自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

2008グロースセミナー2日目(7月30日)-Ⅳ

2008-08-19 16:34:38 | グロースキャンプ
温泉につかった後に、この日のクライマックスは、熱気球。

気球のオヤジ、山下さんが、いつものように待っていてくれました。
毎年、山下さんの指導を受けに、全国から大学の熱気球クラブが集まります。

その熱気球に、ボクたちは乗せてもらうのです。

今年は、帯広畜産大学の気球です。

18年前、この士幌で初めてグロースセミナーを実施したときに、オヤジたちは、熱気球を準備してくれました。
初めて見る気球に、わくわくしたことを今でもはっきり覚えています。

初めて見るゴンドラは、意外にちっちゃなもので、不安をあおります。
バーナーから噴き出す炎とその音にびっくりしたことも。
炎が出るたびに、首をすくめてしまうほどの迫力がありました。(今でもそうですが)

パラシュート生地の色が鮮やかでした。
その時の、熱気球が、今回とおなじ黄色の熱気球でした。

このときは、士幌高原の、一番てっぺん、銅像のある広場から気球を上げました。

今考えると、風が強く吹き、その流れも不安定なあの場所で、よく上げてくれたものだと思います。
いつも強い風が吹いている高原が、その時だけ静かなやさしい風に変わっていたのです。


山下のオヤジをはじめ、士幌のオヤジたちの強いコミットがあったのでしょうね。
そういえば、オヤジたちはよくいってたなぁ。
「グロースはいつも奇跡を呼ぶ」って・・・。

高原から見おろす十勝平野を、さらに高く上がった熱気球から見渡すのは、恐怖と同じだけウキウキワクワクする体験でした。

地上で待つ、オヤジたちの声が響きます。

「そのまま、ヤマぁこえて、トウキョウまで、行ってこーーい」




さて、今回の熱気球体験。

本来は、大事な気球に触れることはできません。
でも、山下のオヤジは、子どもたちに、気球を広げるところから体験させてくれるのです。




夕闇せまる、十勝平野に、ぽっかりと浮かぶ熱気球は本当にきれいです。

いつのころからか、山下のオヤジは、夜の熱気球体験を子どもたちに体験させ始めました。

「夜の熱気球はなぁ、『ちょうちん』っていうんだぁ。これ、子どもたちに見してやりてぇからなぁ・・・」

ホントにグロースの子どもたちは愛されています。


広大な空間に、バーナーの炎の音とともに吸い込まれていくようです。
子どもたちの歓声が聞こえます。



ところで、毎年ラストイヤーの子どもは、特別な高さまで上げてもらえます。

今年のラストイヤーは、コウタロウと黒カナ。

黒カナは、今年のグロースにはどうしても参加したかったようです。
小学生のころは、お姉ちゃんと一緒に何度も参加していたのですが、いつのころから来なくなりました。

どんな思いがあったのかはわかりませんが、彼女なりの挑戦があったはずです。

おそらく、この熱気球は、黒カナにとってものすごく大きなチャレンジでした。
高所恐怖症・・・みたいです。

ボクも、高いところはあんまり得意じゃありません。
何度も気球には乗っているし、乗らなくてもいいし、人数の都合もあるし・・・・そんなことをぶつぶつ言いながら、ここ数年気球には乗っていませんでした。

ところが、ラストイヤーの二人を乗せた時に、山下さんが、ボクを見ながら
おいでおいでをしています。

グッ・・・・オヤジには逆らえない。

意を決して乗ったのですが・・・・
このラストイヤーの二人がオモシロカッタ。


熱気球は、3台の車にロープでつながっています。

「車寄せろー!」
「もっとぉー、もっとよせろー!」

山下のオヤジの叫び声とともに、車が中央に集まります。
気球は一段と高く上がります。


黒カナは、しゃがみこんだまま泣いています。

コウタロウは、外を見ずに内側向きで、かごにしっかり両手でつかまりながら

「あー、ムリムリッ、ヤバイッ、あ~膝が震えてる、マジカヨッ、ワー、ヒザが・・ヒザがフルエル~、ホント、モウイイから、オロセ~!!」

と、全身震えながら(膝だけではありませんでした)延々と一人で叫んでいます。

普段、あまりしゃべらないコウタロウが、何と多弁なことか!

そんな二人を見ていると、おかしくてたまらない。

ボクはずっと、笑いっぱなしでした。
怖いどころか、ボクにとっては忘れられないほど、面白い体験をさせてもらいました。


山下のオヤジが後で言ってました。

「あの高さが、いっちばんこわいんだ、ハハハッ」

なんとまぁ、オヤジも楽しんでる。


お片付けまでちゃんとします。

二日目も、大興奮のうちに終わります。

子どもたちも、朝早くから本当に頑張りました。


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