楽がき（７月）

楽がき定例会はまたまた運良く晴れ間に恵まれた服部緑地でのスケッチとなったんやけど、そうはうまいことばっかり続く訳がない。

緑地でええとこないか探し歩いたけど、蒸し暑さと風の無さに疲れて木陰で休憩。いっぺん座ったらもうウロウロするのもしんどいし、何処を描いても大して変らへん。ちょうどええ具合に風もでてきたみたいやし、何人かで”ここにしょう”と決めた。

鉛筆デッサンをしてからランチタイム。このごろは賢なって？昼ご飯を持って出るようにしてます（流行の弁当男子）。というても”ご飯け”は暑くるしいさかい、パンに各種野菜、ハムを挟んだ簡単なサンドイッチだけ。家内の忠告に従うて、悪ならんように小ちゃなクーラーボックスに冷凍水や冷やしといた茶やジュースと一緒に詰め込んできた。
しょうむないサンドイッチやけど外で食べると数倍うまいような気がする。

さあ、腹ごしらえもでけたし”ぼちぼち色を塗ろかいな”

“緑だけでなしに樹木も道も、もっと大胆に変化をつけなあかん。色んな色を使うことで遠近感も出るし、描きたいもんもうかんでくる”

自分では変化をつけてるつもりなんやけど毎度の指導をいただいた。
毎回同じことを言われてんのに直れへん。努力の跡がない（してない？）。
もうちょっと意識して練習の回数を増やさんとあかんわな。楽しみながら上手くなれたら言うことないねんけどな。

そうこうしてるうちにポツポツときだした。傍の大木の陰へ避難。
”あっちの空が明るいからすぐ止むわ”と言うてたら、ほんまに止んだ。閉もうた道具を引っ張りだし描いてたらまたきた。また止んだ。
昔の人はええこと言わはる”三度目の正直”今日はこれでした。
雨具の用意もしてへんし、雨脚が段々強なって豪雨になってきて、避難場所までも行かれへん。大木の陰もこうなったら雨を集めて降ってくるみたいに思う（勝手なもんやな）。辺りは見てる間に池になった。
止みそうにないので建物の軒下へ移動、久しぶりに全身濡れ鼠状態になってもた。
こんな時に助かるのは携帯電話やね、暫くすると先に集合場所へ行った人が数本の傘を集めて救援に来てくれた。

”やれ有り難や”ちょっとは懲りて迷惑かけんようにせなあかん。ええ歳して情けない話しでした。