たーさんの気ままなシニアライフ!

待望のグランド・ジェネレーション(人生最上の世代)へ。
ギター・ピアノ・英会話・囲碁など第二の青春を謳歌中!

☆「送り火」を読んで☆

2018年07月28日 | 読書
 昨日、姪の義理のご両親が妹のところに見えました。何と芥川賞を受賞した「送り火」を持参していました。妹が読む前に是非読みたいと言い、「送り火」を貸してもらいました。
 高橋弘希さんのエッセーの中で「作品世界が『虫送り』から『送り火』へ移り変わると、途端に筆も進んだ。少年期の私が見た、私の記憶の中の津軽の風景である。この記憶の風景描写は、われながらよく書けていると思う」。
 読み始めてみると、文章が淀みなく流れていて、一気に読み終えました。終盤は、常にグループ内で虐められている稔が晃に復讐するのではないかと思っていましたが、意外や稔の刃は主人公の歩に向けられました。
 選考委員の島田雅彦さんは「異世界に迷い込んだような展開で、現代に近い時代なのに別の時代なのではと思わせる独特のタイムスリップ感も伴い、ただごとではない」と称賛していました。
 私は書くことが好きですが、このような小説を創造する作家の方々を尊敬し、憧れがあります。万が一高橋さんにお会いできる機会があれば、小説を書くコツを聞いてみたいのと、「送り火」にサインをいただきたいと思います。



☆読んでみたい「送り火」☆

2018年07月26日 | 読書
 先日、芥川賞を受賞した高橋弘希さんは、十和田出身で、しかも姪の親戚であることを知り、親近感を持ちました。
 昨日、ガーラタウンの未来屋書店に「送り火」を買いに行きました。係の方が一言。「25日以降でなければ入荷しません」。是非購入し、読んでみたと思います。



☆開館90周年記念カードをいただきました☆

2018年03月28日 | 読書
 昨日、久しぶりに青森県立図書館を訪れました。「開館90周年記念カード」をいただきました。嬉しいサービスだと思います。館内はゆったりとした空間があり、静かです。Wi-FiでスマホやPCが自由に使えます。これを機会にもっと利用しようと思います。






スタバでフラペチーノ☆

2017年02月23日 | 読書
 スタバに来ました。“さくらブロッサムクリームフラペチーノ”をいただきました。春を感じるドリンクですね。先日、図書館から借りた藤沢周平著「用心棒日月抄」を読みました。なかなか面白いですね。

お昼ご飯はささっと「釜玉うどん」を作りました☆

2014年04月19日 | 読書
 お昼ご飯はささっと「釜玉うどん」を作りました。昨日、妹から教えてもらったほうれん草の茹で方のコツを忘れないようにするため、茹でてみました。私の強みは、何でもチャレンジすることですが、続けることが課題です。わかっちゃいるけど…。


仏教書「「歎異抄」に興味がわきました☆

2014年04月04日 | 読書

 先日、ニコニコさんと聴講した「ナラティブ講演会」の基本講演は、「『ゆるす』ということ~死生学と仏教から~」というテーマで、井出敏郎さんという方でした。

私は今まで宗教に関心はありませんでしたが、井出先生のお話の中で、仏教書「歎異抄」に説かれている人間観に興味がわきました。この本を読んでみようと思います。

「一切の有情は皆もって世々生々の父母兄妹なり」

「さるべき業縁の催せば、如何なる振る舞いもすべし」

また、講演の中で紹介された宮本武蔵が言った「観の目を強く、見の目を弱く」や一休和尚が言った「今日ほめて明日悪く言う人の口、泣くも笑うも嘘の世の中」は参考にしたい言葉だと思いました。


