山登りは途中で、ネイチャーゲームの実習もする。
一つは、音いくつ。
この実習は、目を閉じて、聞こえた音に指を一本一本折っていく。
木々が揺れる音や、飛び交う虫の音。
遠くで聞こえる他のチームの声掛け。
風の音や、遠くの自衛隊演習の音まで聞こえてくる。
もうずいぶん前の事だけれど、「 隣の人の息が聞こえた 」 っていう子どももいた。
目を閉じて、指を折っていく子どもたちを見るのが好きだ。
自然と一体になっている子どもは、本当に神様からの贈り物のような気がしてくる。

もう一つの実習は、色いくつ。
緑がたくさんあっても、微妙に違う緑がたくさんある。
子どもたちはそれに自分なりの名前を付けて教えてくれる。
オレンジ緑、とか、しろみどり、とか。
名前をつけるっていう行為は、そこにある 「 名もしれない植物 」 から区別され、名前を付けた子ども自身との関係が出来ていく。
二つの実習が終わったころ、突然の雨。
それも、結構強い雨。
「 カッパ着ろー! 」
大慌てで、合羽を着こんで、山頂へ向かう。
雨は思ったよりも早く上がって、最終アタックの岩場を登るころには、もう雨は上がっていた。
最初に到着していたチームは、もう朝ご飯を食べ始めている。
そして、全員が登頂。
山登りの最中、ずっと愚痴っていた2年生のNTRは、山頂が見えたとたんに、元気に登り始めたらしい。
山頂で食べる朝飯は、本当にうまい。
時折、おこぼれをもらいに山のリスが訪れる。
この山には、絶滅危惧種のナキウサギも生息する。
見渡す山々の風景と、眼下に見える然別湖。
この雄大な自然を見ていると、満たされた気持ちが湧きあがってくる。

30回も同じ山に登るなんてことが、自分の人生に起きていることが少し不思議な感じだ。
極める、には程遠いかもしれないけれど、なんだか高見に達した高揚感を覚えたのを覚えている。
さぁ、下山することも山登り。
急こう配で、転ぶことも多いので、十分に注意しながらの下山。
山頂で、YKKに腰の具合を聞いたけれど、笑っているだけだった。
下山は、MRAのチームはやたらに元気だった。
関西から来た、TORが転んで足を強打。
様子を見て、安心させてあげると、子どもはそれだけで回復する。
そういえば、下山の途中で足が痛いと泣き出した、TKNの事を思い出す。
あいつは( あえてそう呼ぶ )、ウッディに背負ってもらって下山した。
最後のチームと同行して下山したボクに、ウッディが血相を変えて
「 TKNが足をけがして歩けないというので、おんぶしておりました。いま、車の中で休んでいます。 」
どれだけ重症かと思って、様子を見に行ってみると、車の中ではなく、外で一人で遊んでいる。
「 お前、何やってんだ。足はどうした。 」
「 痛かったけど治った。 」
当然のこと、ゴツンです。
グロースでの子どもたちのエピソードはいくらでもあるけれど、TKNの逸話はその中でも面白い。
さて、MRAのチーム。
「掛け声をしよう。でもただの掛け声じゃつまらないから」
と言って始めたのが、「 あ・い・う・え・お 」 の掛け声。
先頭から順に
「 あー 」
次が 「 いー 」
つぎが 「 うー 」
この単純な掛け声が、なんだかたまらなくおかしくて、全員がはまった。
「 わー 」
「 をー 」
「 んー 」
で終わると思いきや、誰かが 「 まだ濁点がある― 」
と言うので、「 がー 」 から始めたら、すぐに子どもたちが、
「 あ、からやろうよ 」
あ・に濁点???
おもしろい
「 あ“- 」
「 い“- 」
「 う“- 」
おもしろいおもしろい。
笑ったなぁ。
それが終わったら、「 〇 」 も。
そう、ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽのあの〇。
もちろん始まりは 「 あ・に〇 」
みんな工夫して声を出す。
やたら面白い。
もうすぐ登山道の入り口に着くころには、全員が一つになって、誰からともなく
「 一緒にゴールしよう! 」 と、走り出した。
不思議だったのは、他のチームも、全員が一緒に手をつないでゴールしたと言う。
こんなことは今までにはなかったこと。
全力少年少女隊のビジョン
「 終わる時には、みんなが楽しくて、わくわくして、ルンルンして、ニッコリ 」 が、なんだか見えてきた。
一つは、音いくつ。
この実習は、目を閉じて、聞こえた音に指を一本一本折っていく。
木々が揺れる音や、飛び交う虫の音。
遠くで聞こえる他のチームの声掛け。
風の音や、遠くの自衛隊演習の音まで聞こえてくる。
もうずいぶん前の事だけれど、「 隣の人の息が聞こえた 」 っていう子どももいた。
目を閉じて、指を折っていく子どもたちを見るのが好きだ。
自然と一体になっている子どもは、本当に神様からの贈り物のような気がしてくる。

