春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

呉儀副首相のドタキャン

2005年05月25日 | 日記
中国の呉儀副首相が5月23日、小泉総理との会談を中止し、帰国した。理由は「緊急の公務」ということだったが、
翌24日、中国外務省の孔泉報道局長はこれを撤回し、小泉総理の靖国参拝継続発言が理由だったことを明らかにした。

小泉総理との会談は中国側の希望で設定された。また、この会談で小泉総理は中国側の要請に応えて、
中国人団体観光客へのビザ発給地域の拡大を表明する予定だった。それが突然のキャンセル、お詫びの一言もない。
「最低限の国際マナーに反する」と町村外相はコメントしたが、その通りである。

折から、中国を訪問中の武部勤自民党幹事長に対し、胡錦涛国家主席は小泉総理の靖国参拝を「目にしたくない動き」
として批判した。また、日中関係をビル建設にたとえ、「ひとつひとつレンガを積み上げなければできないが、一瞬にして
壊すことも可能だ」と言ったという。壊そうとしているのは日本だ、と言うのだ。一種の恫喝である。

仮に、小泉総理が靖国参拝を中止したとしよう。これで中国は黙るのか。そうではない。「靖国カード」が使えなくなった
ら次の手を考える。中国とはそういう国なのだ。

その中国がいま困っている。靖国で揺さぶりをかけても日本側の対応が毅然としている。かつてのようにODAで処理と
いう具合にはいかないのだ。オリンピックを控え、悲鳴を上げそうなのは中国である。だからここは国民が一体となって
踏ん張らなければならない。