西友のお肉売り場で「涼しいから焼肉にしようか?もやしも買ったし・・」と妻が言うから「そうね~量の少ない奴にしたら」
手っ取り早く味付き牛カルビを籠に入れて・・普段でも3%引きなのに5%だと何でも今日買わなければ損みたいな感覚が二人に共通している悪い点かも知れません。
手料理と違い、素早く卓上ガスコンロを用意して火の通りの遅いニンニク、昼間の残りのトウモロコシ、焼きおにぎりも鍋の縁に投入、もやしや適当に切った玉葱を先に入れて火にかけて、それらを炒めてから味の付いたカルビ肉を並べてと、いつものように妻の鍋の仕切りは誠にスムースで手慣れたものです。
次々焼きあがるカルビ肉を「お父さん、もうお肉焼けたよ、食べて食べて」と今日は涼しくて鍋の熱さも気にならないので、野菜に肉を絡めて次々に頬張る私です・・
昨日迄ならノンアルビールなのですが、今日は梅酒のロック(と言えばカッコ良いのですが、細かい氷にパック入りの梅酒を注いだだけの代物・・梅酒でもワインでも、ノンアルビールでも、何でもOK、呑んベーでないのが幸い、食べる方に興味がある食いしん坊・・・という訳で買って来たカルビ肉は野菜と共に見事に完食です。
それもこれも、つかの間の涼しい秋来訪のお蔭なのです。
涼しいので窓も閉めて今日は部屋を真っ暗にして、6畳、4畳半、夫々の部屋で・・オヤスミナサイ
いつもの通り夜中にトイレに起きました、小用を足してフッと足元を見ると「ギョッ、ゴキブリ!灯りの下で真っ黒な大きなゴキがジッと動かない、しゃがんでトイレスリッパを右手に振り上げたいのですが、ここは狭い個室です・・やおらスリッパをゴキに近づけると、次の瞬間、素早く動くのを確認する間も無く逃げて・・姿が見えないけどここはトイレです、ゴキも遠くへは逃げられる筈が無い、そう判断した私、眠気と一杯の梅酒の酔いのなか、目を見開いて、四角いトイレの中を右、左と不意に飛び出しては瞬時に消える奴を・・ついにトイレットペーパーを丸めた凶器で「ウっむう・・」と捕まえた私に会心の笑みが・・(人が見たら、何とも滑稽な捕り物に見えたでしょうに・・)
ゴキブリ?ペーパーの中で傷を負った奴は、私が更に念入りに潰してからトイレの水に流せば、渦に巻かれながら暫らく水面上をグルグル回って浮いていましたが、やがてトイレの穴深くペーパー諸共下方へ流れ去ったのであります。その間ホンの二三分だと思いますが・・
暗い部屋の布団の中に戻った私ですが、暗闇の中で鼻が詰って何度も枕元のティッシュで鼻をかみます、口で息をするので喉もカラカラいがらっぽく苦しい状況が続きます・・
いつもですと傍らのテーブルの上の茶碗に水を入れておいて、夜中でも水分補給が出来るのですが、涼しい今夜は寝しなに用意してはおりません。「シマッタ!??・・」そのまま寝ようとしたのですが喉は益々乾いて呼吸困難になります。
やがて暗闇の中、重い2ℓ入りのペットボトルと伏せて置いて有った茶碗を持って台所へ・・
慎重にペットボトルを傾けて茶碗に水を満たすと一気に水を飲んで、やっと一息・・その儘布団に潜り込んで・・オヤスミナサイ
朝ストレッチしながら茶碗2杯の水を飲んでます。暗闇で小さな茶碗に水を入れる作業?で水が溢れて畳が大洪水になった事があります。
夜が明けましたが、何故か今朝は7時を回っても妻が起きて来た気配は有りません。いつもなら6時にはごとごと音をさせて・・「ア~今日も何時もと変わらないな~」と安心する私なのですが・・・
7時15分、起きて来た妻の今朝の第一声「お父さんが来中に何度もガタガタ煩くて・・全然寝られなかった・・」
自身では慎重に物音を立てずに動いた心算なのですが・・
朝食を食べながら「ゴメン、夜中に喉が渇いて渇いて仕方無かったんだ・・焼肉のせいじゃない・・」「あたしもそう・・・」「それにトイレにゴキブリがいて、デカい奴、捕まえたけど・・」この夏何回かお目に掛かった大きなゴキを退治して妻も満足のようです。
喉の渇きの原因はどうやらハッキリしました。味付きカルビ焼肉はもやしタップリで完璧に旨かったのですが、久し振りの年寄りには少し刺激が強かったのかも知れません・・然し妻が私に文句を言ったので私はホッとしたのです。
心の中で「マダマダ当分妻に頼れそう・・お互いもう少し普通に生きていけそうだ」と
ベランダから「お父さん、漏斗こちらへ向けて置かないで躓くじゃない・・」「ハイハイ解りました・・」素直な私です。
確かに漏斗は妻の職場に筒先が剥いていました。 これでOKです。