「空中庭園」

2005年日本映画。

仮面家族の崩壊と再生の物語。
名作「岸辺のアルバム」の現代版かも。。。

小泉今日子演じる母親の言う「隠し事のない家族」
そんなのあるわけない。。。

凄みのあるキョンキョンの仕事ぶりに敬服。
いつのまにか可愛いだけの女優さんじゃなくなってた。

監督の映像観も面白かった。
とにかくカメラが回る。。。
空と大地が回り、円卓が回り、観覧車が回り、回転ベッドが回り、、、いろんな物が回る映像。
この作品発表直前に覚醒剤所持で逮捕された監督。
まあ、、、いろいろ無関係ではないであろう映像（苦笑）


この作品の「叫び」は沢山の人が共感できるでしょう。
世の中は叫びたいことだらけ、、、
でも、なかなか叫ぶ事が出来ない現実。。。


「思い込みが大事なものを見えなくしている」

「ホントに大事なものは墓場まで持って行くでしょ」

名台詞のオンパレードです。。。。




http://www.youtube.com/watch?v=q_XmX_tPkiM
予告編。


11.11.09

「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」

2010年日本映画。
抑圧された3人の男女の青春群像ロードムービー。

安○サクラ、柄○佑、新○浩文、、、
今もっとも日本映画に重要な若い役者が勢揃い。。。
不細工な脇役こそ日本映画界の至宝ですな。。。

それにしてもこの作品、、、2世絡みの関係者が多い。
親兄弟の七光りでダメダメなら話にもならないけど、、、
彼ら彼女らは優秀です。。。

柄本氏は親子共演。
監督もサラブレッド。
安藤嬢もサラブレッド。
宮崎氏も妹に負けず頑張ってます。


ちなみに「劇伴」が個人的にピンときて調べてみたら、、、
納得の経歴の人でした。。。
そういうのってやっぱりYeahな音に表れてますなあ。


エンディングの岡林氏のカバーの使い方もお見事でした。。。
「私達の望むものは生きる苦しみではなく
私達の望むものは生きる喜びなのだ」


救われない青春の1本。




http://www.youtube.com/watch?v=TTvYzjd7oew
予告編。


11.11.04

「エグザム」

2010年イギリス映画。

ある会社の採用試験。最終選考で密室に集められる男女８人。
緊張のみなぎる空間、せまりくるタイムリミット。協力する者、疑心暗鬼にかられ逸脱した行動をとりはじめる者。。。。てな低予算スリラー。

密室劇好きにはたまらんよね。。。
「 es」や「実験室KR-13」を思い出させる。。。
でも、、、結末は、、、あらら、、、そうきたか！って感じですが、、、
個人的にはいまいちの結末でした。。。


やっぱり人間の猜疑心や探り合いは第三者の目から観てると面白いよね。
映画だけでなく現実も、、、ね。。。。。





http://www.youtube.com/watch?v=fFNUijcwHbg
予告編。



11.11.04

「鉄男 THE BULLET MAN」

2010年日本映画。
日本制作だが全編英語で日本語字幕入り。
「怒り」で鉄人間へと変貌する男のアクションサスペンス。


この監督さんの「入れ込み」は大したもんです。
監督、原作、脚本、美術、撮影、、、そして出演、、、

そんなに予算も無いと想像できるんだけど
それを「気合い」で払拭する創りに感銘しました。
やっぱり「物」を創るってことは「想い」が大事だよな。。。

小さい事はともかく、、、気合いに満ちた1本。
見習うべき事多し！





http://www.youtube.com/watch?v=87CCa0vXxn8
予告編。


11.11.04

「フリック」

2005年日本映画。

香川○之主演の刑事もの。。。

とは言っても、、、普通にサスペンスとか推理ものとかとはかなり違うイメージ。
現実と幻想が交互に交差する創り、、、
観てるうちにだんだん何が現実で何が幻想か解らなくなる。

役者が誰だか解らないくらいの超俯瞰撮り。
横へスライドして、、、さらに何度もそれを繰り返す手法。
アタマがおかしくなりそうだ。。。

まあ、、それが監督の意図でありこの映画の醍醐味なんだろうね。


世の中も己も混沌としてる人にはピッタリの1本。
でも、、、ハマりすぎると、、、
現実に戻ってこれなくなるかもしれないので
要注意！！！

あ、、、キャストクレジットに懐かしい知人の名を見つけた。
健在でなにより！！！

あ、、故高田渡もちょい役で出てます。
しかもエンディング歌ってます！！！





http://www.youtube.com/watch?v=dArOtb5V4Nc
残念ながら、、、予告編見つかりませんでした。。。。
なので、、、高田さんの歌でも、、、、



11.11.04