自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

5週間の旅をいったん中断して・・・その③

2011-05-15 18:12:54 | 被災地へのアートセラピーによる支援
なんて気持ちのいい朝でしょう。



行き交う人たちと、と言ってもそんなに人は歩いていないのですが、おはようございます!と挨拶をすると、優しい笑顔で返してくれます。



のどかで、穏やかで、心が休まります。




実は、さっき恵比寿に買い物に行ってきました。



夕ごはんの買い物です。



お天気が良くて、人がたくさん出ていました。



休日だから当たり前なのですが、その人手にちょっとだけいらだちます。



おなかがすいたので、ドーナツとコーヒーを買おうと店に入ると、行列ができています。


たったそれだけの事に、イライラしてしまうのです。




外に出てみると、春の花たちがきれいに咲いていて、その周りに人がたくさんいます。




確かにきれいなんですが・・・・何かしっくりこない。



ふと思い出しました。



そうだ、人もいないし、誰も見ていはいないけれども、母畑の川沿いには、たくさんのきれいな春の花たちが咲いていた。



この恵比寿にいる人たちの、いったい何人がこの福島の現状を知っているだろうか。



今この瞬間にも、あの被災地で、避難所で、いつ終わるともしれない強いられた生活を続けているのです。



ボクのイライラの原因がわかりました。



鉢植えに植えられた花たちを見に集まるよりも、あの川沿いのその風景の中にいる事がどれほど豊かなことだったのか…。




下見の散策は、とても気持ちのいいものでした。



大きな岩を発見したり、代搔きをしている田んぼを見たり、屋根の塗装をしているおうちを見たり・・・・



変わらない日々の生活がありました。



帰り道でふと思いついて、牛を飼っている家に飛び込みました。



「こんにちわー」


ボクのいきなりの訪問を笑顔で迎えてくれたおじさん。



「実は八幡屋さんに避難している子どもたちに、この牛を見せてあげたいんですけどお願いできますか?」




名前も言わないし、聞かれもしませんでした。


「あーどうぞどうぞ。こちらこそ、ありがとうございます。子どもたちを宜しくお願いしますね」



あっけにととられるほど簡単にOKです。





10:30にロビー集合。



はたして、親たちが個の初めての外出を認めてくれるのか・・・・



なんと、続々と集まります。



子ども11人。


そして、一緒に参加してくれる親も3~5名・・・。



帽子の無い子どもたちには、子ども未来のバンダナを頭にかぶせて出発です。




おさんぽ。




途中で、いつも通りケンカがあったり、しばしばに文句を言ったり、そして叱られたり・・・・



わいわいがやがや歩きます。



そして、牛。




渡辺さんはどうやら地区のお偉いさん。




牛の市の顔役のようです。




子どもたちを見るなり、笑顔がこぼれます。



子どもたちは・・・・大喜びです。



最初は「コワーイ」「クサーイ」「うわっおしっこしてる」「キッタネェー」



でしたが、次第に、「さわりたーい」「入りたーい(柵の中に)」「エサをあげたーい」




予定よりもずいぶん長く遊ばせてもらいました。

散歩の様子はFacebookにありますから見てください。


http://www.facebook.com/media/set/?set=oa.221216824556781


一時間半…たっぷりと歩いて、大満足大成功の午前の部。



さぁ、午後は体育館へ。


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2 コメント

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石川町は石のまち (YUKO,A)
2011-05-16 13:07:59
あの一級品の自然に私も心奪われました。
穏やかにゆっくりながれる川を眺めてほうほうとする地元の人達。
ひこばえ山笑う優しく美しい風土。
小さなお店にある野菜や果物の新鮮さ。
涙が出るばかりです。
そして八幡屋さんの裏山にある巨石が物語るように
有数の美石、水晶もでる土地の力も強い場所です。石川町は有名な石の町でもあります。

こどもたち、今をいきる土地やいきものと触れ合ってイキイキした様子でしたね。
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恵み (しばしば)
2011-05-17 07:14:44
溢れていますね、恵みが。
だからこそ、その恵みをありがたく受け取れるように試練が与えられたのかもしれません。

現に、ボクは、たくさんの人との出会いと言う恩恵を受けていますから。
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