一昨年くらいから、JR北海道で列車火災、その他の事故が連続して発生しています。前社長は自殺する事態にもなっていました。今年に入ってからも毎週、事故報道がされるくらい危機的な状態です。JR北海道の企業体質は異常であると思ってはいましたが、このくらい事故が頻発すると関心がない人でも異常だと思わざるを得ないくらいの事態となっています。かつて、JR西日本がスピードの出しすぎ、死亡事故を起こし、裁判沙汰になり、遺族からも経営者が訴えられる事態がありました。
先日、NHK北海道で事故がなぜ続発するのかを、特別番組で取り上げ、報道していました。その番組を見て感じたこと。
第一に、年間で約4000件に上る、事故、トラブルが発生していて、その実態把握に振り回されて、原因の把握、対策が十分に行えない実態があると指摘されていました。
第二は、他のJR各社の事故、トラブルから学ぶことを行ってこなかった。との指摘がされていました。国鉄から地域単位のJR各社に分離される過程で、各社の独自性が出てきていることも関係しているのだと思います。
第三が、列車の整備部門が思い込みから、エンジン、部品製造会社の部本不良と思い込み、真の原因追求を行ってこなかった。その結果、同種のエンジントラブル、燃料漏れ、火災事故などが繰り返されたと指摘されています。
いずれにしても、大量に人員を輸送する公共交通機関であるJR北海道の事故、トラブルの続発は由々しき問題です。しかも、少なくても3年以上にわたる事故の原因が追究されずに、有効な対策が打てずに、営業をし続けているのは異常な事態です。
この番組では指摘がありませんでしたが、かつての国鉄民営化、分割のときに、優秀な技術者、国鉄労働者が思想差別を受けてJR北海道に雇用されず、清算事業団にまわされ、排除されたことが熟練技術者の減少、事故の続発につながっているとの指摘があります。北海道は当時の国鉄労組、動労の中心的な組織でもあり、活動家も多くいたようです。その活動家の多くは、職場の中心的な存在でもあり、技術面でも重要な役割を果たしていたのではないかと思います。中曽根、自民党政権が国鉄民営化を進めるために、国労、動労の解体を狙い、清算事業団を作り、労働者を分断したことがこのような事態を招くことになったとは驚きです。
「沈まぬ太陽」日本航空経営者の労組攻撃、死亡事故の発生、整備不良が頻発することが告発されました。その後、日本航空が、経営破たんをしました。公共交通機関、輸送の安全性確保と、職場の労働環境は非常に密接に連動していることを示しています。企業内労組で経営者の言いなり、人事部的な部署として労組をみなしての扱いが、結果として、輸送事故を誘発し、有効な対策を打てなくしているとしたら企業内の問題としてではなく、社会的な問題として顕在化させて、労組分断、思想攻撃などをやめさせる必要があると思います。
一昨年くらいから、JR北海道で列車火災、その他の事故が連続して発生しています。前社長は自殺する事態にもなっていました。今年に入ってからも毎週、事故報道がされるくらい危機的な状態です。JR北海道の企業体質は異常であると思ってはいましたが、このくらい事故が頻発すると関心がない人でも異常だと思わざるを得ないくらいの事態となっています。かつて、JR西日本がスピードの出しすぎ、死亡事故を起こし、裁判沙汰になり、遺族からも経営者が訴えられる事態がありました。
先日、NHK北海道で事故がなぜ続発するのかを、特別番組で取り上げ、報道していました。その番組を見て感じたこと。
第一に、年間で約4000件に上る、事故、トラブルが発生していて、その実態把握に振り回されて、原因の把握、対策が十分に行えない実態があると指摘されていました。
第二は、他のJR各社の事故、トラブルから学ぶことを行ってこなかった。との指摘がされていました。国鉄から地域単位のJR各社に分離される過程で、各社の独自性が出てきていることも関係しているのだと思います。
第三が、列車の整備部門が思い込みから、エンジン、部品製造会社の部品不良と思い込み、真の原因追求を行ってこなかった。その結果、同種のエンジントラブル、燃料漏れ、火災事故などが繰り返されたと指摘されています。しかも、最初のエンジン火災事故の部品がメーカーに返送され、紛失をしていたことも分かったようです。(自社の責任とは思っていない)
いずれにしても、大量に人員を輸送する公共交通機関であるJR北海道の事故、トラブルの続発は由々しき問題です。しかも、少なくても3年以上にわたる事故の原因が追究されずに、有効な対策が打てずに、営業をし続けているのは異常な事態です。
この番組では指摘がありませんでしたが、かつての国鉄民営化、分割のときに、優秀な技術者、国鉄労働者が思想差別を受けてJR北海道に雇用されず、清算事業団にまわされ、排除されたことが熟練技術者の減少、事故の続発につながっているとの指摘があります。北海道は当時の国鉄労組、動労の中心的な組織でもあり、活動家も多くいたようです。その活動家の多くは、職場の中心的な存在でもあり、技術面でも重要な役割を果たしていたのではないかと思います。中曽根、自民党政権が国鉄民営化を進めるために、国労、動労の解体を狙い、清算事業団を作り、労働者を分断したことがこのような事態を招くことになったとは驚きです。
「沈まぬ太陽」日本航空経営者の労組攻撃、死亡事故の発生、整備不良が頻発することが告発されました。その後、日本航空が、経営破たんをしました。公共交通機関、輸送の安全性確保と、職場の労働環境は非常に密接に連動していることを示しています。企業内労組で経営者の言いなり、人事部的な部署として労組をみなしての扱いが、結果として、輸送事故を誘発し、有効な対策を打てなくしているとしたら企業内の問題としてではなく、社会的な問題として顕在化させて、労組分断、思想攻撃などをやめさせる必要があると思います。