端まで100マイルって彫ってあるけど、実際は102マイル(=164km)伸びている、長距離ハイキング用歩行路だそうです。wiki調べ。


「ハチミツ色のコッツウォルズストーンの家々がハイ・ストリート沿いに並んでる」、ってガイドブックに書いてあったけど、もうここら辺ですでに、コッツウォルズストーンのハチミツ色の家に飽き始めてしまってたようで(申し訳ない)、それらしい写真を撮ってませんで。



こんな感じの道。みんな路駐。
私も路駐。




ちょっと違う風な家などを撮ってました。



プロっぽいアプローチ(豪邸)。


アンティークなポストを埋め込んでる門柱(豪邸)。




羊の道。


脇道。



バラ。良い季節に行きました。



ニセモノ猫が居る庭。プロっぽくない庭。




小さな青い花が咲いている低木。



その花が散ったのが、挟まった石垣。
なんの花かよくわかんなかったけど(ケアノサスかも)、すごく綺麗な青で。



新築。



窓辺。


窓辺その2。


青いドアの前に、




チェリーが。
「フレッシュでジューシーな素敵チェリーです、好きにとって食べてね!」だって*






歴史を感じる石畳。
何かがぶつかった跡。


工事中の家の中をのぞくと、


めちゃめちゃタトゥーでした。

やべっと思って、シャッと隠れ瞬撮して逃げる。



なんかきもい。



タチアオイ。ああ、良い季節でした。



多肉のある風景。ロックガーデン。





雨で落ちたばかりのバラの花。

そうそう。雨が止んでました。



もしすごい雨が降ったら、どうなんだろう?



って、心配になる構図。
全部家の中に流れ込みそうなんだけど。






かつて羊毛産業で栄えた町。


立派な教会。St. James' Church。



立派な堂内。
旅の無事を祈る。


シンプルなステンドグラス。軽快で、好き。


重厚な扉。こういうのも好き。



静寂に、人心地。





なんだか、、、





コッツウォルズも、そろそろ正直、お腹いっぱいになって来ました、、、。飽きそう、、、。


本気で飽きる前に、気を取り直して!
本物のイングリッシュ・ガーデン、「ヒドコート・マナー・ガーデン」を目指します!






 >>続く。>>


[2013英国旅:3-2] Venice of the Cotswolds

2014年08月11日 | 英国 -england-
7/22 イギリス3日目。
レンタカーで、ハチミツ色の石の丘陵地帯:コッツウォルズ地方へやって来ました。

ひとつ目の村:Biburyを出、次に降り立ったのは、

「コッツウォルズのヴェネツィア(Venice)」と呼ばれる村。



‘Bourton-on-the-Water’(ボートン・オン・ザ・ウォーター)という村です。

村の中心に川が流れています。





水鳥が無警戒に、悠然と、そよそよ、泳いでいます。



チビカモ可愛い!

なんといっても、この川、



近い。

とても近寄りやすい。


そして、



浅い。子どもが普通にぱしゃぱしゃと歩ける。



賑わいゾーン。

大人も子どもも、すぐに入って、遊べる川。
(子どもがやはり主でしたが)。



足だけ浸しながら腰掛けて、のんびりしたり。
たまに、中に飛び込んで、歩いてみたり。とても容易。

人との距離がとても近い、親しみやすい川です。



サブ(副流)も、ただまっすぐ流れている用水路のようだけど、雰囲気があります。
(キノコのかたちをした列石は、マッシュルームストーンというオブジェ。元は家の基礎束だったとかなんとか。)

日常生活の中で、さらさらと流れている水に安心して触れられる環境があるって、とても幸せなことだと思います。




雨量の多い日本だと、土塁が築かれたり、谷状態になっていたりして、
川は少し遠い感じになっていますよね。最悪なのは、コンクリートでがっつり護岸工事されて絶壁になって、立ち入れないドブ状態になっているやつとか。

こんな近しい水辺が日常にあったら、、、。

心がサラサラ、毎日洗われて、
毎日楽かもしれないな~、と、思いました。



水鳥も、
完全にリラックスして、気ままに過ごしてる。


イギリスの鳥は、逃げない。


で、
そんな素敵な水辺があるなら、やっぱり人は集まるのでしょうね。
「村」というにはずいぶん大きくて、ここはむしろ「町」でした。



水辺には素敵なカフェがあったり。


ちょっと入っていけば、アンティーク屋さんなどの小さな店とか。

変わったものでいえば、
車のミュージアムやら。


(車のトピアリー)

住宅。



やっぱり庭先はお洒落。

特に、人の往来の多い川沿いのお宅やお店は、見られることを配慮して、気合いが入ってる感じがします。
塀のむこうの庭は、基本的に丸見え。



アイアン門扉。



美しいデザイン。

「参考になるわ~」「勉強になるわ~」が、脳内で口癖のように。



工事現場。
モルタル練る機械。樽のパーツがぐるぐる回ります。
日本で使っているのと違う形状なので、ほほう、興味深い、と、しばらく観察。

ポニーテールのひげおじさんが、一人で、住宅の内装の改装工事をしていた模様。ゆったりと。



ちょっと気になる路地、あらわる。
うずうずするので、入ってみます。



げ!やばい!



ヒトケが無い!


ロンドンでの手痛い経験から、
「ヒトケの無い路地には、絶対に入ってはならぬ!」と学んだばかり。バッグをぎゅっと握りしめ、ギンギンに警戒モードで早足で通り抜け、また元の平和な水辺へ戻る。



おお、ピースフル。


バイブリーの村と同様、主にコッツウォルズのハチミツ色の石で出来た町で、
家は皆、やっぱり小ぶり。ちっちゃめで可愛くまとまっています。

町が大きい分、レンガ造の家とかも混ざってます。


新築の家も、ちゃんとコッツウォルズストーン石張りで、
スレート屋根で、石積みの塀があって、道路に面してアピールする庭がある仕様。



石積みの塀は、基本的にとても低め。



最初はハチミツ色の石も、経年変化で、グレーになります。
そして、苔むしたり。

ところどころ、手間要らずの適当な多肉系の植栽が植え付けられているところも多し。








ボートン・オン・ザ・ウォーターの教会にも立ち寄りました。



静かな黄昏時。

旅の無事を祈る。





のんびり、サラサラと小川の流れる町を堪能しました。



時既に夕暮れ近し。
日が沈む前に、今日の宿に行かねば。

ということで、

さらば、コッツウォルズのヴェネツィア。





その日の宿は、ボートン~からひとつ村を超えたくらいで着く、‘Stow-on-the-Wold'(ストウ・オン・ザ・ウォルド)という村のユースホステルに。


これまた「オン・ザ・~」という地名。

こじんまりまとまった町。中心の広場に面して、ユースホステルはありました。



まあ、お洒落。
外でのんびり出来るのね。



その椅子の上には、ハンギングバスケット。



おしゃれ。

このお洒落なレストランの「隣」が、ユースホステルでした。

宿に着いて、早速チェックイン。

シェフの恰好した女性スタッフさん。
「あれ?あなた一人なの!?」

「ええ。、、、、、、え?」

なんと!

