中東問題とパレスチナ
宮城アジア・アフリカ研究会が主催した「アラブの春とパレスチナ問題」の講演会に参加しました。民主党政権の時代に逆行した政策に直面している日本の閉塞感を思うと本当に悲しくなる話でした。
中東諸国の大半がイギリス、フランス、イタリアの植民地から独立し、帝国主義的な支配から脱却する運動を行った国々であること。また、連鎖的に政変が起きた背景にはアメリカの政治的影響力が後退していること。アラビア語が共通言語であり、インターネットの普及と情報の共有化が進んでいることなどが背景にあるとのことでした。イスラム教が共通した宗教として支配的な地域ですが、宗派が異なり、イスラム教で1つにくくるくらい簡単ではないとのことでした。シリアなどはシリア人(国家)というより○○宗派所属意識が優先した社会とのことでした。
今回の政変は人権、自由、尊厳、民主主義を求める国民運動が高揚し、変革が行っていること。また、これらの国々は国際政治の中で果たした積極的役割は、今回の政治変革を通じてより前進するとの解説もありました。「非同盟運動」「核兵器廃絶」などで重要な発言などもこれらの国家指導層が行っていることも紹介されました。日本の自民党政権、民主党政権の外交問題の鈍感さと政治感覚のなさは国際政治のなかでも際立っていると思いました。それと比較しても中東諸国の国際政治での役割、影響力は「すごい」ものです。
中東地域は原油産出国が多く、アメリカ、イギリス、フランスなどの先進国といわれる国々のエネルギー調達先です。これらの国々は中東の中にイスラエルという楔を打ち込み、彼らの政治的足場としている。イスラエルはアメリカによる支持、軍事的支援、経済的支援をうけて存在していることも説明されました。そのイスラエルの一番恐れていることはイラン核開発、核保有であるだろうとのことでした。
パレスチナ問題の解決は簡単ではないが、第三次中東戦争後のイスラエル占領を止めさせること。ヨルダン西岸地区とガザ地区を領土とするパレスチナ国家実現が課題になっているとのことでした。イスラエルによるパレスチナ人の土地収奪、居住権侵害、移動の自由制限、政治活動の規制などを止めさせることが必要とのことでした。ファタ派、ハマスの主張の違いなどがありますが、パレスナ統一国家実現、人権擁護、生存権の保障は国際的な政治問題です。国際テロ事件の要因にもなっています。
原油の大半を中東諸国に依存していながら自民党政権、民主党政権はなんらのパレスチナ問題への見解も持たず、問題解決の貢献も行っていません。アメリカ政権の使い走りである日本ができるはずもないのかもしれませんが。国際問題に疎く、もうけ話には反応し、関与する日本の外交音痴には驚くばかりです。
宮城アジア・アフリカ研究会が主催した「アラブの春とパレスチナ問題」の講演会に参加しました。民主党政権の時代に逆行した政策に直面している日本の閉塞感を思うと本当に悲しくなる話でした。
中東諸国の大半がイギリス、フランス、イタリアの植民地から独立し、帝国主義的な支配から脱却する運動を行った国々であること。また、連鎖的に政変が起きた背景にはアメリカの政治的影響力が後退していること。アラビア語が共通言語であり、インターネットの普及と情報の共有化が進んでいることなどが背景にあるとのことでした。イスラム教が共通した宗教として支配的な地域ですが、宗派が異なり、イスラム教で1つにくくるくらい簡単ではないとのことでした。シリアなどはシリア人(国家)というより○○宗派所属意識が優先した社会とのことでした。
今回の政変は人権、自由、尊厳、民主主義を求める国民運動が高揚し、変革が行っていること。また、これらの国々は国際政治の中で果たした積極的役割は、今回の政治変革を通じてより前進するとの解説もありました。「非同盟運動」「核兵器廃絶」などで重要な発言などもこれらの国家指導層が行っていることも紹介されました。日本の自民党政権、民主党政権の外交問題の鈍感さと政治感覚のなさは国際政治のなかでも際立っていると思いました。それと比較しても中東諸国の国際政治での役割、影響力は「すごい」ものです。
中東地域は原油産出国が多く、アメリカ、イギリス、フランスなどの先進国といわれる国々のエネルギー調達先です。これらの国々は中東の中にイスラエルという楔を打ち込み、彼らの政治的足場としている。イスラエルはアメリカによる支持、軍事的支援、経済的支援をうけて存在していることも説明されました。そのイスラエルの一番恐れていることはイラン核開発、核保有であるだろうとのことでした。
パレスチナ問題の解決は簡単ではないが、第三次中東戦争後のイスラエル占領を止めさせること。ヨルダン西岸地区とガザ地区を領土とするパレスチナ国家実現が課題になっているとのことでした。イスラエルによるパレスチナ人の土地収奪、居住権侵害、移動の自由制限、政治活動の規制などを止めさせることが必要とのことでした。ファタ派、ハマスの主張の違いなどがありますが、パレスナ統一国家実現、人権擁護、生存権の保障は国際的な政治問題です。国際テロ事件の要因にもなっています。
原油の大半を中東諸国に依存していながら自民党政権、民主党政権はなんらのパレスチナ問題への見解も持たず、問題解決の貢献も行っていません。アメリカ政権の使い走りである日本ができるはずもないのかもしれませんが。国際問題に疎く、もうけ話には反応し、関与する日本の外交音痴には驚くばかりです。