“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

東北の復興の仕方②

2011年12月26日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
東北の復興するにあたって、以下のようなことを考えて復興に当たることが大切ではないかと思っています。東北の震災復興ではありますが、日本の政治経済の構造を根本から変えるような取り組みが行われることで今後の展望も見えるのではと考えています。そのために自分は何ができるかを考えたいと思います。

<2011年3.11震災を契機にして>
3.11東日本震災を契機として考えさせられていること。
日本の政治経済の仕組みに対する疑問、反省が表面化した。
人間としての幸せ、生きがいとは何か。人間らしく生きるとはどういうことか。
豊かさとは何か。
首都圏、都市と地方の格差はこのままでよいのか。
過疎化、地方自治体の崩壊をこのままにしてよいのか。

<世界的におきていること>
フクシマ原子力発電所の事故と原子力発電への疑問、ドイツ、イタリア原子力発電からの撤退決定
ウオール街の占拠、抗議行動への支持拡大
1%富裕層、99%の大衆、貧富の格差拡大、貧困問題への抗議
失業率の高止まり、金融機関幹部の高額所得者続出
カジノ経済に対する批判、金融工学への批判
EU財政危機。
チェニジア、エジプト、リビアの政権交代、民衆の抗議活動
イラクからの米軍撤退

<経済成長至上主義の問題点>
経済成長が国民生活向上に寄与する限り、肯定された考え方でした。現在のアメリカ、イギリス、日本の経済成長至上主義、新自由主義は国有企業の民営化、規制緩和、カジノ経済、金融資本の巨大化、社会保障制度の見直し・切り捨て、大企業優遇税制、富裕階層の教育充実(富裕層が権力を継続的に継承するための後継者作り制度)などを重点政策として徹底してきています。先進国では新自由主義経済が社会的な矛盾を拡大し一層深刻にしています。

失業者の増加、雇用の不安定化(非正規労働の創出)、社会保障費の削減、環境破壊、大気汚染、温暖化の放置、資源の収奪、1%富裕層による富の収奪、金融資本の巨大化、収奪、自由競争による格差拡大、宗教対立の発生と利用などが新自由主義の特徴となっています。2011年はその新自由主義に対する反撃、抗議活動が世界的に巻き起こりました。

<新自由主義の矛盾を改善、解決するための対策>
食料主権の確立と尊重、地域経済の重視、地域における生産と消費の仕組みづくり(循環)、地域、地方都市で生活できる経済構造の創出、再生可能エネルギーの創出と拡大、限られた資源の有効な活用、大量生産、大量消費社会の見直し、自給できる社会構造への努力、協同組合型組織の重視(利益至上主義経済からの転換)、交通と情報手段の発達を活用した地域社会の形成。
都市と都市の交流、相互理解促進、紛争の外交による解決、軍事力の削減、核兵器の廃絶。軍事費の削減と社会福祉費用の増加、少子高齢化対策、適正な人口構造を作ること。などが政治経済の重要課題だと思います。そのような経済運営を可能にする政治、政治構造を作り出す必要があります。



東北の復興の仕方①

2011年12月26日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
東北の復興の仕方

<2011年3.11震災を契機にして>
3.11東日本震災を契機として考えさせられていること。
日本の政治経済の仕組みに対する疑問、反省が表面化した。
人間としての幸せ、生きがいとは何か。人間らしく生きるとはどういうことか。
豊かさとは何か。
首都圏、都市と地方の格差はこのままでよいのか。
過疎化、地方自治体の崩壊をこのままにしてよいのか。

<世界的の動き>
フクシマ原子力発電所の事故と原子力発電への疑問、ドイツ、イタリア原子力発電からの撤退決定
ウオール街の占拠、抗議行動への支持拡大
1%富裕層、99%の大衆、貧富の格差拡大、貧困問題への抗議
失業率の高止まり、金融機関幹部の高額所得者続出
カジノ経済に対する批判、金融工学への批判
EU財政危機。
チェニジア、エジプト、リビアの政権交代、民衆の抗議活動
イラクからの米軍撤退