6人部屋ドミトリーひとつ、丸ごと予約していたのです!
つまり、6人分!!

「うわーーー!それミステイクです!オンリー・ミーです!キャンセルできない!?」

「そら~無理よ、今の今じゃあ。12時間前までに言ってくれないと。」

ということで、

「御愁傷様です」という苦い微笑みに見送られ、

よりにもよって、マネーを少しでも切り詰めたい事情が出来たばっかりなのに、
6人部屋ひとつ丸ごと借りるというセレブなことをしてしまった。

料金は当然、6人分・・・。ユースだから安いが、不幸中の幸いだけど、、




まあ、

貸し切りだから、気が楽っちゃ、楽だよね。

バス・トイレも専用のがくっ付いてるし。



空調などは無いので、窓開ける。

ヨーロッパの建物の、アルミサッシじゃないこういう窓をよいしょ、ギィィィ、って開けるの、好き。



窓辺に腰掛けて。(壁が分厚いので、余裕で座れる幅。)

曇り空に、宵の入りを知らせる教会の鐘が、リンゴロンゴローン、リンゴロンゴローン。

ああ、これぞヨーロッパ。ビバ・ヨーロッパ。


教会の鐘をBGMに。
貸し切りルームの窓辺に腰掛けたりして、広場を見下ろしたりしちゃって。私の「カシコイ」も見える。
優雅なひとときを堪能。

そして、



コインを並べてみた。

コインの種類多すぎ+どれがいくらだかまだ判らないので、ちっちゃな小銭入れの中からささっと探し当てて支払うのは、とても困難。

ここで一生懸命覚えようとして、並べてみた次第。

残りの旅程やら、残金の配分やらを考えて、は~~あ、と、ため息。

そこへ、



突然の雷。

突然の雨。

しかも
土砂降り。

あらら、夕立やで。



陽光を残して、雨が白く透明に光りながら降る。

ひや~~っとした風が、しっとり吹き込む。




これはこれで、楽しい。




イギリスの雨は、綺麗だな。

日本の雨も、綺麗だよな。





やがて、雨が止んだので、

近くのスーパーへ、歩いて。



道すがら、ストウの町を少し歩いてみた。
カントリーとはいえ、暗くなったらデンジャラス度アップするはずなので、超急ぎ足。

年季の入った石積みの外塀。
天端がぜんぶ花壇になってる。華やか。



奥にちら見えしてるのは、高そうな旧邸宅型ホテル。そのお庭の、石垣でした。



スーパーにも、コッツウォルズストーンの長い石垣が。

この石を専売契約して輸入して扱っている弊社に居て、その値段(と積み手間)を知っているものとしては、「うわ~!すごい贅沢!」って思ってしまう。
その石の産地だから、現地のあちらさんからしたら全然贅沢じゃないんだろうけどね。

こ、こんなに、たくさん、、、、!って、つい、わなわなしてしまうわけです。



ショッピングカート。

このスーパー(TESCO)で、今日の夕飯を買いました。
お金を切り詰めるため、レストランで外食なんて、いけませんので。

マカロニ豆サラダと、豆乳と、野菜ジュースと、黒パンみたいなもの、など。

そして、



かわいいショッピングバッグも買いました。
この後なにかと使えるし、このバッグ代はなんかの(自然保護系の)寄付になるそうで。一石二鳥。

一年経った今も、愛用しています。




宿に戻って、また白い窓辺に腰掛けて、外を眺めながら、ゆったり食事。
う~~ん。特に美味しくなかった。


しかし、
ひと部屋貸し切りにして、正解だったかもしれない。、、いや、正解だった!
って思えるほど、気楽な晩を過ごせました♪


、と、言いたいところだが!




シャワーを浴びてたら、ポタポタと赤い、、、?、、、

、、血?

身体のとある某部分から、まじで原因不明の 謎の 出血が・・・!(痛みは皆無)

えーなにこれ!どくどく出てるし!止まらないし!てかなんで?なんかした?なにも変な事してないよ?
えーーー!?


って、
ほんとに混乱しながら、とりあえず必死で出血部分をティッシュでぎゅーっと抑えたまま、(シャワー上がりの全裸のまま、)

あまりの謎展開に、も~、ちょっと神様、ほんとどういうことなんだかわけわからんのですけど、ほんと勘弁して、とか、ぐるぐる悶々としながら、

雨と雷の音を聞きながら、

3日目の夜は かくて混乱のうちに終了したのでした・・・。


トラブル・ゼロの日は、果たしてやってくるのでしょうか・・・。


という不安を胸に、


 >>旅は続きます。>>






[2013英国旅:3-1] Driving to Cotswolds

2014年08月07日 | 英国 -england-
7月22日 朝のうち雨・雷 やがて晴れ

イギリス3日目。
いよいよ、レンタカーを借りて、ドライビング・ジャーニーのスタート。

蜂蜜色の石で有名なカントリーサイド:コッツウォルズ(Cotswolds)地方に向かいます。



ヒースロー空港の大手レンタカー屋にて、カーをレント。

ネットで予約済みだったので、特に心配はしてなかったのですが、

「あなたにピッタリの車を用意したわよ!」
って示されたのが、予約したはずのものと何か違う気が・・・とりあえずなんかデカ過ぎ・・・

自分「これ、オンラインで予約してたやつなんですよね・・?」

インド系女スタッフ「イエ~~、ナンチャラでちょっとナンチャラだけどナンチャラカンチャラ(早口)、日本のNISSAN製だから、乗りやすいでしょう!あなたにピッタリのものを用意したのよ!」

自分「あ~ハ~~・・・・・・オーケー、・・サンキュー!」


まさかこれがね、、、実は車種をバージョンアップされてて、あとでショッキングな金額を提示されることになるとは、思っても見なかったのでした。。。が、それはだいぶ先の話。


借りた車は、「QASHQAI」という、
日本では見た事も聞いた事もない‘日本’車。赤い。ごつい。



英国専用に作った車種なのかな?カシュカイ?なんて意味?