もう一つの実習は、色いくつ。
緑がたくさんあっても、微妙に違う緑がたくさんある。
子どもたちはそれに自分なりの名前を付けて教えてくれる。
オレンジ緑、とか、しろみどり、とか。
名前をつけるっていう行為は、そこにある 「 名もしれない植物 」 から区別され、名前を付けた子ども自身との関係が出来ていく。
二つの実習が終わったころ、突然の雨。
それも、結構強い雨。
「 カッパ着ろー! 」
大慌てで、合羽を着こんで、山頂へ向かう。
雨は思ったよりも早く上がって、最終アタックの岩場を登るころには、もう雨は上がっていた。
最初に到着していたチームは、もう朝ご飯を食べ始めている。
そして、全員が登頂。
山登りの最中、ずっと愚痴っていた2年生のNTRは、山頂が見えたとたんに、元気に登り始めたらしい。
山頂で食べる朝飯は、本当にうまい。
時折、おこぼれをもらいに山のリスが訪れる。
この山には、絶滅危惧種のナキウサギも生息する。
見渡す山々の風景と、眼下に見える然別湖。
この雄大な自然を見ていると、満たされた気持ちが湧きあがってくる。

30回も同じ山に登るなんてことが、自分の人生に起きていることが少し不思議な感じだ。
極める、には程遠いかもしれないけれど、なんだか高見に達した高揚感を覚えたのを覚えている。
さぁ、下山することも山登り。
急こう配で、転ぶことも多いので、十分に注意しながらの下山。
山頂で、YKKに腰の具合を聞いたけれど、笑っているだけだった。
下山は、MRAのチームはやたらに元気だった。
関西から来た、TORが転んで足を強打。
様子を見て、安心させてあげると、子どもはそれだけで回復する。
そういえば、下山の途中で足が痛いと泣き出した、TKNの事を思い出す。
あいつは( あえてそう呼ぶ )、ウッディに背負ってもらって下山した。
最後のチームと同行して下山したボクに、ウッディが血相を変えて
「 TKNが足をけがして歩けないというので、おんぶしておりました。いま、車の中で休んでいます。 」
どれだけ重症かと思って、様子を見に行ってみると、車の中ではなく、外で一人で遊んでいる。
「 お前、何やってんだ。足はどうした。 」
「 痛かったけど治った。 」
当然のこと、ゴツンです。
グロースでの子どもたちのエピソードはいくらでもあるけれど、TKNの逸話はその中でも面白い。
さて、MRAのチーム。
「掛け声をしよう。でもただの掛け声じゃつまらないから」
と言って始めたのが、「 あ・い・う・え・お 」 の掛け声。
先頭から順に
「 あー 」
次が 「 いー 」
つぎが 「 うー 」
この単純な掛け声が、なんだかたまらなくおかしくて、全員がはまった。
「 わー 」
「 をー 」
「 んー 」
で終わると思いきや、誰かが 「 まだ濁点がある― 」
と言うので、「 がー 」 から始めたら、すぐに子どもたちが、
「 あ、からやろうよ 」
あ・に濁点???
おもしろい
「 あ“- 」
「 い“- 」
「 う“- 」
おもしろいおもしろい。
笑ったなぁ。
それが終わったら、「 〇 」 も。
そう、ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽのあの〇。
もちろん始まりは 「 あ・に〇 」
みんな工夫して声を出す。
やたら面白い。
もうすぐ登山道の入り口に着くころには、全員が一つになって、誰からともなく
「 一緒にゴールしよう! 」 と、走り出した。
不思議だったのは、他のチームも、全員が一緒に手をつないでゴールしたと言う。
こんなことは今までにはなかったこと。
全力少年少女隊のビジョン
「 終わる時には、みんなが楽しくて、わくわくして、ルンルンして、ニッコリ 」 が、なんだか見えてきた。
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