中日新聞8月11日の朝刊、3ページ目に「就職希望の60歳~74歳・探しても仕事 ない・53%」のタイトルで、リクルート社が今年2~3月にインターネットで、60歳~74歳の6千人と、企業600社から回答を得た結果だと報じていました。
コロナ禍が一段落した現在、人手不足が深刻になろうとしているこの時期に、企業が特段の理由がないのに採用について、および腰が主な要因ではないかと述べています。
企業がおよび腰の理由として、「特段の理由 なし」が30.3%、「人員が足りている」が29.6%、「健康状態、体力が不安」は23.8%だったと報じています。
高年齢者を採用する立場からすれば、よほど気心が知れている人を除けば、「使いにくさ」が「特段の理由 なし」ではないかと思うのです。
なぜ「使いにくいのか」は、多くの人は長い間「年功制度」で働いてきて、一般的に組織の中で高い役職の経験やポスト意識が強い人もいることから、アンケートでは組織を否定するような「高齢者の使いにくさ」と表現するのを避けて「特段の理由 なし」としたのでは・・・。
「使いにくさ」と感じている企業のおよび腰な採用を、「使いやすさ」と感じてもらうためには、求職者に現在の年齢意識、過去の役職・年功賃金、学歴、職歴などを捨て去ってもらう必要があると思うのです。
きょう名古屋で行う「中高年者再就職セミナー」でも、自分を見つめなおす場とし、新たな可能性を見いだす機会として、再就職へと結び付けてほしいものです。