女スタッフが言ってた感じでは、「カシュコイ」(最初のカにアクセント)って聞こえた。もしかして、、
「賢い」?



とりあえず、おそるおそる発進。

日本と同じで、右ハンドルで左がわ通行、これはありがたい。

しかしいきなり最初の難関。乗り馴れない車で、交通事情も把握しきれてないまま、いきなり高速道路(M道路)に乗り出す事になります。M=Motorway。

日本で言う「国道○号線」的な幹線道路は、A。
それよりちいさいのは、B。車一台しか通れないようなのんびり田舎道まで、B。

うわーウィンカーと窓ウォッシャーまちがえたー とか、初心者的なてんやわんやからスタート。



M、超速い。日本よりすげースピード出してる。
制限速度は70マイル(=112km)。で、みんなそれより速いわけだから、要するに、けっこう速い。

最初これに気づかなくて、「あれ?みんな80キロくらいなの?ちょっと遅いわ」と思って、「100」くらい出してた。けど、「km」じゃなくて「マイル」表示、実はすんごいスピード出ちゃってて。

ナビも「あと何マイルで~」とか言う(もちろん英語で)ので、1マイルってどんくらいだった!?どんくらいだっけ!?って焦ったり、速度・距離感覚がしばらくつかめず、ヒヤヒヤ。

でも、
3車線くらいあって広いし、運転がみなさん紳士的で、基本的に走行車線ラン。急なデンジャラス車線変更とかもほとんどせず、飛ばしすぎず、譲り合いの精神レベル高い。なので、運転はしやすい。

自分は基本的に一番右側の追い越し車線をひたすら豪速で。常時120キロ以上。

Mをひたすら走れば良い間は、楽。

しかし、いざ町に下りるとなると。

ナビ「ネクスト ラウンダバウトの3番目を ゴーして」(英語で)

出た~ラウンドアバウト(Roundabout)。信号無いかわりにぐるぐる回って、出たい分岐のところで出ていくやつ。
出る車、入って来る車が入り乱れ、うっかりすると回りっぱなしになる恐れ。
現場があってよく通ってた聖蹟桜ヶ丘の頂上もそうなっているので、経験済みではあるものの。

えーどこで出んの!どれ!?どのタイミングでウィンカー!?
みんなこんな複雑な回路、ノンストップで大丈夫なの!?ってドキドキしてたけど、

案外大丈夫でした。



というわけで、
M道路運転中は当然写真が撮れないため、ここまでの写真一切無し!


ちょっと安心の、A道路に下りて。徐々に細い道へ。



村に近づくと、制限速度が20マイル程度にがくんと下がるので、とても判りやすい。

初めて見る、イギリスのカントリーサイドの風景に、ほっ。(ここなら偽ポリス泥棒もおらんだろう)



かれこれ、
1時間半~2時間くらい?の どきどきドライブを経て、
コッツウォルズ地方に到着です!



最初に降り立ったのは、「Bibury」(バイブリー)という、小さな村。
一番コンパクトにまとまっている、一番美しい村、とされている村です。



ナビの誘うまま、村の中へ。

コレ絶対、車道じゃないよね~人用道路だよね~っていうくらいの、QASHQAIがギリギリ通れてるけどほんとは通っちゃいけなそうなくらいの、細~~~~いC級のB道路に入り込んでしまい、行き着いた果てはもはや車が通れない、車的には行き止まりゾーン。このでかい車が切り返して転回できるようなスペースもほとんど無い!険しい!
今下りて来た細ーーい坂道をバックで上らねばならんのか、、、もうどうしようこのクソカシュコイ、、、、、棄てたい、、、、

とりあえずその場に停めた。




人の家の前なんだけど・・・中のおばあさんがちらちら窓からこちらを伺ってるけど、、、

でも他の車も来て隣に停めたので、ちょっとほっとする。(けどこれでますます脱出しにくくなったけど。)



とりあえず車をそこに放置して、どこか他に停車できるような、より広い場所が無いかと探す散策へ。

ナビに誘導されて辿り着いたのは、
バイブリーの中でも一番よく紹介される、代表的な美観スポットでした。

まずそちらへ。




コッツウォルズ地方の特色:ハチミツ色の石灰岩(ライムストーン)を積んだ家。

小さな家同士がくっついて並んで建っています。



用水路っぽい小川。と、それに面したベンチ。
(と、奥に見えるのが赤いQASHQAI。)



人(と動物)だけが通れる小径=フットパス。





簡単なつくりの柵。


苔付き。

萌える~~。





川。柳の銀の葉ごしに。


ちびカモ。




やわらかい橋のある風景。


家にぴったり植えられた植栽。



タチアオイ御殿。


そして、

壁に這うバラ。



公衆トイレまで。ちゃんと石積み。



トイレは有料。




この石積み!
弊社ではこの石をよく扱うので、わかります。
大変なんです。こんだけ積むのは、容易ではないです。
すごい人工(にんく)かかってます。現実的な話。



家の色、道の色、
水の色、緑の色、
花の色。

色も装飾も少なく抑えられていて、とてもシンプルで、美しい光景です。




川沿いに生えていた、Red Valerian(レッド・バレリアン)。
川沿いに、映えています。







奥の橋は、個人用なのか、小さい木の橋。可愛い花がびっしり。



橋の上から。

小さな村の川。

川沿いの道に、びっしり停まった車。みんなここに停めてたのね。




標識。
地名が身体に全く入ってないので、どっちがなにやら、さっぱりわからない。

これぞ、
初めての旅先で味わえる、ふわふわした感覚。

「あー、ついに来たんだー、イギリスに!」って感じられた瞬間。






アザミの花に、文字通り‘没頭’する、まるい蜂。



ザリガニ!久しぶりに見た。

虫や動物がいると、安心します。

花があればなおさら。



いと、長閑(のどか)です。
偽ポリスなど現れなさそうな長閑さです。



可愛い庭。



家々の隙間を縫うように、細い道があって、

そこに入ってみると、



各戸の裏庭が垣間見えました。



それぞれちょっとずつ違う木戸。

それぞれの裏庭に繋がる、裏道。




表側も、



可愛らしい。塀に鉢を点々と置くのも、様になっています。




教会がありました。



Parish Church of St. Mary Vigin, Bibury


クリスチャンではないけど、祈りに。

クリスチャンではないけど、教会はとても好きです。

清らかで純粋な祈りのある神聖な場所は、やはり安らぎます。



旅の無事を祈りました。ほんと切実。

自分が何の「神様」を信じているか、それは人それぞれですが
持っている宗教を問わず、行く先々の「神様」は、
こちらの気持ちや祈りがまっすぐ正しければ、ちゃんと声を聞き届けてくれて、守ってくれる、そうな。

