続・切腹ごっこ

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士魂燃ゆ

2009-08-08 | ★レビュー(本)

 「白虎隊 漫画」で検索かけたら「会津白虎隊異聞 士魂燃ゆ(作・司敬 画・杉浦要之介)日本文芸社2004年発行」というマンガが見つかった。「僅か十五~十七歳で飯盛山に散った白虎隊の少年たち。しかし、そんな白虎戦士たちにも青春があった。いつの時代も変わらぬ青春が―」という文句に惹かれ、内容が分からないままAmazonで購入。

 白虎隊市中二番隊(上級武士の子弟からなる隊)の教導・篠田儀三郎を主人公に、白虎隊士の少年時代から自刃・会津戦争終結までを描いている。
 このマンガには実在の白虎隊士の他に、坂権之介という青年が登場する。白虎隊の少年たちより年長だが、何かにつけて儀三郎たちに難癖をつけてくる。しかし会津戦争が始まると朱雀隊に配属された坂は、白虎隊と協力して新政府軍と戦うことになる。戦いの中、坂と儀三郎たちははぐれ、儀三郎は自刃の地飯盛山中腹へと向かってしまう‥。
 白虎隊士の少年時代の逸話は、その人の義理堅さや勇気を称えるような話が多い。しかしこのマンガのような、若気の至り的な決闘や意地の張り合いみたいなことも色恋話も数多くあったんだろうと思えてくる。
 ‥もしかしたら隊士同士の淡い恋とか、三角関係とか、精子の飛ばしあいっことか、チ○ポの擦り合いとか、乱交合戦とか、楠木正行・正時兄弟を真似た切腹ごっことか‥、いろんな青春があったのかもしれない。

※画像はgooブログの要請により削除しました。

 絵柄は成人
誌っぽい感じ。白虎隊の少年たちの体が逞し過ぎる気もするが、こういうの嫌いじゃない。自刃シーンはもろ肌を脱いでキレイに割れた腹筋に刀を突き刺す、という画が多い。横一文字に切り裂いているような画はない。腹に刀を突き刺す瞬間、「おきよっ!」「さらばおみよ!!」と恋人の名前を叫んでいるのが青春しててイイ。小さくではあるが、介錯されて胴体と首が離れた画も描かれている。

 白虎隊の漫画ってときどき描かれてるようだ。この漫画も5年前だから2007年のテレ朝版「白虎隊」とは無関係だろうし。どういうきっかけで描かれたんだろう?
 白虎隊の漫画を全部揃えたいな。できれば自刃シーンを描いた絵とかイラストなんかも集めたい。

士魂燃ゆ (ニチブンコミックス)
杉浦 要之介
日本文芸社
会津という神話―“二つの戦後”をめぐる“死者の政治学” (MINERVA人文・社会科学叢書)
田中 悟
ミネルヴァ書房


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