を一緒に考えませんか!というお誘いがありました。

伊賀市旧上野市街地を走る「コミュニティバスしらさぎ号」
in上野産業会館前にて(伊賀市内の自治体運営コミュバスのHPより)
活性化のための課題って次から次と襲ってきます。
そういう時にタイムリーな記事が載るもんですね。
毎日新聞にて『クルマ高齢化社会(中):くらしナビ』、こんな記事を見つけました。(Web記事は時間が経つと削除される場合がありますので、再掲しておきます。)
コミュニティバス(行政主導のバス運行ですが、利用者増にはつながっていません。本当に大切なのは「生活者の足」になっているのかどうか・・・ということかもしれません。)
【クルマ高齢社会:第6部・命を守るために/中 免許返納へ、バス充実
通院や買い物などの高齢者の生活を支える「上限200円バス」
◇格安運賃、市が後押し 交通空白地域を解消
車の運転をやめたくてもやめられない高齢ドライバーは少なくない。バスや鉄道などの公共交通網が乏しい地方では、車がなければ、買い物や病院に行けず、生活に大きな支障が出るからだ。
「返納すると、代わりの交通機関がない。不便である」。警察庁が05年に実施した「高齢者の交通事故防止に関するアンケート」で、運転免許を返納しない理由を尋ねた(複数回答可)ところ、こう回答した人がほぼ半数の46%に達した。
そんな中、お年寄りが無理に車のハンドルを握らなくてもすむよう、路線バスの充実をまちづくりの中核に位置づけ、成果をあげつつある自治体がある。
*
「200円バスが走っていなかったら、運転はやめられなかったね」。京都府京丹後市の中心部から約10キロ離れた農村地帯に住む男性(83)は話した。
男性は昨年7月、車を手放した。他県に住む娘から再三、運転をやめるように言われ、「事故で人の命を奪ってしまっては、償いきれない」と決意した。
市内には、どこまで乗っても運賃の上限が200円という路線バスが走っている。病院に行くのも、買い物に行くのも、レジャーで出かけるのも往復で400円。「年金生活だから、運賃が安いのは助かる。バスに乗ると、これまでとは違った世界が見える。ゆっくり風景を楽しむことができる。迷いはあったが、今はやめてよかったと思っている」。男性は笑顔を見せた。
京丹後市は04年、京都府北部の丹後地域の6町が合併して誕生した。約500平方キロの広大な面積に、人口は約6万2,000人。65歳以上の割合を示す高齢化率(05年国勢調査)は28%で、全国平均(20%)を大きく上回る。
市内を縦横に走る路線バスが最大の交通網だが、以前は「10便中7~8便が乗客ゼロで、空気を運んでいるという路線もあった」(京丹後市市民課)。乗客が少ないため運賃を上げると、乗客が減る。赤字に耐えかね路線を廃止すると、さらに乗客が減るという多くの自治体が陥る悪循環に直面していた。
ここで市は発想を転換する。「700円で2人の利用より、200円で7人の利用を」。路線バスを運行する丹海バスに協力を求め、06年10月から市と同社が共同運行する「上限200円バス」が実現した。
最長路線の料金は1,150円から200円に。バス停や便数の増設、ノンステップバスの導入で誰もが使いやすいバスを目指した。
利用者は急増した。2年目の利用者はこれまでの1.7倍の30万3,000人。運賃収入は330万円増の約4,900万円。市の補助金は約7,800万円で、以前より約900万円減った。
*
市は昨年10月、バス路線がない同市網野町浅茂川地区の老人会を対象にアンケートを行った。運転免許を持っている41人に、免許返納の有無を尋ねたところ、「返納したい」と答えたのは12人。「返納しない」は約6割の24人だった。このうち、17人は自分の車だけが移動手段だった。バス事業を担当する同市市民課の野木秀康主任は「免許を返納したくても返納できない高齢者が多いのでは」と推測する。
同時期に浅茂川地区などにバス路線を延長し、4,000人分の交通空白地を解消した。老人会「浅茂川浦島会」の池部貞夫会長(74)は「車は長く運転したいが、いずれは運転ができなくなる時が来る」と、5年ぶりのバスの復活を喜ぶ。市は残る7,000人の交通空白地の解消のほか、バス料金の割引制度などを検討している。
