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言葉の使い方

2023年08月21日 | 日記

 日本政府は、東京電力福島第一原発敷地内に貯留されている「処理水」を海に放出するとしていますが、東京電力や政府、大手メディアは「処理水」にはトリチウムしか含まれていないような表現をしています。

 ところが、東京電力や政府、大手メディアは「処理水」には、他に放射性核種が残されていることを認めていて、濃度は薄く安全だと言っています。中国では「汚染水」と称していて、「汚染水」では風評被害となるのではと心配しているのです。

 「処理水」と「汚染水」の名称では、同じ濃度で安全でもイメージはずいぶん異なり、さまざまな意見が飛び交っていています。

 連日の猛暑で心配になる「熱中症」ですが、「日射病」や「熱射病」ではないかと思おうのは昭和世代では・・・・・。物ごとに「熱中する」とは悪いことではなく、まさか病の状態に使われるとは思いもよらないことでした。

「日射病」は、直射日光が原因のものを指します。 「熱中症」は、必ずしも太陽の光だけではなく、高温 多湿の環境によって引き起こされる「体調 不良の状態の総称」のことで, 室内の高い温度でも発症し亡くなる人も出てきて、最近は「クーリング シェルター」という施設も設置されています。

  昭和世代は「熱射病」という言葉も知っています。現在の「熱中症」の重い状態、つまり症状をあらわす言葉、名称として使われています。一方「熱射病」は、病理学でいう病名を言い、同じような印象を受けますが、「病」と「症」では明らかに扱いは異なるようです。 

 言葉は時代とともに変化し、「試験を受けましたが、全然だめでした」と、何かを否定する場合に使うものだと思っていましたが、今では「全然大丈夫、問題ありません」など、肯定する場合にも使われます。

 時代とともに変化する「言葉」に、違和感を持ちながら、納得させられる昭和世代なのでしょうか。

                                                     

 


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