腹の中

“自分の腹は黒かったと”いうことやなしに「大腸内視鏡検査」を受けてきた話です。
今回で都合３度目になる検査やさかいながれは判ってても、やっぱり気持ちのええもんやない。

朝９時過ぎにお世話になるクリニックに到着。
受付が済んだら、先ず始めは腸内洗浄液（２リットル）を指示通りの時間配分（１時間半かけて）で飲むことから始まる。
案内された特別室はトイレが８つ併設されてる１０畳くらいのへやで、ここで洗浄液と悪戦苦闘することになる。
先客の女性と話すと、自分と同じく３回目との話やった。
ちょっとしたら次の客？が来られた。こんどは男性や。
暫くしたらまた２人が来られた。今回は大盛況や（過去は２～３人）
それにしても時間の関係もあるさかいか若い人は来やはれへん。

人が多いと色んな人間模様（大袈裟？）が見られる。
聞きもしてないのに、病歴を披露してくれやはる人。
老夫婦が一組いたはって、奥さんが認知症やさかいご主人が四六時中付き添うたはる。
心配性で検査を受ける前から、“ああやったらどうしょう”“こうやったら・・・”と心配したはる人。
２リットルの飲み方も夫々違うさかい面白い。

３時間少しで腸内が綺麗に洗浄されて検査準備完了。

待合室で手術医を待ってる間に、隣の男性が話しかけてきやはった。
糖尿病に始まって病歴紹介と日常の節制の話等を聞かしてもろた。
話の続きでは、昨日は当医院で胃カメラを飲んで、今日は大腸内視鏡検査をしてもろたら直腸がんが見つかったらしい。
その為、阪大病院の予約をしてもろてる最中やていうたはった。
明るい表情で話したはるねんけど、心中は？穏やかならんやろなと同情した。
昔からいうように、同病相憐れむの気持ちがはたらいて初対面の他人にも心を開けられるんかな。

検査は３０～４０分で終了、ポリープも未だそれほど成長してへんかったみたい、そやけど、また来年も招待状が来るんやろか。