伊賀上野が元気になればいいなあ!

上野の城下町、どうなっていくんだろう、、、見守る元気はないけれど、静かに生きていこうと思う(笑)。

遠くの話? 身近な話?

2010-12-10 06:56:13 | 町づくりって楽しいかも!
「フードデザート」という言葉を知人から教えてもらいました・・・その時は、はっきりと理解できず結局ネット散策と相成りました。


参考記事:読売Web「買い物難民」

以下、抜粋


【フードデザート(Food deserts)とは、直訳すれば「食の砂漠」。
「安価で良質な生鮮食料品を購入することが困難エリア」と定義されているようです。

フードデザート問題研究チームによれば、
・イギリスでは郊外のスーパーストアに通えないできないダウンタウンの貧困層は、都心に残存する、値段が高く、かつ野菜やフルーツなどの生鮮品の品揃えが極端に悪い雑貨店での買い物を強いられています。

・彼らの貧しい食糧事情が、ガンなどの疾患の発生率増加の主要因であると指摘する研究報告が多数見られます。

・一方、アメリカではフードデザートエリアにジャンクフード店が入り込み,肥満問題が発生しています、とか。

NHKの『特報首都圏』では、こんなふうに取り上げていたようです。

『“スーパーに通えない”』2009年7月10日(金)放送
・今、日々の買い物に困る“買い物難民”と呼ばれる高齢者が都心住宅地やニュータウンで急増している。大店法の廃止で大型店の郊外進出が加速。市街地の商店はこの10年で4割減少し、さらに消費不振で中小スーパーの撤退が追い打ちとなり、買い物空白地帯が都市部で広がっている。こうした地域の高齢者にとってはまさに死活問題。片道30分の山道を自転車で買い物に行く老夫婦や、車の運転が危険と承知しながらも出掛けざるをえない人もいて「スーパーに行くのも命がけ」の状態だ。さらに、購入するのは日持ちのきく冷凍食品や缶詰ばかりという「食の貧困」まで招いている。

・こうした状況を改善しようと、住民たちが共同で「青空市」を運営し、軌道に乗り始めるところもあり、スーパーに通えない高齢者向けのビジネスを手がける企業も出始めている、ようです。

・欧米諸国では都心部の貧困層(人種問題もあるでしょう)に皺寄せが来ているようですが、日本では都心部をはじめ、ニュータウン、地方都市、シャッター通りになってしまった旧中心市街地などにおいて、主に高齢者層が生活に最低限必要な品物を手に入れることが困難になる状況が生まれており、これが日本版フードデザート問題、「買物難民」といわれる問題といえそうです。

・「値段が高く、品揃えが極端に悪い雑貨店」という表現はお店に申し訳ない気もしますが、確かに価格の安さや品揃えに関して小規模な商店が大手スーパーに太刀打ちすることなどとてもできません。特に賞味期限が短く、売れ残ると捨てるしかない生鮮食料品を仕入れることは経営上とても大変なことです。

・しかし、そのような雑貨店が残っているということは、その店がないと生活できない人たちが存在するわけです。そのような人たちは、遠くへ買い物に行くのが困難で、しかも別の場所へ引っ越すことも容易ではないわけです。

・「儲からない小さな売店が潰れるのは当たり前。何が問題なの?」と思う方がいるかもしれませんが、それはあなたにある程度の経済力があり、自動車を所有し、かつ運転できる年齢で、いつでも郊外の大型ショッピングセンターに行ってまとめ買いできる人だからです。

・NHK「ご近所の底力」の「スーパー撤退、買い物大作戦」(2003.5.29放送)、でも千葉県習志野市でスーパーが撤退して困った例が取り上げられ、沖縄・高江の共同店が紹介されていました。また、東京の真ん中に限界集落ができたという報道もありました(「新宿に限界集落」産経2008.9.7 )。

・筆者自身、団地や新興住宅地で育ち、今も両親がそこで生活しているので感じますが、近所で走り回っていた子どもたちの姿はいつのまにか消え、住んでいる人たちは一斉に高齢者になっていきます。このような地域では「生活に最低限必要な食料、日用品を手に入れる場所」が徒歩圏内にない場合が多いと思われ、今後さまざまな問題が起きてきそうです。

・とある年配の方々から、「タクシーで買い物に行く」という話を伺いました。これは贅沢している訳ではありません。歩いていける店が近所になく、車も運転できなくなったため仕方なくタクシーで買い物に行くわけです。これは経済的にも大きな負担です。】


買い物難民は、「生協」が命綱 】なんてことも言われています。

こもれび通信:草津市とある町の「まちづくり・町内会ブログより(たった1件のスーパーが撤退を決めた、さぁ町の人は??)


ああ良く似た光景がみえてくる・・・

ここ上野のまちなかに住む人の中にも、“歩いてしか買い物にいけない人”たちが1日2度3度と近くのスーパーマーケットに行ってます。マーケットは冷蔵庫代わりになってます。
高齢になってきて“ぼちぼち自動車の運転をやめないと・・・”と悩んでいる人も身近にいます。
いよいよ行動範囲が狭くなってきたとき、遠くの親戚より近くの他人を頼ることになるのは必至。
そんなとき“助け合える自助組織”が必要になってくるんでしょうねぇ、近い未来のこととして考えて込んでしまいます。

田舎に住む高齢者の方の話を聞く機会がありましたが、日に数本しか走っていないバスに乗って町の医院に診察に行きます(田舎の診療所なんて、とうに誰もおりませんしね)。ついでにスーパーへ行くんだけれど、次のバスまで待つのは長い、かといってあちこち歩き回る元気もない、結局まちなかにはほとんど出てこなくなってしまう、お薬が必要であるにもかかわらず・・・誰かの助けがないとどうしようもなく生き辛くなっているのは事実。

さて、どうしたもんか!?