さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

日本古来の生薬 和漢方の花が綺麗です

2015-09-11 | 日記
ゲンノショウコの花です



小さい花ですけどよく見ると美しいんです



 江戸時代から昭和の初め頃まで民間治療の生薬といえば風邪薬の葛根湯と腹痛下痢の妙薬ゲンノショウコ(現の証拠)ですよね。私の祖父(慶応2年生まれ)などは夏のゲンノショウコを陰干ししておいて腹痛下痢といえば煎じて飲ましたくれました。よく効くんですよね。

 今はゲンノショウコが腹痛の妙薬などと知っている人は少ないと思いますけど葛根湯は今でも薬局で販売していて私ら老夫婦は風邪を引くたびに飲む常備薬です。古くから伝わる生薬を草根木皮の類いとバカにする人がいますけど意外によくきくんですよね。

 ゲンノショウコの実は熟すると鞘がはじけてこんな形になります。幼かった私達はこれをこうもり傘と呼んでいました。コウモリ傘の骨に似ているからです。


 私達が子どもの頃は私のような貧乏人は唐傘(細く削った竹を骨組みにして和紙を貼って亜麻仁油を塗った傘)、お金持ちのお嬢様はコウモリ傘が定番でした。だから私達男の子はコウモリ傘にあこがれていましたのでゲンノショウコの実のはじけた姿を見るとなにやらうっとりとしてしまうのでした。それがおかしなことに90歳近い爺いの私がゲンノショウコ割れた実の姿を見ると7-8歳の子どもの心になってうっとりしてしまうんですから楽しいです。

 昔はコウモリは貴重品でしたからときおりコウモリ治し屋と言う人が門付けにおとずれて壊れたウモリを直して行きました。なれた手つきでコウモリを直しながらあちこちの村の出来事などの世間話をしてくれるのです。それが子ども心にすごく楽しいものでした。

 夜は電気などありませんからランプをつけていた時代です。当然ラジオもありませんし新聞とか雑誌などはお金持ちのエリーとさんの家にしかありません。だから当時は富山の置き薬やさんとか、こうもり直し屋さんとか、鋳掛けやさん(壊れた鍋や釜を修理する人)などがニュースの運びやさんだったのです。あらっま、脇道にそれて昔を懐かしんでしまいました。ご免なさい。私ばかり楽しんでしまいました。

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2 コメント

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Unknown (七器)
2015-09-12 21:01:41
うぉ~~~
マクロでのパチリが
にっにまいもぉ~
こういうのが好きなパチリです
ステキですね

コウモリの傘にも見えますが
赤い花びら?が残っている方は
トンボの眼鏡?にも見えますわぁ~
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七器さん (さんたろう)
2015-09-13 19:05:38
 古い和漢方の薬草のことなど誰も見向いてなど頂けないと思っていたんですけどコメントまで頂けてとても嬉しいです。

 今日は坂下町の秋祭りでした。夕べは宵祭り提灯行列と夜に輝く仮装山車、今朝は鎮守お諏訪様の御輿渡御と稚児行列、そしてそれぞれの町内の太鼓台と仮装山車の巡行、日本三大祇園祭りのひとつ田島祇園祭り・七器行列・子ども歌舞伎にはお呼びもつきませんけどかつての宿場町の伝統を引く子どもたちの太鼓台を牽く「やあ~っこやれやれ」のかけ声を楽しんで来ました。
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