2025年2月 1本目 Total-5本 扇町キネマにて・・・
『本を綴る』
小説を書けなくなった作家(一ノ関哲弘)は全国の本屋を巡りながら、書評や本屋についてのコラムを書く仕事をしているのですが、その原因となる「悲哀の廃村」が劇中ついて回ります。 ある日、那須の図書館司書・沙夜から森の中の本屋に誘われた哲弘は、古書に挟まれたまま届けられずにいた恋文を発見、宛先の人物に渡すため京都へと向かい人や本屋さんとの巡り会いの旅が始まります。
京都では学生時代の仲間が店長をする書店を訪ね、例の恋文の主を知ることができたのですが故人になっておられることを知り・・・
でもそれでは終わりませんでした。
書店の店主に教えられた孫さん(花)が継いでいる料理屋さんを訪ね、店の壁を飾っていた写真に目がとまり・・・
花が婚約者を事故で亡くし前に進めないことを知ります。
ある日、写真にあった場所への切符を郵便受けに入れる哲弘。 花は切符を手にずっと行けずにいた場所へと一歩踏み出しました。 そしてお墓参りで出会ったのは婚約者が助けた女の子と母親。 その姿を見て思い切り涙を流し母娘との会話で心の錘?みたいなものから解放されたようでした。
一方哲弘は港の移動図書館で結城と出会い、BARを経営していてそこで書店も併設していることを聞き訪ねて行くのでした。
そこで目にしたのが「悲哀の廃村」。 これを書いたことで、関係者の人生を変えてしまったという後悔で小説を書けずにいるのです。
しかもこの本を持ち込んだのが、自分に手紙を送りつけてきた人物の息子だったと知り探し訪ねます。 その人物が漁師の仕事の合間に手伝いをする旅館で、父親からの手紙を見せ許しを請います。 息子の言葉は意外なもので「自分はあの本で新しい道へ進むことができた」「父は怒りぶつける場所が欲しかっただけだった、忘れることだ」と言い、手紙を持ち去りました。
このあと哲弘は、店を終うという本屋さん数軒から本を引き取り、車で「移動本屋」を始め小説を発表、絵本まで📚
彼も、花と同様に一歩踏み出したのですね。
行ってみたくなるような本屋さんばかりが登場📚
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- 宮脇書店本店(香川県高松市)
- ブックカフェバー「半空 なかぞら」(香川県)
- 本屋ルヌガンガ(香川県)
- 那須塩原市図書館みるる(栃木県那須塩原市)
- 恵文社(京都市)
- 高松市中央図書館「ララ号2号」(香川県)
- bullock books(栃木県矢板市)
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