中山泰市長は「高齢者や子供たちはバスがなければ生活できない。車の運転が難しくなった人にバスを利用してもらうことで高齢者の事故防止にもつなげたい」と話している。
◇「返納」で特典制度も 都道府県で温度差
警察庁によると、08年に運転免許を自主的に返納した人は前年の約1.5倍で、過去最高の2万9,150人(前年比9,693人増)に上った。そのうち、96%が65歳以上の高齢ドライバーだった。
都道府県で返納に取り組む姿勢に温度差があり、返納者が100人未満のところが6県あった。一方、最も伸び率が高かった宮崎県は前年比11.3倍の1,019人。そのうち、1,001人が高齢者だ。今年も1月だけで100人に上っている。同県警が昨年4月から実施した「高齢者運転免許証返納メリット制度」が功を奏したとみられる。
制度は、免許を返納した高齢者に同県警独自の「返納カード」を配布。カードを提示すると、さまざまな特典がある。県内の129団体・業者の協力を得て、▽バスの高齢者用定期券の半額(1回限り)▽信金や信組の定期預金金利0.1%上乗せ▽ホテル・旅館の宿泊費、温泉入浴料、飲食料金などの割引▽電動車いす購入の際に車体カバーのサービス--などを実施している。
しかし、課題もある。返納者は都市部に集中する傾向があり、同県警交通企画課は「山間部や農村部では『公共交通機関がないので、無理してでも車に乗りたい』という声がある」と話している。】
コミュニティバスと伊賀鉄道、そして地域資源、この三つをうまく組み合わせると「カッセイカ」も夢ではなくなるかもしれませんねぇ・・・
去る1月25日に開催された「中心市街地活性化を考えるフォーラム」での
『コミュニティバスにもっと乗ろうよ!』分科会より
追記(3.19.9:00)
クルマ高齢社会:第6部・命を守るために/下 逆風、揺れる「もみじ」

伊賀市旧上野市街地を走る「コミュニティバスしらさぎ号」
in上野産業会館前にて(伊賀市内の自治体運営コミュバスのHPより)
活性化のための課題って次から次と襲ってきます。
そういう時にタイムリーな記事が載るもんですね。
毎日新聞にて『クルマ高齢化社会(中):くらしナビ』、こんな記事を見つけました。(Web記事は時間が経つと削除される場合がありますので、再掲しておきます。)
コミュニティバス(行政主導のバス運行ですが、利用者増にはつながっていません。本当に大切なのは「生活者の足」になっているのかどうか・・・ということかもしれません。)
【クルマ高齢社会:第6部・命を守るために/中 免許返納へ、バス充実
通院や買い物などの高齢者の生活を支える「上限200円バス」
◇格安運賃、市が後押し 交通空白地域を解消
車の運転をやめたくてもやめられない高齢ドライバーは少なくない。バスや鉄道などの公共交通網が乏しい地方では、車がなければ、買い物や病院に行けず、生活に大きな支障が出るからだ。
「返納すると、代わりの交通機関がない。不便である」。警察庁が05年に実施した「高齢者の交通事故防止に関するアンケート」で、運転免許を返納しない理由を尋ねた(複数回答可)ところ、こう回答した人がほぼ半数の46%に達した。
そんな中、お年寄りが無理に車のハンドルを握らなくてもすむよう、路線バスの充実をまちづくりの中核に位置づけ、成果をあげつつある自治体がある。
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「200円バスが走っていなかったら、運転はやめられなかったね」。京都府京丹後市の中心部から約10キロ離れた農村地帯に住む男性(83)は話した。
男性は昨年7月、車を手放した。他県に住む娘から再三、運転をやめるように言われ、「事故で人の命を奪ってしまっては、償いきれない」と決意した。
市内には、どこまで乗っても運賃の上限が200円という路線バスが走っている。病院に行くのも、買い物に行くのも、レジャーで出かけるのも往復で400円。「年金生活だから、運賃が安いのは助かる。バスに乗ると、これまでとは違った世界が見える。ゆっくり風景を楽しむことができる。迷いはあったが、今はやめてよかったと思っている」。男性は笑顔を見せた。