自分が何処から来た誰で、どうして欲しいか。そして、宜しくお願いします。と。

この先、訪れる町、村で、必ず教会に立ち寄っては、旅の無事を祈りました。






さすがにあんまり長くは あそこに停めておけないので(今更)、
そそくさと車のところに。

どうやって出たんだっけな。

細かい切り返しに切り返しをものすごい重ね重ねて、なんとか脱出したんだったと思います。

ほんとに車一台ぎりぎり通っちゃ行けないくらいの道。これでいま対向車きたらアウトだわ、と思いながら。



ちょっと移動しました。


Bibury Courtというお館がありました。

WELCOMEって書いてあるということは、
入ってよさそうな感じなので、入ってみる。



エントランス。




芝刈りしている。おじさんが。



お屋敷どーーん。
今はホテルにしている邸宅らしい。



庭どーーん。ひろすぎ!

どこまで庭?

広い庭をレッツ散策。




石垣土留めやばい。年季入ってる。




石臼。



巨木にブランコが。そして少女がブランコに乗っている。きっとこの高級宿に泊まりに来た高級家族の高級娘に違いない。
映画のワンシーンのよう。

そして川。



静寂を湛えた川。



池のほとりに、
グンネラ・マニカタ(オニブキ:鬼蕗)。
(蓼科のバラクラの池のほとりにもありました。)



巨大すぎて戸惑うレベル。
池のある巨大な大庭園にしか使えなさそう。





おじさん一名あらわる。こっそり後をつける。



木を剪定し始める。

高枝切りばさみで。



ここまででかいと、そりゃあ高枝切りばさみでしょうなあ。
っていうくらい、


でかい。

石垣からもっさり。

石垣には



ふっくら苔が載っており(萌)



なぞの穴が開けてある。
猫の抜け穴?



庭から伸びる道は、放牧地へ入っていく。



この石垣!延々、延々続いてます!

こんだけ積むのに、どんだけの人工が、、、



石はラフなドライウォール(空積み)。ところどころ崩れたり、新しく積み直されたり。
(新しめのはより黄色っぽい。)
歴史感と手作り感が満ち満ちてます。




長く伸びる白い道。

とても甘い、清々しい、良い香りがする!

と、傍らに列なって生えている樹々を見れば、



花が咲いている。

リンデンです。西洋シナノキ。蜂蜜の蜜源にもなる花ということで、
とても甘い香り。

これがイギリスの夏の香りなんだな。
こんなに素敵な香りなんだな~~。
初めて香った。うっとりする。




馬糞落ちてる。

しかしどこまで続くやら、この道。


ハッ!



毛!

100%天然ウール!


ハッ!!



あれは!



羊!

ついに出ました!
イギリスの羊!



見てる~~

見られてる~~





ずっともぐもぐ。
でも横目で警戒してる。

近寄るとやっぱり逃げる。



なだらかにアップダウンする、広い道。すでに庭の域を超えています。

延々続くが、、、




一応、ここまでっぽい。

しかし延々続く石垣。延々続く放牧地。どこまで続いてるの?

気になるけれど、
引き返します。

再び、リンデンの香りに寄り添われて。



「カシコイ」に乗って。

第1の村、バイブリーを離れ。

さわやかに晴れた田舎道を ル~ルル~~♪



村から村へ。B道路で。

村と村をつなぐ道沿いは、ひたすら放牧地とか、畑。町や民家が延々ずーーっと続くっていうシーンはありません。日本とちがって。メリハリが効いてます。強いて言えば、日本の中でも、東北とか九州地方とかの田舎の方と似ている感じ。

道の広さは色々あれど、道路の舗装状態は、きわめて綺麗。

道路網も、田舎に至るまでしっかり張り巡らされてて、交通の便はとても良いです。

「ああ、住めるわ。」って思った。




野に咲く花。
桃色タンポポ(クレピス)。かな。



That's カントリーロード。

これぞ、来たかった風景。


コッツウォルズ地方の村めぐりは、まだまだ、


 >>続きます。>>





[2013英国旅:2-3] The Case ~事件~

2014年08月02日 | 英国 -england-
英国2日目・ロンドン。午後早々。

数えあげれば大小トラブル続きだったこの旅の中で、最もショッキングな大事件は、

わずか2日目にして起きてしまいました。




Sloane Squareの駅から、徒歩にて。

表参道チックな、明るく瀟洒な大通り(その名も「King's Road」)を、てくてく。

さっき駅の売店で買ったサンドイッチを食べながら、
片手に『地球の歩き方』を、筒状に丸めて握って居りました。

目的地まで、徒歩10分か15分、そんなもんくらいかと思われました。


で、

角を曲がったら、急に人気の無くなった道に入りました。

片側はずーっと、なにやら広い敷地(Burton Court)の外塀が伸びています。

まっすぐ伸びる車道沿いには、高層アパートが連なって立っています。その足元には、
路上駐車の車がずらーっと停まってました。

そして、人の気配が、ほとんど無い。

私は『地球の歩き方』の地図を見ながら、もぐもぐ。てくてく。


と、そこへ。

前からふらふらっと、アラブっぽい顔立ちの、ちょっと背の低めの青年が近づいてきました。

で、

「○○○○(←なんつったのかわかんない)に行きたいんだけど、知ってる?」

って聞いてきた。

で、なんつったのかわかんなかったので、

「What?」だか「Pardon?」だか「Excuse me?」だかって言った私。

で、from スペインだって言う。

で、どこそこ知ってるか?って言われたけど、わかるわけなくって、

「わからないから、この地図見てみようか」みたいなこと言ったら、
その地球の歩き方をつかみ取ろうとしたから「いやおいおい、ちょ、待てよ」みたいな、

と、そこに!


