tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

初風炉の茶事~続き~1

2011-05-01 19:04:36 | 茶の湯
お茶事では、四つ碗の蓋を同時に取り、合わせて折敷の隣に置きます。そして、味噌汁や一文字のご飯を頂いていると、亭主が燗鍋と引盃を持ち出し酒を勧めてくれます。


これでお造りがやっと食べたれます。

盃台から引盃を取るのにも約束があります。覚えて置くと「イザ」という時に役に立ちます。

正客からお酒を注ぎながら一巡すると亭主は退席して、今度は、飯器にご飯をたくさん入れて持って来ます。客はそのご飯を均等に自分の飯碗に取ります。



紛らわしいのは、料理屋さんの看板にある「会席料理」と「懐石料理」との違いです。

遥か昔、禅寺の修行僧たちはお腹が空くと石を温めて、これを布に包んで懐に入れて空腹をしのいだと云われております。(これを温石というそうです)利休さんがこの事をヒントに茶懐石料理として確立て以来、その作法は今も変わること無く連綿と続いております。

茶席で出す「懐石料理」は一時の空腹しのぎの軽い料理で、お茶を美味しく頂くための腹慣らしといった程度であり、または、お客様に「熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに」という、おもてなしの心を料理に込めてそう呼んだという説もあります。

お茶事はまだまだ続きます。
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