京丹後市は04年、京都府北部の丹後地域の6町が合併して誕生した。約500平方キロの広大な面積に、人口は約6万2,000人。65歳以上の割合を示す高齢化率(05年国勢調査)は28%で、全国平均(20%)を大きく上回る。
市内を縦横に走る路線バスが最大の交通網だが、以前は「10便中7~8便が乗客ゼロで、空気を運んでいるという路線もあった」(京丹後市市民課)。乗客が少ないため運賃を上げると、乗客が減る。赤字に耐えかね路線を廃止すると、さらに乗客が減るという多くの自治体が陥る悪循環に直面していた。
ここで市は発想を転換する。「700円で2人の利用より、200円で7人の利用を」。路線バスを運行する丹海バスに協力を求め、06年10月から市と同社が共同運行する「上限200円バス」が実現した。
最長路線の料金は1,150円から200円に。バス停や便数の増設、ノンステップバスの導入で誰もが使いやすいバスを目指した。
利用者は急増した。2年目の利用者はこれまでの1.7倍の30万3,000人。運賃収入は330万円増の約4,900万円。市の補助金は約7,800万円で、以前より約900万円減った。
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市は昨年10月、バス路線がない同市網野町浅茂川地区の老人会を対象にアンケートを行った。運転免許を持っている41人に、免許返納の有無を尋ねたところ、「返納したい」と答えたのは12人。「返納しない」は約6割の24人だった。このうち、17人は自分の車だけが移動手段だった。バス事業を担当する同市市民課の野木秀康主任は「免許を返納したくても返納できない高齢者が多いのでは」と推測する。
同時期に浅茂川地区などにバス路線を延長し、4,000人分の交通空白地を解消した。老人会「浅茂川浦島会」の池部貞夫会長(74)は「車は長く運転したいが、いずれは運転ができなくなる時が来る」と、5年ぶりのバスの復活を喜ぶ。市は残る7,000人の交通空白地の解消のほか、バス料金の割引制度などを検討している。
中山泰市長は「高齢者や子供たちはバスがなければ生活できない。車の運転が難しくなった人にバスを利用してもらうことで高齢者の事故防止にもつなげたい」と話している。
◇「返納」で特典制度も 都道府県で温度差
警察庁によると、08年に運転免許を自主的に返納した人は前年の約1.5倍で、過去最高の2万9,150人(前年比9,693人増)に上った。そのうち、96%が65歳以上の高齢ドライバーだった。
都道府県で返納に取り組む姿勢に温度差があり、返納者が100人未満のところが6県あった。一方、最も伸び率が高かった宮崎県は前年比11.3倍の1,019人。そのうち、1,001人が高齢者だ。今年も1月だけで100人に上っている。同県警が昨年4月から実施した「高齢者運転免許証返納メリット制度」が功を奏したとみられる。
制度は、免許を返納した高齢者に同県警独自の「返納カード」を配布。カードを提示すると、さまざまな特典がある。県内の129団体・業者の協力を得て、▽バスの高齢者用定期券の半額(1回限り)▽信金や信組の定期預金金利0.1%上乗せ▽ホテル・旅館の宿泊費、温泉入浴料、飲食料金などの割引▽電動車いす購入の際に車体カバーのサービス--などを実施している。
しかし、課題もある。返納者は都市部に集中する傾向があり、同県警交通企画課は「山間部や農村部では『公共交通機関がないので、無理してでも車に乗りたい』という声がある」と話している。】
コミュニティバスと伊賀鉄道、そして地域資源、この三つをうまく組み合わせると「カッセイカ」も夢ではなくなるかもしれませんねぇ・・・
去る1月25日に開催された「中心市街地活性化を考えるフォーラム」での
『コミュニティバスにもっと乗ろうよ!』分科会より
追記(3.19.9:00)
クルマ高齢社会:第6部・命を守るために/下 逆風、揺れる「もみじ」