「ヘイ・ユー!」

と、二人組みの警官が現れました。背後から。(歩いてきた方向から)

自分と同じくらいの背の、ひげ生えたダンディなおじさん(60くらい?)と、
自分よりずっと背が高くてがっちりしたブロンドの兄さん(30後半くらい?)。

白い制服着て、制帽かぶってた。

で、

後ろと横をがっちり挟まれた感じに。

ポリス曰く「コカイン持ってないか!?調べさせろ!」


「What!? What?」とか言ってるアラブ顔のスペイン青年。

「NO NO!」とか言ってるひょろけたジャパニーズ青年。

で、ポリス、まずスペインボーイが首から提げてたポーチみたいなやつを、ガッて開いて、中を調べる。くんくんとか嗅いだりしたりも。
パスポート見せろっつって、彼のパスポート見て、
「OK, Go!!あっち行け!」

って言って、スペインボーイを追い払う。(自分が来た、大通りの方に)

で、今度は自分。

若いでかい方が、

「パスポート見せろ!」っつって、首から提げてたパスポートバッグから
パスポート取り出させられて、見られて、
で、そこに入れてたお金とか「チェック」された。

次は
「バッグあけろ!」っつって、ショルダーバッグ開けさせられて、

中見せろっつって、見せさせられて、

パスポート取られて、「ジャパニーズ?」「イエス!アイム・ジャパニーズ・ガーデナァー!!」とか言う
やりとりがあり、

財布見せろってなって、財布取られて、中ばーって見られて、
バッグにぐいっと戻されて、

さらに
「それはなんだ!」って、茶封筒指差されて、「それ出せ!」ってなって、

オーマイガー、ユースホステルにおいてくればよかった、ポンド換金済みのきれいな現金・一式!

全部入った封筒を開けられて、ばーって見られて、ぐしゃって、バッグに突っ込み返された。


この時はもう全然、検分してそのまま戻したように見えてた。抜き取られたように見えてなかった。


で、

「モア・マネー?(もっと金あるか?)」とか言うから、

え~~?ってすげー困った顔してたら、年取ってるひげの方が「オッケーもういい」みたいに取り成して、


で、

ポリス「ここらへんはコカイン持ってるやつがいるから危ないんだ気をつけろ」みたいなこと言うわけ、で、

自分「あー、オーケーオーケー!ところで僕、チェルシーフィジックガーデンに行きたいんですけど」

ポリス「ああ?」

自分「こっちまっすぐで良いんですよね!?」(わたしは無実の善良なガーデナーですから、っていうテイで、平常心平常心)

「ああそうだ!ゴー・ストレイト!(まっすぐ行け!)振り返るな、ゴー!ゴー!」


ああ、はい、さようなら!


(ここまででたぶん数分の出来事)

たかたか早足で歩きながら、

ひや~~~


なんだったのもー、びっくりしたわーーー


ってどきどきヒヤヒヤしたまま、すぐそこまで(残り徒歩3分とか)来てたチェルシー・フィジック・ガーデンにたどり着きまして、




「あ~、着いた。ほっ」

として、バッグを開けて、チケット買おうと
財布をあけたら


「・・・・・!!!!」


マネーが、ノーー!!!!!!







慌てて財布全開、まじで無い!「帰りの交通費に」って入れておいた日本円も無い!

クレジットカードとかはある。(少しほっ。でもそれを上回る戦慄でガクブル蒼白止まらない)

茶封筒は?

くしゃくしゃ、中身は、、、空っぽ・・!ギャーーーー!!!

今回持ってきた全マネーじゃなかったかしら・・・今日出がけに、全部こっちに入れたんじゃ、、、

いや、ちょっと待て、たしかこっちに、、、と、手帳に挟んであったもうひとつの封筒を見ると、

ああ、こっちはあった。綺麗に残ってる。。。。けど、、、半分くらいに分けちゃったよね、、、。。。


今回この旅のためにこつこつ貯めてきた旅資金。その額、ウン十万円、、、、、

ごっそり持っていかれてしまったのでした。


たぶん、たしか、30万円以上分、、、


 ・・・にせポリスに!!!!



くらくら、来た。白目剥いてた。





チケットを買って入っていく穏やかなお客様たちに続いて、よろよろ、と。


チケット売り場の兄さん(しゅっとした美しい黒人の方)に、蒼白な悲痛な面持ちで(そう演じなくても自動的にそうなってたと思うけど)

「すみません、、、今すぐそこでお金盗まれたんです、、、ヘルプ・ミー、、、」

って、助けを乞うた。


えっ!ていう顔して、とりあえずこっち座ってて、っつて、ジョンを呼んでくれた。

ジョンだったっけ。ジョージだったか。

ここの偉い方。

太目のやさしいおじさん。


で、ジョン(たぶん)が、「本物の」ポリスを呼んでくれた。


「ポリスが来るまで、中を見物してきてごらん。」って言ってくれたから、

今のこの心境で見てもなんも入ってこねーだろーってくらい力なくへろへろ、だったけど、

見物させてもらいました。

「ポリスが着いたら、電話するから」って、ジョン。

いや、やっぱりジョージだったかしらん。




というわけで、

暗澹たる絶望感と悲壮感を引きずりながら巡った Chelsea Physic Garden(薬草園)は、

とても学びの多い、よく出来てるガーデンでして、、、本気でバイタリティある状態で見物できたらと思うと、余計に悲しいったら。









光が燦燦と美しいのが、また辛い。




影もまた、美しい。



あー、勉強になるわー(空虚)。



あー、これもなるほどだわー(空虚)。




細やかに見たら、楽しすぎて嬉しすぎて爆発しそうな、ネタ満載のガーデンだった。



あれとか、



これとか、



こんなのとか


(生きてる柳を、生えたままゲートに仕立ててる)



いろいろ、知恵技があるのねえ。


て、感心しきり。


ああ、




事件に遭ってなければ、どんなにか・・。




そこらでくつろいでる皆さんがもう幸せそうで。



同じ光の下に居るのに、自分はどよ~んと黒い影の傘の下にいる気分。

「同じようにここを目指して来たのに、この人たちは何も盗まれたりせずに無事に来られて、良かったですね・・だのに俺は。。。。」みたいな卑屈な気持ちまで沸いてしまうし。

