




ブラザーのSincereの修理を承りました。
コンパクトミシンですので、パワーも耐久性も本格的にソーイングをやる方には物足りないミシンですが、このデザインは良いアイデアで、好きなミシンの一つです。
点検しますと、上糸が一部外れた状態で何度も無理に動かした事が原因で針と下の釜のタイミングが狂ってしまい、釜の剣先が上糸をすくわなく成って縫えなく成っていたようです。

外装の取り外しは裏面のビス5本を抜いて簡単に外せます。

簡単に外せると言っても素人がやっちゃいけません。


針棒の高さが変わって狂っちゃったのか?下釜の軸が狂ったのか?
判断の難しい所ですが、今回は両方狂っていました。
左の写真のビスを緩め、ほんの少し針棒を下げまして、右の写真の釜軸のビスを2本緩めて、釜を少し進めてタイミングを合わせました。

これで問題なく縫えるように成りました。

上の天秤軸に糸がガッチリ絡み付いていましたので、少しずつ逆回ししながら全部綺麗に取り除きました。
これでばっちり蘇りましたが、無理な使い方をすればまたタイミングが狂ってしまいます。
ミシンの異常を感じた時は、面倒でも一度上も下も糸を完全に外して糸の掛け直しをいたしましょう。
無理に動かすと故障が大きく成っちゃいますよ。
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