
『三匹のおっさん』の有川浩さんの、ジャンル的には恋愛小説に成るのでしょうか?
県庁おもてなし課と言うのは、有川さんの出身地の高知県に実際に有る課だそうです。
物語は県の観光振興の為に、県庁に新設されたおもてなし課のグズグズのお役所仕事から始まります。
県出身の著名人に観光大使を依頼して、依頼しただけで一月経っても名刺も送らないとか、やっと名刺を送っても送りっぱなしでどういう風に名刺を使うか?説明も無いとか・・・
お役所仕事の描写に苦笑いしてしまいます。
そう言う、お役所仕事じゃダメなんだと、民間感覚を持てと、地元出身の小説家のアドバイス、叱咤激励でおもてなし課の意識が変わっていくさまが面白い。
おもてなし課の職員の意識が変わり、計画が出来上がり上にあげた時に、
上はお役所感覚のままですから、グズグズと許可が下りて来なくて、「ったくもう、お役所仕事なんだから!」と、同じ役所のおもてなし課の人間が怒っていたりするのも面白い。
ノンフィクションでは無いけれど、現実をモデルにしている。
面白い小説でお勧めですよ。