『回転木馬のデッド・ヒート』村上 春樹著
~はじめに~で、「ここに収められた文章を小説と呼ぶことについて、僕にはいささかの抵抗がある。もっとはっきり言えば、これは正確な意味での小説ではない。」と述べています。 そして作者である村上春樹は本作を小説ではなくスケッチと称していました。
それぞれの「スケッチ」は実体験なのか、実在する人物(作者は人の話を聞くのが好きなのだとか・・・)は?と興味をそそられるのはこの作品が「短々編?」だから?
作者は、回転木馬(メリー・ゴーラウンド)を例えに、定まった場所を定まった速度で巡回しているだけで、何処にも行かないし、降りることも乗り換えることもできない。誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。~~~それでも回転木馬の上で仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげているように見える。 そんな風に言っています。 だから?小説と言わずにスケッチと言っているのかな(。´・ω・)?
このスケッチが何かの作品に取り入れられているのかも知れませんね。
村上春樹に初めましての「本(作品)」がこの本だったので、これは長編ものを読まなくっちゃ!です📚