2013年の夏の、イギリス旅日記の続き。
7月26日(7日目)~湖水地方編~ その3
*
湖水地方南部のビッグタウン、ウィンダミア&ボウネスを離れて、
北の方へ走ります。
目指すは、湖水地方北部の町、Keswick(ケズウィック)。
、ですが、
途中、簡単にふらっと近寄れそう & 素敵そうな湖があり次第、立ち寄ることにします。
*
早速、見つけました。良さげな湖。
遊歩道(Foot-path)が伸びている草原を少し下っていけば、盆地の底に見える湖に辿り着けそう。
フットパスの入口、
木製のゲートを通って、いざ。
ぐるっと周遊しそうな方じゃなくて、真っ先に下っていく方の道へ。
下っていきます。
湖目指して。
シダの草原を抜けて。
再びゲート。
フットパスには、いろんなゲート(ぜんぶ自力で開け閉めするタイプ)があるのですが、
デザインも作り方も、また開け閉め方法も色々あり、参考になるし、面白いです。
川。
湖に注ぎ込んでいく川の流れです。
大きめの石がごろごろ。
まもなくです。
降り立ちます。
湖!
Thirlmere(サールミア)湖です。
ぜんぜん観光地化されていなくて、人もほとんど居らず、、、、
荒涼とした雰囲気。
嫌いじゃありません。
湖中にひとつ ぽつんと、離れ小島が。
行けるかな~。いやいや、危なかろう。
ひとり黙々と、静かな湖畔を堪能していると、
突然、
切り裂くような爆音が!
飛行機!
黒っぽい灰色の!
戦闘機!?
すんごい、近い!
たぶんわざと、ぐい~~~んって、下降してきたっぽい。
たぶんこっち見えてたはず。
そして、
ぶい~~~ん。と。
ふんわり上昇して、
向こうへ、去っていきました。
あっというまだったけど、
・・・どきどきした。
英国軍戦闘機の、飛行訓練かなにかの模様。
静寂をぶち抜いて、予想外の凄い勢いの黒いかたまりが、ぶしつけに駆け抜けていった感じ。
あんなに近くに戦闘機がよぎることなんて、なかなか無い体験です・・・。
ジェットが運んできた突風の余波で、
ざわざわ、
にわかに荒く ざわめき立つ湖。
*
今まで見てきた湖(湖畔ぎりぎりまでフワフワの苔とか草花があった)とは違って、
白けた石や砂利が、渚にごろごろしてるせいか、
やけに荒涼として見えるのかも。
そんなサールミア湖畔を、もうちょっと散策。
すると、
入り江っぽいゾーン。
そして、
むむ?
朽ちかけたテントが・・・
誰かの野営の跡でしょうが・・・。
、、、なんか、
なんだろうこの、そわそわ、不安になる感じ。
流木のよじれ具合とか心もとない骨ばった細さとかも、無性にホラー感。
主の絶対的な不在感(絶対戻ってくることが無さそうな、もはや棄てられた感じ)もまた、寂寥感をあおる。
そこそこ時間が経っているであろう、すでに一部が無残に引きちぎれかけている、黒ビニールの安っぽさとゴミっぽさが、
うち棄てられた感じ、あるいは廃墟感、あるいはとにかく、荒んでいる感じを、助長しています。
空気も、雰囲気も、
ここにあるものすべてのベクトルが「荒(すさ)み」に向かっている感じが、
いと凄まじ・・。
入り江の、乾いた泥の地面が、バッキバキにひび割れてて、
荒み感、さらに爆上げ。
ぬめらかな白い岩肌の刻印も、生傷っぽくて、荒々しく、
渚は黒々しく、
入り江は錆びたように赤茶けて、、、。
もう、
『サールミア湖 = 荒んでる』
で、すっかりインプット(というか自己暗示的な印象操作)されてしまった。
されざるを得ない。
この荒み。
殺伐。
SA.TZU.BA.TZU。
石、岩、だらけで、
やわらかな苔はどこ、かわいらしい花はどこ、、、
まだたった3つくらいしか訪れてませんが、
ああ、それぞれ湖ごとにこんなに表情が違うものなんだな~、と思うに至る。
ふくよかな湖。人臭い、勝気な湖。そして、荒涼とした湖。
これはこれで、好き。
今度はヘリコプター。
空を飛びながら見下ろしたら、さぞかし絶景だろうな~、湖水地方。
ハイキングかピクニックの親子連れがちょろっと現れたりもしつつも、
やはり、殺伐。
そして、
さすがにあの、黒いビニールテントの主は、姿を現す気配なし・・。
主は、どうしてしまったんだろう。まさか、どこか近くの森の中で道に迷ったまま帰れず、まだ彷徨って、、、
、ってことは無いでしょうけども。
不要になったゴミもといテントは、ちゃんと片付けなさい!
ちょっとなんか、怖いでしょ!
さて。ドライヴウェイへ、戻ります。
*
そして、
着きました。
Keswick(ケズウィック)の町。
なにやら人も多いし、賑わっています。
わいわい。がやがや。
湖水地方北部のセンターっぽい。
さて、
まずは恒例、町の教会へ。
やはり恒例、旅の無事を祈りまして。
*
「エアコン効いてるよ!」っていうアピール。
そう、イギリスって、エアコンとかあんまり無いみたい。
*
Keswickのインフォメーションセンターに行くと、
なんと、
「ストーンサークル」が、あるらしい!
遊歩道を歩いていけますよ、片道40分くらいかな。って教えてもらいました。
それは、ぜひとも行きましょう!
簡単な地図を買って、
いざ、
フットパス(遊歩道)へ!
