広々とした田表の緑は一日ごとに濃くなっていきます。
降り続く梅雨の雨に散歩もままなりません。読書でもしてみよかと思い澤地久枝著の「蒼海よ眠れ」を手にいれました。
著者の澤地久枝さんは、昭和11年2月26日、帝国陸軍の皇道派に属する隊付の下級将校(少尉中尉大尉)が所属兵團の兵員1500名に重機関銃・軽機関銃・歩兵銃・拳銃・とその弾薬数万発を持たせ「昭和維新」と称してクーデターを起こし時の蔵相高橋是清など首相経験者を含む重臣を惨殺した226事件決起将校の妻達についての書「妻達の226事件」を書いていらっしゃいます。
226事件への時の陸軍首脳たちの対応は「決起の趣旨に賛同するもの」「直ちに鎮圧すべしと唱えるもの」「静観するもの」などの対応に別れて混乱し適切な処置が出来ず混乱していました。
しかし時の昭和天皇はクーデターをおこした者への激しい怒りで陸軍が鎮圧に動かないなら朕(天皇自身)が近衛兵を率いて鎮圧するといううことでようやく軍は鎮圧に動き下士官兵は原隊に復帰し、決起将校は逮捕鎮圧され軍法会議で首謀の将校19名に死刑が宣告され日を置かず銃殺処刑されました。
事件後は政党中心の政治は逼塞し、軍部支配の政治がおこなわれるようになり事件の翌年の昭和12年(1967)12月には,同年より昭和20年(1965)8月の敗戦まで続く8年戦争の発端のシナ事変を起こし帝国軍は争って中国へ兵を 進めたのです。狂気の8年戦争への突入したのです。
澤地久枝さんはその事件の資料を集めて分析し、銃殺された将校たちの妻たちを訪問して、暖かい心でふれあい妻たちがその後どういきたのかを「妻達の226」に著したのです。
それを私は読んで温かい心で 埋もれてしまってはいけない過去の真実を掘り起こした澤地久枝さんのお仕事に感動してしまいました。
ですから毎日新聞社発行の澤津久恵さん著書の「蒼海よ眠れ(うみよねむれ)」を知って是非読ませていだかなければと思ったのです。
この著書は日本海軍が宣戦布告もなく真珠湾に停泊していたアメリカ海軍の艦隊を航空機で攻撃して壊滅的な損害を与えて始めた太平洋戦争で勝利に沸き返ってからわずか6ヶ月後、ハワイの北方のミッドウエイ島を巡る戦いで日本軍の航空母艦4隻がアメリカ軍の急降下爆撃で炎上沈没し搭載航空機290機と優れたパイロットを失い大敗したミッドウエイ海戦の資料を集め解析し日米の戦死者の状況を調べ、戦死者め家族を訪ね書かれた本なのです。
まだ数ページしか読んでいませんけど、ミッドウエイ海戦は真珠湾攻撃に勝利して喜びにわきたっている日本本土にアメリカ空母から発艦したB25爆撃機が帝都を始め各地を爆撃したのです。損害は軽微でしたけど勝利に奢っている日本海軍の誇りをきずつけたのです。海軍はそれを防ぐため陸軍とも協力してミッドウエイ島攻略を企画したのです。
虎の子の空母4隻に戦艦大和武蔵を含めた大艦隊の奇襲攻撃の計画でした。しかしそれを受けるアメリカ海軍は一歩も二歩も先んじていました。日本海軍の艦隊編成の暗号無線を解読して日本海軍の計画を熟知していたのです。ミッドウエイ島には迎撃戦闘機多数を配備し日本上陸軍の上陸の対応に充分な兵力をいれ、上陸艦船への砲台もつくっていたのです。レーダーもアメリカ海軍はもっていました。充分な準備対応をして日本海軍の攻撃を待っていたのです。
なにも知らない日本海軍は奇襲成功楽勝を信じて4隻の空母には魚雷を装着した攻撃機を甲板に残し、4隻の空母から陸上爆弾を装着した攻撃機をミッドウエイ島にむかわわせたのです。ミッドウエイ島では戦闘機を1000m上空にまたせておき近づく日本機に急降下して攻撃したのです。日本空軍もゼロ戦を中心に善戦したのですが母艦に無線で再度の攻撃の必要を打電したのです。日本軍側はすぐに4隻の空母で待機している魚雷を抱いている攻撃機に陸用爆弾に替えるよう指示を出しました。すると間もなく日本の索敵機がら敵空母発見の報告があり陸用爆弾の装着をやめ魚雷装着を命じました。
混乱したその作業には1時間近い時間を要しその作業が完了してないとことろにアメリカ空母から発艦した爆装と雷装の飛行機が攻撃してきたのです。でも護衛のゼロ戦はそのほとんどを撃墜したのです。低空での航空戦では日本軍機が勝利していたのです。でも3000m上空の雲間には30機前後のアメリカ急降下爆撃機がいたのです。日本軍は気づいていません。雲間から急降下して投弾した爆弾は日本空母甲板で爆装していた飛行機の魚雷や爆弾を暴発させ3隻の日本空母は火災を起こして間を置かず沈没してしまったんです。
離れた場所にいて沈没を免れた日本の空母飛竜も搭載機で敵空母攻撃に発艦ささたのちアメリカの急降下爆撃で被弾し火災を起こして沈没し、4隻の日本空母は全部沈没してミッドウエイ海戦は日本海軍の大敗北に終わりこれ以降は連続していくつかの海戦にすべて敗北し、昭和20年(1945)3月戦艦大和が沖縄戦への片道燃料で特攻作戦に行く途中九州沖でアメリカ空軍の攻撃で沈没し日本海軍は消滅してしまったのです。ミッドウエイ海戦はそのきっかけを作った大敗北の海戦だったのです。
澤地久枝さんの蒼海よ眠れはこの海戦の資料をたくさん集め分析し、戦いの様子や日米の戦死した人や残された残された家族のことを温かい目で書いていらっしゃるんですね。まだ始めの部分を少し読んだばかりです。残りをしっかりと読ませていただくつもりでいるんです。
疲れて誤字脱字がいっぱい、意味不明の文章でいっぱいだと思います。読み返しません、判読をお願いします。ご免なさい。