“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

分厚い中間層創造のまやかし

2011年12月06日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
野田氏の言う分厚い中間層創造

中間層がなぜ減少しているのかを考えてみました。幾つかの要因が考えられます。ちょっと考えても下記の要因が考えられます。ところが、野田政権が提起している政策はTPP,消費税率の引き上げ、年金支給開始年齢の引き上げ、子供手当ての改悪などです。彼が言っている事とやっていることは全く、一致していません。本当に国民を愚弄し、大手企業、アメリカ、富裕層優遇政治しか行っていません。

・正規雇用者の減少、非正規労働の増加(小泉、竹中構造改革)。
・大手企業が海外に生産拠点を移動している。(賃金が安いから)
・国内の給与水準が上がらない。春闘があってないが如し。
・セイフティネットがずたずたにされた。(小泉、竹中構造改革)
  失業すると生活が出きなくなる。失業保険の給付日数減少、所得税、社会
  保険料が増加し、税負担が増大している。(貧困層、低年収者は税負担感
  が大きい)
・東京一極集中、地方都市の疲弊感が増している。
  地方都市、農村部の就労が悪化している。


除染土壌保管と無責任な話

2011年12月06日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
「全く無責任な話」
福島原発で汚染された土壌の保管場所がないので深海に埋めるとの提案を研究者グループがおこないました。

第一にこのような話は国際的に通用しない話です。原発建設も原発事故もすべて日本政府、電力会社、関連産業が行ったことであり、そのツケを他国、海産物にまで広げる話はないと思います。

第二は、このようなことが許されれば、核廃棄物の最終保管場所が全て海中となります。電力業界、政府、関連業界はもろ手をあげて賛成となる話です。こんなことが許されれば、歯止めが利かなくなります。どんどん原子力発電所をつくり、核廃棄物を無制限に出しても「儲かればよい」といわんばかりの電力業界の動きに発展します。

第三に、絶対に事故を起こしてはならない原子力発電は未確立な技術であり、国境、時空を越えてその被害を及ぼすことがはっきりした今、原子力発電を中止し、再生可能エネルギーに転換すべきです。その問題の本質を見失い、安易に採用すべき提案ではありません。海以外に最終処分場を見つける、決定する事も含めて日本政府、電力業界の義務、責任です。

<除染で出た汚染土、海へ投棄案 研究者が提唱>

 東京電力福島第一原発の事故で放射能に汚染された土を海に捨てる案が、一部の研究者の間で浮上している。除染のために削り取った土の保管・処分場所を確保することが難しいからだ。世論や国際社会の反発は必至だが、現実的な対応策の一つとして政府への提言を目指す。
 除染は、被曝(ひばく)線量が年1ミリシーベルト以上の地域は国の責任で行う。土壌を削り取り、各市町村の仮置き場に保管した後、福島県内につくる中間貯蔵施設に運ぶ方針だ。県内だけで1500万~3100万立方メートルの汚染土が出る見込み。最終処分の方法が決まらなければ恒久的に置かれることになりかねず、用地確保の見通しは立っていない。
 こうした現状を踏まえ、文部科学省の土壌汚染マップ作成に携わった大阪大核物理研究センターの谷畑勇夫教授、中井浩二・元東京理科大教授らのグループが3日、大阪大で開かれた研究会で、深海への処分を提案した。海水で腐食せず高い水圧に耐えられる容器に汚染土を入れ、日本近海の水深2千メートル以下に沈める方法が最適とした。

アメリカ穀倉地帯の農地急騰

2011年12月06日 06時01分46秒 | 蜂助の呟き
 穀倉地帯と知られているアメリカ中西部の農地価格が高騰しています。前年比125%という上げ方ですから驚きです。この伸び率は1977年以降最大と発表されています。シカゴ連邦銀行の分析官デビット・オッペダル氏は「トウモロコシ価格高騰が農地価値を引き上げた。当面は高い作物価格につられて農地価格も続伸する見込み」と答えています。

 アメリカ中西部とは、アイオワ州、イリノイ州北部、インディアナ州北部、ウィスコンシン州南部、ミシガン州というあたりです。ざっと言えば、アメリカの真ん中あたりからカナダにかけてという感じでしょうか。アメリカのトウモロコシや大豆の全国生産量のうち4割を担う「コーンベルト」です。

 アメリカのトウモロコシの2012年度末の在庫量が8億6千万ブッシェルと過去15年で最少となることが見込まれています。アメリカの農家所得の伸びは絶好調で2011年の全農家の純益は前年比127%の1千億9千万ドルとしています。(円に換算できませんが、たぶん14.8兆円でしょうか)アメリカは農業が栄えているのです。その分、日本は搾り取られています。

 アメリカの一人勝ちなのでしょうか。デビット氏は「在庫減で心もとない中、人口増で世界のトウモロコシ需要は伸び続ける。作物価格が上昇し、農家所得が増えれば農地価格も続伸する仕組みだ」と説明しています。

 日本は全く逆です。農地の価格は下がり続け誰も農地には買い手が付かず農地は荒れて行きます。耕作放棄地だらけです。金をもらっても田畑はいらないという状況です。
 高い金でトウモロコシを買い続け、今の政策では日本で作物を作っても割りが合わないので生産が出来ないから、アメリカの言い値(相場)で価格が上がり続ける穀物を買い続け、貧乏国に転落するのです。民主党は、貧乏国へ向けての舵を切ったのですから、アメリカの一人勝ちは続きます。

 私がいつも言っている、民主党はアメリカに日本を売り渡している現実です。