期待をあおる、濃厚な森の緑。
夏の森の香り。
ドキドキです。
>> 続く。>>
7月26日(7日目)~湖水地方編~ その3
*
湖水地方南部のビッグタウン、ウィンダミア&ボウネスを離れて、
北の方へ走ります。
目指すは、湖水地方北部の町、Keswick(ケズウィック)。
、ですが、
途中、簡単にふらっと近寄れそう & 素敵そうな湖があり次第、立ち寄ることにします。
*
早速、見つけました。良さげな湖。
遊歩道(Foot-path)が伸びている草原を少し下っていけば、盆地の底に見える湖に辿り着けそう。
フットパスの入口、
木製のゲートを通って、いざ。
ぐるっと周遊しそうな方じゃなくて、真っ先に下っていく方の道へ。
下っていきます。
湖目指して。
シダの草原を抜けて。
再びゲート。
フットパスには、いろんなゲート(ぜんぶ自力で開け閉めするタイプ)があるのですが、
デザインも作り方も、また開け閉め方法も色々あり、参考になるし、面白いです。
川。
湖に注ぎ込んでいく川の流れです。
大きめの石がごろごろ。
まもなくです。
降り立ちます。
湖!
Thirlmere(サールミア)湖です。
ぜんぜん観光地化されていなくて、人もほとんど居らず、、、、
荒涼とした雰囲気。
嫌いじゃありません。
湖中にひとつ ぽつんと、離れ小島が。
行けるかな~。いやいや、危なかろう。
ひとり黙々と、静かな湖畔を堪能していると、
突然、
切り裂くような爆音が!
飛行機!
黒っぽい灰色の!
戦闘機!?
すんごい、近い!
たぶんわざと、ぐい~~~んって、下降してきたっぽい。
たぶんこっち見えてたはず。
そして、
ぶい~~~ん。と。
ふんわり上昇して、
向こうへ、去っていきました。
あっというまだったけど、
・・・どきどきした。
英国軍戦闘機の、飛行訓練かなにかの模様。
静寂をぶち抜いて、予想外の凄い勢いの黒いかたまりが、ぶしつけに駆け抜けていった感じ。
あんなに近くに戦闘機がよぎることなんて、なかなか無い体験です・・・。
ジェットが運んできた突風の余波で、
ざわざわ、
にわかに荒く ざわめき立つ湖。
*
今まで見てきた湖(湖畔ぎりぎりまでフワフワの苔とか草花があった)とは違って、
白けた石や砂利が、渚にごろごろしてるせいか、
やけに荒涼として見えるのかも。
そんなサールミア湖畔を、もうちょっと散策。
すると、
入り江っぽいゾーン。
そして、
むむ?
朽ちかけたテントが・・・
誰かの野営の跡でしょうが・・・。
、、、なんか、
なんだろうこの、そわそわ、不安になる感じ。
流木のよじれ具合とか心もとない骨ばった細さとかも、無性にホラー感。
主の絶対的な不在感(絶対戻ってくることが無さそうな、もはや棄てられた感じ)もまた、寂寥感をあおる。
そこそこ時間が経っているであろう、すでに一部が無残に引きちぎれかけている、黒ビニールの安っぽさとゴミっぽさが、
うち棄てられた感じ、あるいは廃墟感、あるいはとにかく、荒んでいる感じを、助長しています。
空気も、雰囲気も、
ここにあるものすべてのベクトルが「荒(すさ)み」に向かっている感じが、
いと凄まじ・・。
入り江の、乾いた泥の地面が、バッキバキにひび割れてて、
荒み感、さらに爆上げ。
ぬめらかな白い岩肌の刻印も、生傷っぽくて、荒々しく、
渚は黒々しく、
入り江は錆びたように赤茶けて、、、。
もう、
『サールミア湖 = 荒んでる』
で、すっかりインプット(というか自己暗示的な印象操作)されてしまった。
されざるを得ない。
この荒み。
殺伐。
SA.TZU.BA.TZU。
石、岩、だらけで、
やわらかな苔はどこ、かわいらしい花はどこ、、、
まだたった3つくらいしか訪れてませんが、
ああ、それぞれ湖ごとにこんなに表情が違うものなんだな~、と思うに至る。
ふくよかな湖。人臭い、勝気な湖。そして、荒涼とした湖。
これはこれで、好き。
今度はヘリコプター。
空を飛びながら見下ろしたら、さぞかし絶景だろうな~、湖水地方。
ハイキングかピクニックの親子連れがちょろっと現れたりもしつつも、
やはり、殺伐。
そして、
さすがにあの、黒いビニールテントの主は、姿を現す気配なし・・。
主は、どうしてしまったんだろう。まさか、どこか近くの森の中で道に迷ったまま帰れず、まだ彷徨って、、、
、ってことは無いでしょうけども。
不要になったゴミもといテントは、ちゃんと片付けなさい!
ちょっとなんか、怖いでしょ!
さて。ドライヴウェイへ、戻ります。
*
そして、
着きました。
Keswick(ケズウィック)の町。
なにやら人も多いし、賑わっています。
わいわい。がやがや。
湖水地方北部のセンターっぽい。
さて、
まずは恒例、町の教会へ。
やはり恒例、旅の無事を祈りまして。
*
「エアコン効いてるよ!」っていうアピール。
そう、イギリスって、エアコンとかあんまり無いみたい。
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Keswickのインフォメーションセンターに行くと、
なんと、
「ストーンサークル」が、あるらしい!
遊歩道を歩いていけますよ、片道40分くらいかな。って教えてもらいました。
それは、ぜひとも行きましょう!
簡単な地図を買って、
いざ、
フットパス(遊歩道)へ!
期待をあおる、濃厚な森の緑。
夏の森の香り。
ドキドキです。
>> 続く。>>