続・切腹ごっこ

~当ブログは更新を終了しました~

新マンガ日本史39

2011-11-09 | ★レビュー(本)

 週刊新マンガ日本史39号「白虎隊」を買った。新マンガ日本史とは、朝日新聞社発行の分冊百科タイプの週刊誌。日本史上の偉人の物語を1冊につき1人(もしくは1集団)ずつマンガで描いている。マンガの“マンガ日本史”シリーズと合わせて100冊発行されている。

 39号で特集されているのは篠田義三郎ら白虎隊士たちと山本八重。マンガは、「クロノクルセイド」等の作者森山大輔が担当。今どきのキレイな絵柄で、白虎隊の奮戦とその最期が描かれている。戦いのシーンはわりと迫力がある。
 山本八重は、会津藩士の娘で会津若松の鶴ヶ城籠城戦では自ら銃をとって戦い、幕末のジャンヌダルクとも言われる女性。のちに、夫の新島襄とともに同志社大学の前身を創設する。再来年2013年の大河ドラマの主人公。

 あまり期待していたわけではなかったけど、やっぱり切腹・自刃の直接的な画は描かれていない。まともに描いて欲しいけど、まぁ一般的には必ずしも描く必要のない画なんだろう。描かなくても悲劇性は伝わるだろうし。
 マンガ以外の解説やコラムの内容はほぼ知っているものばかりだった。

 最初の“マンガ日本史”シリーズに特集されている50組の偉人の選抜は編集者が行ったんだと思うが、“新マンガ日本史”シリーズの50組は前シリーズの読者らに取ったアンケートの結果が反映されているらしい。白虎隊も、「好きな日本史上の人物」アンケートの結果選抜されたようだ。
 両シリーズで特集されている100組のことを詳しく知っていれば日本史はほとんど網羅できるんじゃないだろうか。もし“新新”マンガ日本史シリーズができるとすれば、けっこうマニアックな人選になってくるかもしれない。
 日蓮、後醍醐天皇、大石内蔵助(赤穂浪士)、正岡子規…、文化人とか近現代の人物がもっといてもいい気がするし。
 最期切腹して果てる人物ばかり50選、100選、調べてみるのも面白いかも。

新マンガ日本史 39号
朝日新聞出版
朝日新聞出版
学習まんが少年少女日本の歴史(23冊セット)
小学館
小学館


最新の画像もっと見る