やりきれなくて早足で周ったので、時間が余って、
テーブルつきのベンチに腰掛けて、
ハーア、とか、ため息ついて、呆然としてた。


そしたら、
向かいに同席して、黙ってくつろいでたおじさんが、「その格好を見るに、君は庭師かい?」みたいなこと聞いてきた。

力なく「イエ~ス、アイム・ジャパニーズ・ガーデンデザイナ~。。」とか言って、ちょっとだけ会話した。今ホリデイだとか、そんなこと。


そしたら、君の写真撮ってあげるよっつって。

あーーーありがたいけど、いま、全然明るい表情できないよ。I'm sadなの。

って言って撮ってもらった写真が、



力ない微笑。

この写真が、実は
この旅で唯一、自分の写ってる写真だった。
よりにもよって。

切ない。




ポリスが到着。本物の。

明るいおばさんと、若くて寡黙な坊主頭のイケメン兄やん(マイケル)。


あんまり人が来ない、スタッフゾーンみたいなところの丸テーブルに座って、
調書をとられる。


素敵な木陰。ぴよぴよ。ぴよぴよ。素敵な午後の昼下がり・・・。



人生初・調書。人生初・警察沙汰。まさかここLondonでデビューするとは。

ことこまかく、説明していく。もちろん英語で。

おばさんの方が、独特のなまりがあって、ちょっと聞き取りづらい。
私はスコットランドの方の出身だって言ってたような。

で、

「あなた、それは、にせ警官(Pseudo Police)よ!」だって。

私「スード・ポリース!!? オーマイ、ガー・・・」

で、

「そのスペイン人と名乗った青年も、グルだわ!きっと!」

ちくしょー、あいつもかーー!!





本物は、制服も違う。(本物は重いネイビーカラー。にせものが着てたのは白シャツで、交通整理員が着てるやつだったぽい。)

まだ来て2日目だよー。警察の服装なんてわかんないよ~。


で、本物は必ず手帳を見せるんだって。
警察手帳には、本物の紋章がついてて、所属と顔写真が入ってる。
おばさんの方には、あらかわいい、小さな娘さんとの写真が。「オウ、キュート!」「サンキュー*」ほのぼの~*

イギリスの警察の手帳見せる手順とか、知らないよ~。


とにかく、一生懸命、説明する。というか、細かく聞かれるので、答える。
自分が何言ったとか、相手がどう言ったとか、かばんは向こうが開けたのか?とか、
「I said, なんたらかんたら、and then,He said, なんたらかんたら!」

みたいな。臨場感あふれる感じで。




最近は便利な世の中。現場を、Google Mapで見てみましょう!

ここらへんです!>>☆☆☆

久々に見たら、思い出すわ~この道・・・。食べかけのサンドイッチ・・。丸めた地球の歩き方・・。


・・・くっそーーー!!!






ウン十万円くらい盗まれたっぽい、ってことを言ったら、「ヒャー~~~!!」って、おばさんポリス息呑んでまじ驚愕してて、

なんでそんなに現金持ち歩いとんねん!みたいな。犯人たちもびっくりしたろうね~、みたいな。

ほんまやね。ユースホステルに置いとくのが心配だったとか、間違ってたね。

素直にカギを買って、施錠しとけばよかったのに、カギ代ケチったのがいけなかったね。


まあ、命が無事だったのは幸いだったし、
パスポートもクレジットカードも無事だったのも、幸いだった。

学び。これは学び。神様が「気をつけなさいよ」ってメッセージくれたのかも。


しかし、

ちょっと痛すぎ・・・。



で、

調書つくるのに、一時間以上かかった。


Victim(被害者)カードをもらった。



ほんものポリスは、いい人たちだった。


そして、昼下がり。






ジョージ「この先、じゅうぶん気をつけるんだよ」

ミー「イェア~、もちろんさ、超テイクケアだぜ、ジョージ(力ない無理矢理微笑)」

ジョージ「良い旅を!(ウインク)」

ミー「サンキュー、ソーマッチ!」



チケットオフィスの美黒人スタッフさんも、帰り際、にこっとウィンクをギブミー。

と、

そんな感じで、素敵なChelsea Physic Gardenを後にしました。





「あ~~~、この先、、、どうしよう、、、」


ショルダーバッグを、ぎゅーっと前面で握り締め。

旅のプラン立て直さなきゃ・・・

暗鬱たる気持ちで、とりあえず向かったのは、




サーペンタイン・ギャラリーの夏季限定パビリオン。

2013年は日本の藤本壮介デザイン。



遅すぎた。もう閉められちゃってた。



普通なら、中がカフェ仕様。

まあいいか、、お金無いし(リアルに)。

力なく、



植物見るのは、タダだものね・・・。



いい香りがしてた。アメリカキササゲ、かな。


それから、公園をてくてく。



嗚呼。

もう黄昏時。



黄昏が、まじやばい。

いつもの20倍沁みる。



のどかなボートの民。

やばい。別世界の住人すぎる。




渋い逆光モニュメント。

なんだろうあれ。遠すぎて近づく元気が無い。




不思議オブジェ。

なんだろうこれ。石?



石か~。

なんのオブジェか。

どこかに書いてあるのかな。近づいて調べる元気が無い。


公園を出る。



駅への大きな通り。

なんか高級感バリバリ。


そして



舞い戻ってきました、ユースホステル。

疲れた。

色々ありすぎた。



確か夕飯も食べずに、そのままばったり。






翌朝からは、

心機一転!くよくよしてる場合じゃない!




レンタカーを借りて、イギリスじゅうを駆け巡ります!

まずはコッツウォルズ地方へ!!


早朝、雨とか雷とか、すごかったけど!

出かけるときはさらっと晴れてくれました。


もう恐い、もー、ロンドンやだ、都会やだ、もー。早く田舎に行きたい、もー。



超警戒態勢でメトロに乗り。



ヒースロー空港に行き。

空港そばのレンタカー屋で、カーをレント。


いざ、
愉しい旅の、リ・スタートです!!

まさかこの時借りたレンタカーが、ネットで事前に予約したやつから「より良いやつ」に変更されてて、最後に3倍の値段を請求されることになるとは、この時は露ほども気づいていなかったのでした。






 >>続く。>>

[2013英国旅:2-2] Calm before the Storm

2014年08月01日 | 英国 -england-
7/21 イギリス2日目:ロンドン周遊その2。

やってきたのは Hampstead Heath(ハムステッド・ヒース)。



‘heath’というのは、元々は植物の名前(heather:ヘザー=エリカ)で、転じて、そういう植物が生い茂る‘荒野’とか、‘荒れ地’とか、乾いた原っぱのような場所のこと。

出迎えてくれたのは、森。



おとぎ話が始まりそうな森。



一気に飛び込んだ森の深さに、圧倒されます。

緑の香り。




森の光。



出口の穴。
光る方に出てゆくと、



ぽかんと広がる荒れ野が。
これぞ、「ヒース」ですね。



なんかピンクの花が!



