さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

おらが村の青津甚句の踊りの輪

2012-08-15 | 日記




 会津の盆踊りと言えば「会津磐梯山」が思い浮かぶんですけど、それだけじゃあないんですね。それぞれの集落では古くから伝わるそれぞれの集落の甚句が歌われ踊られていたんですね。

 私たちの町の青津甚句もそのひとつです。町の重要無形民俗文化財に指定されて保存会の皆さんを中心に子供の頃から笛を習い太鼓を習い歌や囃子や踊りを習い、今もしっかり伝えられてお盆の8月14日に踊られています。

85歳のじじが心躍らせて自転車で夜の青津を訪れ盆踊りの夜を楽しませて頂きました。

 楽しく優雅に踊る青津のみなさんです。櫓太鼓の響きに心が躍りました。













   
 保存会のリーダーのお方でしょうか、賑やかな踊りの輪とお囃子に嬉しそうな笑顔ですね。



 踊りの櫓の上には保存会の子供も上がっています。小学生の頃から笛や太鼓のお囃子を習っていると聞いています。保存会のはっぴが似合っていますね。



 青津資源保全会の皆さんの出店も出て賑わっています。子供も大人も楽しそうです。ビールでもかき氷でも焼き鳥でも何でもありました。私もご親切な方に焼き鳥を1本頂いておいしく頂きました。






 青津甚句にはこんな歌詞があると聞いています。

 嫁に来るなら 青津をやめろ 藍とからしでころされる

 青津館から 横前見れば つなぎそろえたお米舟


 青津と言えば全長127メートルの巨大な前方後円墳(東北第2の大きさ)の亀が森古墳と並んで鎮守森古墳があります。また江戸時代には集落西の丈助橋のたもとに大きな菜種油の搾油場を作りその油を越後・江戸・大坂に鶴沼川から舟で送った豪商小池丈助のことも有名です。菜種油は夜の灯火の油としてとても大事なものだったんですね。

青津は遠い昔から米や藍やからし(菜種油)で豊かに栄えた村だったんですね。

  そんな思いを込めて、青津甚句、伝統の輝く村の夜を楽しませて頂きました。