昨日の夕方ですが、薄暗く成り始めた4時過ぎに「ネットで買ったミシンですけど全然使えなくてちょっと見て欲しいのですが~」と電話が有りました。
片道40分掛るし雪降ってるし・・・
ちょっと嫌でしたが出掛けてきました。
行って見てがっかり(。´-д-)・・・
の、このミシンです。
「これは買っちゃいけないミシンですよ。」ってまずはお伝えしましたが、ネット通販サイトで「ミシン」を検索すると色違いでこれと同じのがずら~~~~~っ!と出てきます(-_-メ)
「これいくらでした?」とお尋ねしましたら「9000円!」だと!
これで9000円はぼったくりじゃね?
縫えないのは糸掛けを間違えてるだけか?と、思いましたが違いました。
針が裏返しに付いてたので直しましたが、下糸が上がって来なくて縫えません。
針板を開けて見ましたら釜タイミングが狂ってて、これじゃ縫えません。
買ったばかりだったろうに酷い話です。
買うお客様も悪いのですが、こんなのを作るメーカーが悪いし、売ってるやつはもっと悪い。
こんなのを買ってしまった事をお客様、後悔しておられました。
「中古のミシン有りませんか?」って事で、かなり美品のジャノメのエポルクと同型のが有りましたので、それを契約して頂きました。
まぁ・・・
エポルクもそれほど良いミシンとは私は思って無いのですが・・・
これよりは100倍は良いミシンですから・・・
このミシンを使う予定だったのは小学生のお嬢さんです。
お嬢さんの誕生日プレゼントのリクエストがミシンだったので買われたのだとか・・・
誕生日のプレゼントが縫えないミシンじゃがっかりですな。
ネットで検索するとこれらのミシンは「子供用ミシン」とかで出てきます。
子供用ミシンって何ですか?
モーターは小さくてパワーは有りませんが、タイミングが狂っていないこのミシンで繕い物している方も居ります。
私らに言わせればおもちゃですが、機構は間違いなくミシンです。
針は本物のミシンと同じですので指に当てたりしたらケガします。
子供用の玩具として売るなら、針もプラスチックで先の丸いので無きゃいけないのではないでしょうか?
料理に興味を持った子供に切れない包丁与えて何に成る?
切れる包丁より切れ味の落ちた鈍ら包丁の方が危ないって!
ミシンも、与えるなら子供の時から本物のちゃんとしたミシンを与えて欲しいと思います。
姉が小学生の時に買って貰ったのも、今の価格に換算したら20万円以上のミシンでした。
壊れる事も無く嫁入り道具にそのまま持って行きましたから・・・
なので、本当はエポルク同型の中古より、もっと良いミシンの新品をプレゼントに買っていただきたいのですが・・・
まぁ、でも、小学生のお子さんが誕生日のプレゼントに「ミシンが欲しい!」って言って頂けたのは嬉しい限りです。
中々売れないし、ミシン使っているのはおばあちゃんばっかりってイメージ無くは無いですが・・・
最近、二十代から三十代ぐらいの若い方からの修理依頼も少なく無いです。
ミシン屋じゃジリ貧かな?って思わなくも無いですが、無くなったら困るというか、無くなっちゃいけない仕事なんじゃ無いか?
ミシン屋って・・・(#^.^#)