半沢直樹に学ぶ「人間としてのプライド、矜恃とは何か」☆

2013年09月08日 | 読書

 池井戸潤さんの「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」を読み終えました。新野剛志さんが解説で、「池井戸さんは、自分の作品のテーマについて『自分はあくまで人間を描いているんだ』」と語っています。息子や娘たちにこの本を薦め、この作品に描かれているような人間関係の大切さを学んでほしいと思います。
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 渋谷和宏さんは、解説「バブル入社組の切なさと矜恃」で、「半沢が敵の反撃に遭い、窮地に追い込まれながらも貫こうとしているもの、それは銀行員としてのプライド、矜恃である。」「このドラマにはもうひとり、重要な人物が登場する。・・・そんなある日、近藤は表向きの決算とは違う裏帳簿の存在に気づき、食うことの代償としていつしかどこかに置き忘れてしまったものを思い出す。それは銀行員としての誇りと怒りだった。忘れていた闘争心を再び胸にともした近藤は、隠された不正を探り始める。社長やその忠臣に気に入られようと卑屈に振舞っていた近藤が、入行当時持っていたプライドを取り戻し、社長と対決も辞さない男へと変わっていくさまは感動的でさえある。」
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 エピローグ「第8章ディープスロートの憂鬱」も素晴らしい。「一人になって、もう一度自分の人生を考えるときがあるとすれば、それは今だと半沢は思った。人生は一度しかない。たとえどんな理由で組織に振り回されようと、人生は一度しかない。ふて腐れているだけ、時間の無駄だ。前を見よう。歩きだせ。どこかに解決策はあるはずだ。それを信じて進め。それが、人生だ。」 

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ニコニコさんが一言。「あなた、すいませんが今晩の『半沢直樹』を録画してくれませんか。お願いします。」
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「読書の秋」にします☆ 

2013年09月02日 | 読書

 しばらく本から遠ざかっていたので、「読書の秋」にしたいと思います。手始めに、「倍返し!」の痛快ニューヒーロー半沢直樹の池井戸潤さん原作の「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」を読みたいと思います。折角友人からもらった宮部みゆきさんの本もたくさんあるので、読破したいと思います。<o:p></o:p>


新聞小説「紫匂う」が完結☆

2013年07月02日 | 読書

 昨年1211日から新聞に連載された直木賞作家葉室麟さんの「紫匂う」が630日で完結しました。武家の女性の匂い立つ恋の行方を描いた作品です。このタイトルは、大海人皇子(おおあまのおうじ)の和歌「紫のにほへる妹(いも)を憎くあらば人妻ゆゑに吾(あれ)恋ひめやも」から引用したようです。新聞小説は、ほとんど興味がなかったのですが、この「紫匂う」(朝刊)と宮部みゆきさんの「ペテロの葬列」(夕刊)を楽しく読んでいます。「紫匂う」の後は、五木寛之さんの「親鸞完結編」がスタートしました。どんなストーリーなのか楽しみです。<o:p></o:p>

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宮部みゆき著「模倣犯(上・下)」を読んで

2012年10月31日 | 読書


 先日、青森・上野間を往復する高速バスで、ゆっくり宮部みゆき著「模倣犯(上・下)」を読みました。
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 何と言ってもラスト・シーンが圧巻でした。
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 HBSテレビ局の報道特番で、ルポライター前畑滋子が、主犯のピースこと網川浩一と対決する。<o:p></o:p>




 
滋子が語る。「実は、疑われて死んだ青年は無実だ、彼は殺人者ではないと訴えて、全米の話題を集めた友人こそが、事件の真犯人だったというのです。そして、強力な物証がいくつも発見されて、逃げられなくなった彼は、どうしてこんなことをしたのかと問われて、こう答えます。“だって、面白かったからさ。正義の味方のふりをして、みんなの注目を浴びるのが愉快だったからさ”と」<o:p></o:p>

 網川浩一の声が飛ぶ。「デタラメを言うな」<o:p></o:p>

 滋子が静かに応じる。「デタラメではありません」 「すべてこの本に書いてあることです。事実なんですよ。10年前、いえ、正確に言うとこちらの事件が起こったのは11年前のことです。アメリカの、メリーランド州でね。すでにこういう事件が起こっている。ですからわたしは、わたしたちが抱えている今度の事件の犯人も、この11年前の事件を知っていて、それが日本では広く知られていないのをいいことに、そっくり真似たんじゃないかと思うのです。サル真似ですよ、サル真似。大がかりな模倣犯です。読んでいて、わたしの方が恥ずかしくなるくらいでした」<o:p></o:p>

 これを聞いた網川浩一が堪え切れずに叫ぶ。「僕は自分で考えたんだ!全部自分で考えたんだ!すべてオリジナルなんだ!栗橋だってただの駒だった。あいつは筋書きなんか何も考えられなかった。ただ女どもを殺したいだけだった。高井和明を巻き込む計画だって、全部僕が考えたんだ。僕が筋書きをつくって実行したんだ!手本なんてなかった!サル真似なんかじゃない!僕は模倣犯なんかじゃないぞ!」
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(本文を引用)



