私の子どもの頃は「岩風」、もぐって勝っていた。最近では宇良関がいましたが大けがをして関取から三段目へ。そして今場所遂に「168センチ、99キロ」の「炎鵬」(えんほう)が幕内に上がってきました。ほぼ身長は私と同じ、体重もお笑いの女性たちより軽い99キロ。顔も待ちゃ童顔。でも今場所は快進撃です。このままけがなくやって欲しいですね。ファンになりました。
新入幕の炎鵬が、小よく大を制すを体現した。168センチ、99キロの小兵に対し、矢後は187センチ、178キロ。体格差は歴然だが、突きを冷静に見極め、距離を取りながら動き回る。右からの張り手をかいくぐって懐に飛び込むと、頭を相手の左脇の下のあたりにつけた。
左は深く下手を引き、右は前まわし。この体勢を嫌がった矢後に足も飛ばして追い打ちをかける。右からひねった後に体を預けるようにすると、相手は尻もち。「止まったら向こうのペースになる。動いたのが勝因」と狙い通りだった。
炎鵬は、大きな力士を倒すことが「たまらない」と喜びを隠さない。八角理事長(元横綱北勝海)も「小さい人が大きい人に勝つのは相撲の醍醐味(だいごみ)」と話す。日に日に声援も大きくなっており、奮闘する姿はファンの共感も得る。
場所前には、兄弟子の白鵬との優勝決定戦を究極の目標に掲げた。5勝目を挙げ、勝ちっ放しの2人を1差で追うのは予想外というが、白鵬と新大関の貴景勝も不在となった土俵で新たな目玉になりつつある。関取最軽量は「逃げ腰にならないように。気持ちで前に出られたらいい」と誓った。