歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

冬の実

2013年01月06日 | 徒然 -tzure-zure-
年明け早々、疾走モードです。

今朝も早く出勤。

公園の湖が、



凍っていました。

ちょこっと一部だけ丸く融けた部分に、カモがおしくらまんじゅう状態。

一羽だけ、脱出。




氷の上をよちよち歩いて、突いている。


その向こうの方では、
早起きの子どもたちが 氷のかたまりを湖面に投げつけて、遊んでいる。

湖は、びくともせず。投げつけたかたまりの方が、ピシャーーッ!と粉々に砕け散る。
固い湖面を滑るように、八方へ飛び散る。

子どもたちが、キャッキャ、キャッキャ。

私は、



青空に浮かぶ点々、
高いこずえのたわわな木の実が、気になっている。

明るいきみどり色の、たわわな実。

いつもはとても時間が無くて、束の間見上げるだけで、黙って走り去っていた。



センダンの実だ。

花は、薄紫がかった星形の小さな花。芯が黒っぽい紫で。とても上品な色。
そして、その色に似合った、とても上品な香りがする花。





日曜の今日、3件の打ち合わせ。
いずれも素敵なお客様でした。
ありがたい。

そのうちの一つの現場近くに、森の姿を残した公園があった。
「原峰公園」という。

たまたま時間に余裕があったので、入ってみた。

入り口には



こんなオブジェ。
哲学的な意味すら感じる。




落ち葉のじゅうたん。

秋の色から褪せて、ベージュ。



ベージュ、と一言で言えない、色んな色に満ちている。




赤松の倒木。

赤松の肌の色は、オレンジ、赤、ピンク、茶、、、えっ!?てびっくりするほど鮮やかな、それらの色が織り重なって、
出来ている。




サクサク。音を鳴らして歩く。

すべてが斜面。
山のままのかたち。


ほかには誰もいない。







ほのかな陽射しは、白い冬の色。




常緑の明るい色は、光を一身に蓄えている。
それを見ると、やはり、ほっとする。





目に飛び込んで来た、こずえにちらばる白い点々の木。



花?と思って近寄ってみたら



実だった。

ナンキンハゼの、マットな白の実だった。

花みたいだった。


クチナシの実もあった。




桐の木の実も見えた。



木の実のかたちって、あなどれない。
ほんとに面白い。

良く出来ている。





落ち葉で埋もれて、道無き道。ますます‘山’らしくて、好ましい。


落ち葉の蔭に、

霜柱を見つけた。



光を呑み込んで、さらに眩しく光る。






落ち葉のすきまに、



スミレも見つけた。

春はすでに、こっそり隠れているんだな。


梅のこずえには



ちゃんと花芽が。

まだ小さいけれど。



春はすでに、待機している。
まだ、全ッ然、寒いけど。

冬はまだ、
まだまだ、しばらく、続くんだけど。

でも、しばらく待てば、ちゃんと春が来るし、
その兆しはちゃんと用意されている。

そのすがたを認めれば、ああそうだったと、ほっと、落ち着く。



山 という、自然のサイクルに真っ当に支配された現場に立ち返って、身を委ねてみると、

「ああそっか、気長に待てば良いんだ。」

と、
すっと力を抜いて、どっしりと腰を据えるような気構えを、どうやら憶い出せるらしい。

だから、‘落ち着く’ のかな、と。

ふと、思いつく。


早々から早速忙しく回転し始めてしまっているけど、
いきなり慌てず、無理せず、足取りを見失わず。
淡々と、着実に、やっていこう。


と、思いました。 おわり。









copyright (c)

Copyright (c) 2009-NOW "uta-niwa" <by ngch-zoen> All Rights Reserved.