群生してるのは、ミソハギ?



ちがいました。
ヤナギランでした。



あちこちに、そよそよと。


マーガレットかな。



野生状態のお花畑。

ぽつんと白く光ってるのは、人間です。

たまに、森の向こうからひょっこり、人が現れたりします。




でかい、、。

どこへ向かうやら、、、



なんとなく道っぽくなっている人の轍をたどりながら、

時々、森に出たり入ったりしながら、



イギリスの木:オーク。コモン・オークかな。



ツリフネソウ(釣船草)だ。へ~え、こんなところに。



森の中の、ぽっかり闇をくりぬいた空間に、

ひゅっと伸び切った、ジギタリス(狐の手袋)の、孤高たる恰好良さ。

しかし、



広い、、、。

でかい、、。

広すぎて、静かで、鳥の鳴き声が響いていて、

良い感じ。

森に包まれる中に いくつも現れる原っぱで、



めいめいに過ごし方を見つけてる。


原っぱと森の境い目とかに、



たまにベンチがあったりする。

そのベンチは、



誰かの思い出の場所。誰かのお気に入りの場所だったところ。

この広い公園の中で、なんてことない場所だけど、
誰かにとっては特別居心地の良い ベストスポットだったところ。



ルートは自由(というか放任)。

また森の中へ入ってみる。




手つかずのワイルドな美しさ。





伐られていない巨木の、壮観な美しさ。








自然観察ワークショップかな。
これはなかなかすごい株立ちですね~とか言ってるのかしら。

これだけ巨木があれば、



倒木も巨大!



恰好良い。木の姿かたちがアーティステックであることが、より際立って見える。



「危ないから」どうのこうので、細かく切り分けられたり撤去されたりしてなくて、
そのまんまにしてあるのが、格好良い。レリゴー。

アドベンチャー的なかたちだから、
子どもが見つけて、キャーキャー言いながら、よじ上ったりして。



子どもじゃないけど、よじ上ったりして。




ゆるやかに、上ったり下りたり。



より広い丘の上に出た。



走る風。

荒涼とした草原の上を、ザッ、ザッ、と、踏み歩く。



丘の上から、見渡せる。

『ハウルの動く城』の、動く城が居たところとか、「荒れ地の魔女」が居た‘荒れ地’って、たぶんこういうの。



教会の尖り頭も見えて、
ああほんとにヨーロッパなんだなーと、しみじみ。

ちなみに
「自分はジャパンのガーデン関係者です」アピールのつもりで、乗馬ズボンと足袋シューズで来ました。



巨大なギンドロ(White Poplar;葉の裏が粉を吹いたように白い。)
好きな木。





丘を下りてみると。



池登場。



白鳥のライン。





犬多し。

走り放題だな。



水辺になると、人が増えて、ちょっとにぎやかになる。



水辺に人は集まるものなのかしら。




釣りしてる兄弟。



微笑ましい。




犬。ハアハア言いながら登場。

この後彼は 池に飛び込む。



そういえば日曜日だった。

日曜日のお昼まわり。

ピクニックな感じの人々が、開けた草原に集まってきている。




自分もしばし、まったり。

のんびり。

涼しい。





ホリデイらしい。

静か。

穏やか。

この後、まさか‘事件’に巻き込まれるなんて、思ってもみなかった。




イギリス二日目の、静かなお昼どき。




庭園や、ロンドン中心部の公園とは またひと味違った自然を、満喫しました。

そんなハムステッド・ヒースを後にして。



次なる目的地へ。



リッチな郊外住宅地、という雰囲気のハムステッドの町を下る。







この花、なんだろう。小さな紫の花。



さて

南へ下って やって来たのは、Sloane Square(スローン・スクエア)、
最初に降り立った町に再び。



新しめでリッチな都会的雰囲気の町。東京で言うと、表参道系かな?

ここから、「Chelsea Physic Garden(チェルシー・フィジック・ガーデン)」へ向かいます。

徒歩にて、しばらく とことこと。





そしてこの後、

「事件」が起きたのです・・・!




  >>引っ張る。>>




[2013英国旅:2-1] Walk-around Hampstead

2014年07月27日 | 英国 -england-
7/21
ロンドン、2日目。

終日、ロンドン市内に滞在する予定の日。

この日から、完全に独り旅の始まりです。

(海外の完全独り旅は、実はこれが初めて。)

ドキドキ33歳。




早朝、宿を出発。(Palmers Lodge Swiss Cottageっていうユースホステル:以下YH)



YHは、多少安いのですが、ど~も、性に合いません。

共有の大部屋だと、まず警戒心が解けないし、他人の物音が気になるし。で、全然リラックスできないんです。決して悪い宿ではないんだけど・・・。相性の問題です。

なので、以降まだ取ってない宿は、なるべくYHじゃなくて、個室のとれる宿にしようと、改めて決意。


そうそう、
自分は結構な方向音痴なので、基本的に道に迷って余計に歩くタイプなのですが、
このYHに行き着くまでにも、案の定、そこそこ道に迷いました。

買ったばかりのiPhoneで、Google Map様に助けてもらいながら、のはずが。
なぜでしょう。なぜかしら。


でも、


初めて歩く町が新鮮で格好良いので、それはそれで良くて。






地下鉄に乗ります。



早速ミス。

間違えて、1日チケットを2枚買ってしまう。
が、
朝早すぎたせいか、駅員が見当たらなかったので、泣き寝入り。

まあこの程度のこと、この後に起こる‘事件’に比べれば、タンポポの種よりも軽い出来事なのでした。。。(引っ張りますよ。。。)





まず。

イギリスの‘自然’に とにかく早く触れてみたかったので、
「Hampstead Heath(ハムステッド・ヒース)」という公園を目指すことにしました。

で、

せっかくだから、町歩きしてみたいな。と思いつき、
2つ手前くらいの駅で降りて、散歩しながら向かうことに。



すると、
すぐに「閑静な住宅街の中の、なんてことない小さな公園」っぽい感じの、
静かな公園に行き着きました。



看板の文字が一部見えないけど、「Kilburn Grange Park」という公園。

キルバーン・グランジ・パーク。

そういえば昔読んでた漫画に、キルバーンていう悪者が出てきたな~ なんて、思い出しつつ。




特に期待もせずふらふら~っと、入ってみると、



あれ?日本の石組っぽい?

