6月から来春卒業予定の大学生らへの採用面接が解禁されました。コロナ禍が明けて、人員の不足で売り手市場と言われ、内定率は5月の時点で7割をこえ、それでも多くの学生は就職活動を続けると答え、企業の将来性や待遇を吟味し、自分の足元を見つめ直す機会とするでしょう。
平成、令和世代の人は休みの日数ばかり指折り 数え、今年は土日に祝日が合わさった3連休が6月以降に計5回あります。高度経済成長期を過ごしてきた私の年代は「働かざる者 食べる べからず」で、“月・月、火、水、木、金・金”のモーレツ社員が多く、ボーッと遊んでいる社員は組織からはじき出され、「自分がやらなければ・・・」と思っていました。
ところが、就職氷河期世代の非正規雇用者の数は4割をこえ、その年代は子育て世代と重なり、「子どもの貧困」という言葉が流れていました。しかし「親の相対的貧困」の誤りではないかと・・・。政治は二流でも、一流だったはずの日本経済は一気に没落したと思うのです。
働かなくても暮らせる社会構造では、大災害や金融危機、コロナなど疫病パンデミックにはひとたまりもありません。モーレツ社員を蒸し返す気はありませんが、少子高齢で痩せ細る日本の経済に、明日を切り開くことは難しいと思います。
最近の値上げは息をつく間もなく、食べ物に加え、あらゆる料金の値上げに家計のやりくりは、日に日に厳しくなっています。コロナ禍で何もかも、全てを諦めた若者世代に、久しぶりに売り手市場が来ました。
一流だった日本経済は長いデフレの“失われた20年”を経験しました。中国にGDPでも抜かれ、やがて経済はロシア経済まで低落するのではないかと心配です。低落すれば戦前の日本、現在のロシアのように戦争への道へ進むのはまっぴらです。
◎IMF(国際通貨基金)が発表した2022年の G D P (国内総生産)ランキング
順位 国 名 単位(百万USドル)
1位 アメリカ 25,346,805
2位 中 国 19,911,593
3位 日 本 4,912,147
4位 ドイツ 4,256,540
5位 インド 3,534,743
6位 イギリス 3,376,003
7位 フランス 2,936,702
8位 カナダ 2,221,218
9位 イタリア 2,058,330
10位 ブラジル 1,833,274
11位 ロシア 1,829,050
12位 韓 国 1,804,680
13位 オーストラリア 1,748,334