さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

夏空にお立ち遊ばすお慈悲の交通観音さん

2021-07-21 | 日記

 

昭和末年頃だった頃ようやく自転車社会から車社会に変わる兆しが見え始める頃でした。

その頃私は中学校に勤めておりました。ある朝見知らぬおじさんが車で学校に乗りつけて猛々しく「この学校で生徒の交通指導はどうなっているんだ。自転車がよけてくれないので車に接触して車に傷がついた。どうしてくれる」といううんです。

さすが校長先生ともなると違うんですね!立派です。その事故のあった道を自転車通学していた生徒を呼んで聞いてみると一列で走っていると横道から急に車が飛び出してきて軽い接触をして転びそうになったと言うんです。校長先生っは穏やかにおじさんにそれでは警察を呼びましょうといいました。おじさんは「そうしてもらおう」と椅子にふんぞりかえっていました。

警察はすぐにきてくれて現場検証がなされました。生徒たちには全く非はなくておじさんが細い横道から一旦停止もせずに主道路に入って来たといことがわかりました。おじさんは警察に「あなたが悪いんだすぐに署にきなさい」とつれていかれました。

聞くところによるとおじさんは生徒の家にいって謝罪させられ自転車を弁償させられたと聞いています。

当時は自動車学校などなくって車を購入すれば運転技術は自分で実につける時代でした。車を運転する人は偉い人で「そこのけそこのけ車が通る。」車で事故があれば人が悪いと一般の人(もちろん私も)思っていた時代でした。

この観音さんがお立ちになっている場所は歩道から首道の横断道をわたって公園の道に行く場所です。当時は横断道路などなかったように思います。おおきな交通死亡事故が起きたのです。それを恐れた人たちが発起人になられてここにこの交通安全観音さんがお立ちなったのです、以来この場所での交通事故はありません。信仰される方も多く観音さまの前の献花は絶えてことがありません。

嘘見たいなほんと話なんです。そんな時代もあったんですよ。


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