高野山は明治以前は女人禁制でした。女人禁制が解かれるまで女性は山内に入れず参詣道に設けられた女人堂で祈っていました。高野山への七つの参詣道は高野七口とよばれそれぞれ女人堂がありました。それらの女人堂を結ぶ道が当時の女性が歩いた道「女人道」として残っています。
女人道は高野七口女人堂跡から高野三山をめぐります。今回は高野七口女人堂めぐりをしました。
スタートは現在残っているただ一つの女人堂・不動坂口女人堂からです。女人堂向かいの、細くて少し急な山道を登り始めると、いつもの山登りと違った感覚になります。ずっと昔から信心深い女性たちが歩いた道を同じ様に歩いているのです。
女人道にはしっかりとした標識が1番~57番(今回は1番~25番)まで付いています。ちゃんと見て歩けば迷うことはありません。歴史を感じながらの山歩きは歴史好きの方にとっては最高ではないでしょうか? 残念ながら私は全く歴史には疎く、仲間にいろいろ教わって歩きました。とても楽しかったです。
コースは 不動坂口女人堂~弁天岳~大門~轆轤(ろくろ)峠~円通律寺~奥の院前です。10.7Km 2時間30分
その後、奥の院・弘法大師御廊を参拝しました。今年は高野山開創1200年で、記念大法会が執り行われていて、団体の方も多く参拝されていました。
「不動坂口」です。女性はここから中には入れませんでした。 女人道は標識がしっかりしていて迷いません。
弁天岳(984.5m)付近から「根本大塔」が望めます。 高野山内の様子です。深い山に囲まれています。
轆轤(ろくろ)峠で。熊野古道小辺路と合流しています。 高野山奥の院入り口で記念撮影しているグループ。
「奥の院」の杉の大きさには圧倒されます。 白装束で参詣する人、ジーンズで参詣する人、それぞれです。
大門から約30分ほど登ると、木がほとんど無い山がありました。山火事でもあったのでしょうか?