ていう光景が。





どことなく、
日本庭園の石組の影響を受けてるのかな?と思しき配列。




なんか落書きされちゃってるのもあるけど。石を立ててる。
日本ぽいことしてる。

普通のヨーロッパの整形式庭園でよく見るのは、



こういうやつとか。角の「お印オブジェ」的な。


これはなんだか、興味深いぞ。と思いながら進んでみると、

なんかお洒落で現代的な、木造平屋の建築が。



何だろう?と近づいてみると、



ゲートも凝った造作。造園職人技的な。



どうやら、幼稚園のようですね。

たぶん、建てられてからそんなに経ってない。



深い軒先。

その向こうは遊び場。

で、



あらなんか、お洒落。

そして気になるのは、

石!



この石組はいったい?


折しも、
「イギリスの庭における石の使い方」についてのレポートを書く、という小さな任務を担っていたので、
これは、偶然にもちょうどピッタリのネタを見つけたかも!と、ふるふる興奮。



なんかわかんないけど、明らかになんか意図して造られてる気配が、ぷんぷん。

なんかわかんないけど、、、格好良い。




この倒木。



ツリーハウスみたいな



木造アスレチックジムみたいな。

うんうん好きーこういうの。子供がきゃっきゃはしゃぎ回るのが目に浮かぶよう。



倒木は、「橋」の役らしい。


ふむふむ。

改めて全体を見渡してみると、、、


むむ?



筧(かけひ)!

これ絶対ジャパンの影響受けてるんじゃないのかしら!?
実際水が流されてるのかしら!?
(興奮気味)



しばらく流れてなさそうな、カラカラな感じ。
(一部は受け皿の板が外れてたり)

出来た当初はきっと、水を流したりしたはず。



これはきっと、どこぞの現代的なおしゃれ設計事務所が手がけたに違いない。

予期せぬ出会いに興奮。

 ※帰って調べてみたら、erect architectureってデザイン事務所が手がけていたことが判りました。


なんか、面白いものに出会えてしまった。




あっ!




左の紫のおばあちゃんじゃないよ、右の端っこ、右の。


リス!



リスにも出会えてしまった。




左手のiPhone+右手のコンパクトデジカメで 必死のダブル瞬撮。

しゃしゃしゃ~っと、木に登って見えなくなってしまうリス。



いやあ、これは幸先良いなあ。

と思いつつ、



まあまあ広い公園を散策。

広い芝生があって、テニスコートがあって、



ラベンダーの道があって、



色彩の配色もちゃんとしてて、手入れの行き届いたガーデンが、あって。



ほっこり。

朝の深呼吸。





まだ人気のない、日曜の朝の、閑静な公園。




ぐるり、
入ってきた入り口とは正反対の方へ向かうと、
正門がありました。




なんと、門が。



よくよく見ると、
「GATE」と「PARK」って書いてある!書いてあるっていうか、象りしてある。
閉めたら[PARK GATE]って字が並ぶわけね・・・。


・・SU・TE・KI!


そんじょそこら的な公園だと思って入ってみたけど、予期せぬ素敵なハイセンスの猛襲を食らい、
すっかりやられた。

ロンドンの洗礼を受けました。

以上、

「Kilburn Grange Park」でした。






公園の正門脇には、なんか有名そうなB&B・ゲストハウス。



良い雰囲気を、横目に。


そこから適当に散歩スタート。(一応、Hampstead Heath目指してる設定で。)



鉄道の橋。




果物屋的なもの。
こういうの見ると、わくわくするのは、何でかしら。色のせいかしら。


閑静な郊外の住宅街ゾーンに入っていきました。



小ぶりの家が立ち並んでいます。みんな大体同じサイズ。



小さな前庭。
けっこうせまいスペースなので、みんなそんなにモリモリしてるわけではなく。

きっと裏庭のほうが、力入ったガーデニングをしているはず。



もりっとはみ出てるブッドレアもあったりする。



壁の色を塗り替えて個性を立たせているところもあるけど、
家の造りが完全に統一されているので、町の風景がまったく破綻していません。



空き家もちらほら。






ウッドフェンス。けっこう簡単な造りに、びっくり。

外構屋であるので、これは勉強になるぞと、色々つぶさにキョロキョロしながら。




ローズ。
レンガの家に映えますね・・・。



ぶった切られたレンガ塀。ダブル積みですね。
レンガ屋でもある弊社、レンガは良く使うので、こういうのも興味津々。
こういう風に解体されたレンガが、アンティークレンガとして、2ヶ月かけて海を渡って、弊社まで届いてたりするんだな~と、しみじみ。




やったことない積み方を見て、なるほど、と感心したり。



フェンスに絡ませた植栽に、ヒントをもらったり。



たまに、大きなお屋敷も。



基本的には、前庭の植栽は、みなさんコンパクトにまとまってる。ボーボー感は無い。

街路樹が十分に巨大で格好良くて、そんなでかい木を各々の庭先に植える必要ないから、かな。

は~~、ハイセンス。

あやかりたい。







高速道路にかかる歩道橋。
こんなのまでソフトなのにシャープで、お洒落に見える。



よく見たら、蝶々のグラフィティが、、、歩道橋の塀から、
隣の家の壁に飛んでる!


センス。

こういうセンス。大事。

そうこうしながらすんごい歩いていて、もはやどこに向かってるんだか。



バスは要領わからん。乗れぬ。

メトロなら乗れる。メトロマップなら読み取れる。

最寄の駅を目指す。



結局メトロに乗って、Hampstead Heath最寄まで、ビューンと。





さて、いざ。Hampstead Heathを目指します。




レンガ畳の坂道。
こういう道をね、車が通るときのぶりぶりぶり・・・っていう音とかも、な~んか良く聞こえるわけですよ。ぶりぶりぶりって、うまく言い得て無いけども。


レンガ壁の坂道。






猫。初猫。




ん?あれかな?



ハムステッド・ヒース。
Hampstead のpは読まないので、「ハンプステッド」じゃなくて、「ハムステッド」。

そういえば、昨夜訪れたGrocester Roadも、「グロセスター」じゃなくて「グロスター」だった。たぶん発話されているうちに省略されていったんだと思われる。そういうの、ちらほらある。


さてさて。

どうやら、相当広そう、この公園。入口は何箇所かあるらしいけど、

当然、ここから入って参ります。




もういきなり本気な、森の誘い道。

すなわち、

私、興奮。
がんがん吸う。がんがん、森の空気吸う。


いざ、ハムステッド・ヒースの森へ~!







 >>続く。>>


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