数年前にコンピューターミシンをご購入いただいたお客様から「知人から貰ったミシンを診て欲しい。」と依頼が有りました。
シンガー日鋼の時のミシンですから20年以上前のミシンですが、知人の方は買ったけどあまり使っていなかったのか?使用感が殆どありません。
はずみ車が固くて動きませんが、使っていないミシンにはよく有る事でバラシて注油すればすぐに直るだろう?とお預かりしました。
思った通り、注油してはずみ車をこじっていたらすぐに動くように成りました。
これで完了・・・
と思ったのですが、速度コントロールが効きません。
一番ゆっくりの位置に合わせても、一番はやい速度で回ります。
古く成るとこのスライドボリュームが効きにくくなって、回転が安定しなくなる事は有りますが、このミシンは安定してはやい。(笑)
スライドボリュームを交換すれば直ると思いますので、メーカーさんに問い合わせてみましたが、流石に古いミシンですので部品供給は終了してて在庫も無いという事でした。
まぁ、そうだろうなとは思いましたが・・・
無いものは仕方がない、無いなら部品そのもの直すしかない。
ハンダ付けされてましたので、バラすには一度このハンダを取らないと・・・
ハンダごてで溶かしながらハンダを吸い取ります。
ハンダを除去した後に爪を四本起こして開けてみました。
外した時にずれたのかもしれませんが矢印の金具が変なところに付いてました。
接点洗浄剤で念のために掃除して・・・
ずれていたと思しき金具を正常な位置に戻して・・・
組み立て直してハンダ付けして仮組して動作確認。
シンガー フィットライン6300
正常に速度コントロールが出来るように成りました。
良かった~♪
これでちゃんと修理代がいただけます!(^^)!