春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

映画 『ハルウララ』

2005年05月24日 | 日記
映画『ハルウララ』を観た。映画の好きな国会議員がつくっている「映画議員連盟」の主催。会場は憲政記念館講堂。
特別試写会ということで、上映前に忍成修吾、七海まい氏らの舞台挨拶があった。夕方、急に雨が降ったせいか、
観客は80人ぐらいだった。

ハルウララは、高知競馬に所属している牝馬で、走っても走っても負け続ける連戦連敗の馬。しかし、どんなに負け
続けても初勝利をめざして懸命に疾走する。あきらめず、へこたれず走り続けるハルウララ。その姿が、ある日、
全国紙で紹介された。「負けつづける馬」が一躍有名になったのである。ハルウララの人気はやがて不況で存続が危ぶ
まれていた高知競馬をも救うことになる。

天才騎手・武豊が騎乗しても勝てず、引退レースでも2位。最後まで勝利を飾ることができなかったハルウララだが、
多くの人に感動を与えた。負けても負けても走り続ける馬、それを支える調教師たち、馬と人間の愛情あふれる2時間の
ドラマだった。パンフレットには「この映画は、勝つことにのみ価値を求めがちな今の時代に、そればかりではない価値
があることを、そして諦めないで挑み続けることの素晴らしさを鮮やかに映し出している」と、書いてあった。

監督:森川時久(「次郎物語」など)、原作・脚本:中島丈博(「壬生義士伝」「牡丹と薔薇」など)、音楽:服部克久。
出演は、調教師・宗石大に渡瀬恒彦、厩務員に忍成修吾、宗石調教師の娘に七海まい(新人)、ほかに賀来千香子、竹中直人、
前田吟、ガッツ石松、田山涼成など個性派スターが脇を支えている。