<政治の状況>
民主党、自民党による二大政党制は政策的同一化に陥り、矛盾の解決策が出てこない、出せない状況に来ています(学者の中には彼らには発想の転換ができないという人もいます)。その中でマスコミも含めて大政翼賛会的な動きが急速に強まっている。学者は御用学者を中心に国民からの批判が強まり、社会的役割を発揮できなくなっています。(蛸壺状態)

民主党、野田政権は閉塞状態の打開策を経済成長、自由貿易至上主義に求めています。それが、TPP交渉への参加などです。この経済成長至上主義は自公政権時代からの考え方であり、旧来の政策に回帰していること。その結果、規制緩和、自由競争至上主義、大企業の海外進出支援、大企業支援の法人税率の引き下げ、などが重点政策となっています(現時点の状態)。これは2009年総選挙時の国民の民主党に対する期待、願いとまったく反対の結果となりました。

その中で、3.11東日本大震災、フクシマ原発事故が発生して、政治経済の混乱に拍車がかかりました。3.11震災に直面して自分たちの生活、生き方はこのままでよいのかとの社会的な問いかけが巻き起こり、その対応策は2つに分かれています。1つは民主党自民党がとっている方向で今までの経済成長至上主義、規制緩和を一層促進することで乗り切ろうとするグループ。もう1つは今までの政治経済の仕組みを見直さなければならないとするグループ。そのどちらが今後の日本、世界経済・政治の矛盾を解決し主流となるかが問われています。

政治的には人々の不安、焦燥感の増大を利用して、名古屋市、大阪市、大阪府知事選挙などで起きた現象、「政治的独裁」を叫ぶ首長の出現、その首長を支持する層の勢いが増しています。生きるか死ぬか、勝つか負けるか(橋下が選挙時に叫んだこと)、豊かさと貧しさ、貧富の格差拡大を利用して自分より下の層、他者を攻撃することで精神的に満足する、溜飲を下げるような宣伝が出てきています。政治が都市と地方の格差拡大、その解決策を提示できないことへの苛立ちが増しています。そして、それらが「英雄、独裁者」の出現を望む待望論へとつながっています。しかし、世界史、日本史の教訓は独裁政治が必ず破綻し、国民を抑圧し不幸にし、克服こそが歴史の真実でした。今の日本経済、政治の閉塞感はその教訓を生かすか、再び過去の間違いを繰り返すかが問われているように思います。

大川小学校の悲劇

2011年12月26日 06時03分17秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、津波の被害にあった悲惨な小学校の話です。

 23日に女川町に用事があったので、少し回り道をして石巻市の大川小学校に寄ってきました。この小学校は、津波からの避難時に先生達の誘導ミスがあったのか多くの小学生が流されてしまいました。中国語をしゃべる取材チーム(たぶん台湾の人たち)や多くの方々が記念碑に向かってお祈りをしていました。

 クリスマスを迎えるにあたり、校舎の脇にクリスマスツリーが置かれていました。カメラを忘れたため写真は撮れませんでしたが、太陽光パネルが設置され夜には電飾がきれいに灯るような感じでした。

 本日の朝刊に記事が載っていました。津波で児童108人のうち70人が死亡し4人が行方不明となっています。遺族らは24日に思い思いの時間に訪れて亡き子をしのびました。二人の子を亡くした鈴木実穂さんは、長女と一緒にケーキを飾りつけて過ごした「いつものクリスマス」を思い出したそうです。長男の亡がらはまだ発見されていないそうです。「仙台のイルミネーションを見に行きたいとせがまれていたのに、かなえてあげられなかった」と悔やみ、今年は二人に色違いの携帯ゲーム機を供えたそうです。

 「あの日どんなに寒かったかと思うと、暖かい部屋にいる気になれない」と話し、「ツリーの光があるから暖かいね」と声をかけたそうです。