 犯人である網川浩一・栗橋浩美、栗橋浩美の親友高井和明、ルポライター前畑滋子、殺人事件を思わせるものの第一発見者塚田真一、孫娘を殺された有馬義男などの登場人物の心理描写を実にきめ細かく描いているのが印象的で、素晴らしいと思いました。
 第二部のエピグラフは、ジョン・W・キャンベル・ジュニア作「影が行く」(ホラーSF傑作選『影が行く』所収 創元SF文庫 中村 融訳)から引用したものです。「ひとつ疑問なのは、われわれが見たのが、そいつの本来の姿なのかということです」でした。この模倣犯に登場する犯人である網川浩一・栗橋浩美の二人を、この「影が行く」(Who Goes There?)に登場する不定形の悪意ある異星生命体になぞらえたのではないかと思います。
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東野圭吾著「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読んで

2012年10月30日 | 読書

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 だいぶ前になりますが、娘から、「お父さん、この本面白いから読んで見たら」と言われたのが、東野圭吾著「ナミヤ雑貨店の奇蹟」でした。<o:p></o:p>

 すぐに読み始めましたが、数ページ読んでそのままにしていました。10月中旬に娘の所へ行くことになったので、折角娘が勧めてくれた本を読まないのは悪いと思い再び読み始めました。<o:p></o:p>

 時空を超えて交わされる心温まる手紙交換を中心としたストーリーで、宮部みゆき著「蒲生邸事件」(高校生尾崎孝志が時間旅行者平田次郎と、56年前の昭和11年2月26日の二・二六事件が勃発した日にタイムスリップする)を連想しました。<o:p></o:p>

 読むうちにだんだん面白くなり一気に読み終えました。<o:p></o:p>

 モスクワオリンピック・ビートルズの解散・児童養護施設「丸光園」と「再生」という歌の絆・バブルの訪れと崩壊・ナミヤ雑貨店一夜限りの復活などのジグソーパズルのピースが見事に組み合わされたストーリーに驚きと感動でした。
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新聞小説を読む楽しみ!

2012年07月02日 | 読書

 この春から、新聞小説を読み始めました。きっかけは、宮部みゆきさんの小説「蒲生邸事件」や「龍は眠る」などを読み、彼女の作品が好きになりました。夕刊に、彼女の「ペテロの葬列」が掲載されていたので、読み始めました。朝刊には、林真理子さんに「正妻 慶喜と美賀子」が掲載されていて、こちらも読んでいます。本を一気に読むのもいいのですが、朝夕に少しずつ読むのも楽しいものです。

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宮部みゆき著「我らが隣人の犯罪」を読んで

2012年02月22日 | 読書

 この短編小説を読み終えて、大好きな寄席の新宿末広亭から帰るような気分でした。これは、落語的な落ち(=下げ)があり、しかも「グリコのおまけ付き」です。ミステリーであり、ユーモアがあり、実に面白い。<o:p></o:p>

 主人公の中学一年生三田村誠が、妹智子と毅彦おじさんと組んで、マンションの右隣で飼っているスピッツ・ミリーを誘拐する。このミリーは、鳴き声がうるさい迷惑犬なのだ。偶然、脱税の証拠となる「通帳と印鑑」を見つける。しかし、「通帳と印鑑」は、右隣の住人の物ではなく、左隣の住人の物だった。両隣の住人が脱税をしていて、どちらも摘発される。エンディングは、ミリーの首輪に縫い付けられたダイヤモンドを発見というのがあらすじです。

 お気に入りの表現は、たくさんありましたが、そのうちの3つ。<o:p></o:p>

 「言いかけて、母さんはテニスの試合のギャラリーのように静かに言葉のやりとりを聞いている僕の存在を思い出したようだった。」<o:p></o:p>

 「実際ほこりの臭いのたちこめた暗闘を進んでいくあいだ、これは映画の『大脱走』みたいだなと思う余裕があったくらいだ。」<o:p></o:p>

 「引き出しは、うっかり開けたら何かしゃべり出しそうに思えた。」<o:p></o:p>

 読後の解説も楽しみにしています。作家の北村馨さんが、次のとおり書いておられる。<o:p></o:p>

「わたしは、これを読んで、ミステリという建物の中に、またっく新しい部屋が開かれたような気がした。子供が主人公だから、子供の視点で生き生きと書かれているからーなどという意味ではない。それは全体から感じとれる輝き、というしかない。おそらくは、新人賞の選考委員も、年鑑の編纂委員も、この作に触れた時に、何よりもまず嬉しかったのではないか。」 何という素晴らしい褒め言葉であろうか。

 

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